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5/7

ゲーム開始〜小屋〜

更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

書く時間がなかなか取れず、大変でした…。

書き始めたばかりなので、まだまだ及ばない点が多かあると思いますが、何かあれば感想等で申し上げていただけると幸いです。

少女『失礼します。』


アレイ『いえいえ、お気になさらず…。』



その少女はどうやら魔法使いのようで、杖を持っていた。

それにしても綺麗な()だな…水色の髪で、長さはミディアムぐらい、色白で、大人しそうな見た目をしている。声も可愛い…

って、30のおっさんが何考えてるんだ!

ん?そういえば今の俺は少年の体だったな…

恐らくこの娘と同じぐらいの歳だろう。なら、何も問題無いんじゃないか?初期キャラって意外といい顔してるし、頑張れば…


少女『あのー、ちょっといいかな?』


アレイ『…………え!?あ、ごめんね何かな?』


少女『あ、考え事してたの?こっちこそいきなりごめんね。あのーそれでなんだけど…』


アレイ『?』


少女『あのね…』


え?なんだ!?俺顔に鼻くそでもついてるのかな、それとも…鼻毛か!?


少女『えーっと…』


ドキドキ(アレイの心臓の音)


少女『…こにあったの?』


アレイ『ん?』


少女『それ!そのスッゴく美味しそうな春巻き!私も食べたくて探して見たんだけど、見つからなくって…。』


少女はそう言って、俺が取りすぎて食べられなかった春巻きを指差した。


アレイ『え…?ああ、春巻きなら中華料理コーナーの一番奥だよ。』


少女『ありがと!』



少女はすぐにお皿を持って飛び出して行った。

大人しそうに見えて、意外と活発みたいだな…。一瞬焦って損したよ(笑)

ま、流石にこんないきなり何もないよな。


それにしても、さすがゲームの世界だ。こんなに早く出会いがあるとは…これも幸運の力なのかも知れないな。

ある意味これも十分チート能力だ。この力があれば、良いパーティに入れるだろう。


そんなことを考えていると、少女がお皿に山盛りの春巻きを乗せて戻ってきた。


少女『いただきまーす!あ、場所教えてくれてありがとね!』


アレイ『どういたしまして。』



もぐもぐ(少女が春巻きを食べる音)



少女『美味しーい!これが食べたかったんだー!』



この娘すごく美味しそうに食べるな…相当春巻きが好きみたいだ(笑)



アレイ『君は魔法使いなの?』


少女『そうだよ。でも、なんで分かったの?』


アレイ『その格好を見たら誰でも分かるよ…。』


少女『確かにそうだね…。』


『………………』(場の沈黙)


少女『わ、私は魔法使いのラナだよ!よろしくね。』


アレイ『俺はアレイ。よろしく。』


ラナ『へー、アレイっていうんだ。いい名前だね!』


アレイ『そうかな…。なんでそう思ったの?』


ラナ『…呼びやすいから、かな…?』


アレイ『そっ…か。』


質問を質問で返さないで!てかそれだけ!?しかも別に呼びやすくもないし!!


ラナはかなり天然みたいだな…。まあ、こんなよく分からない名前に気を遣って反応してくれるなんて、きっと誰にでも優しいのだろう。


ラナ『そういえば、アレイはこの辺りに住んでるの?』


返しづらい質問だな…そうだ!この機会にラナに住むところを紹介してもらおう。


アレイ『いや、実は今日この街に来たばかりで、住むところを探してるんだ。何処か良い所を知らないかな?』


ラナ『ホテルに泊まったら?』


アレイ『いくらぐらいで泊まれるか分かる?』


ラナ『安い所だと、一泊につき銀貨5枚ぐらいで泊まれるよ。』


銀貨5枚か…かなり厳しいな。


アレイ『お金があんまりなくてさ、ただで寝泊まりできる所とかないかな?』


ラナ『うーん…。』


ラナが困った顔をしている。流石にまだ若いし、そんなこと知らないか…。


アレイ『知らなかったら全然いいんだけど…』


ラナ『そうだ!冒険者小屋に泊まったら?』


アレイ『冒険者…小屋?』


ラナ『そう。アレイもその格好からして冒険者でしょ?』


アレイ『ああ。』


ま、今日なったとこだけどな。


ラナ『冒険者なら誰でもただで泊まれる小屋があるんだよ。ボロボロだからほとんど誰も使わないけど、たまに駆け出しの冒険者が利用してる。』


アレイ『へーすごいな。今日行ってみるから、場所を教えてくれないか?』


ラナ『ギルドの隣にあるボロボロの小屋だよ。多分行ってみればすぐ分かると思う。』


アレイ『そうか、ありがとう。』



ボロボロなのは嫌だけど、仕方ない。お金が貯まるまではそこで寝泊まりするしかないな。

ラナが春巻き食べてる間に、俺もデザートひと通り食べたし、今日は特にすることもないだろうから、もう冒険者小屋に行ってみよう。


アレイ『ラナ、俺冒険者小屋に行ってみるよ。』


ラナ『そっか、じゃあまたね。』


アレイ『うん、また。』



俺はラナに別れを告げて、冒険者小屋に向かった。


スタスタ(アレイが歩く音)



アレイ『この辺りの筈だけど…。』


俺はギルドの周りを見渡す。


アレイ『あ、あれか…』


確かにあった、ボロボロの小屋だ。

でも、思っていたより更にボロボロだ。今にも崩れそうな馬小屋のように見える。


これってどうやって利用したらいいんだ?勝手に入ってもいいのかな…。

そう思って小屋の周りをウロついていると、かなり歳を取っていそうな小さいお婆さんが話しかけて来た。


お婆さん『冒険者小屋の利用希望者かい?』


アレイ『あ、はい。そうなんです…。』


お婆さん『私はこの冒険者小屋の管理人をしているマーノだよ。ここは自由に使ってもらって構わないけど、守ってもらわなきゃならない重大なルールが3つある。』



重大なルール?なんかやばそうだな…てかこんなボロ小屋にルールとか要らないと思うんだけど。


マーノ『そのルールとは…』


ゴクリ(アレイが唾を飲む音)


マーノ『夜はうるさくしない!トイレを占領しない!たまに掃除をする!この3つを守ってくれれば、私は歓迎するよ。』


アレイ『…よろしくお願いします。』



なんだ、たったそれだけか。当たり前の事じゃないか(笑)

ラナの春巻きの時といい今といい、ちょっとしたことで大袈裟な言い方をする人が多いのかこの街は…。

まあこれで住む場所は確保出来たし、マーノさんも悪い人じゃなさそうだ。


マーノ『あなた名前は?』


アレイ『アレイといいます。』


マーノ『じゃあアレイ君、部屋に案内するよ。』



スタスタ(アレイとマーノの歩く音)



マーノ『ここがあなたの部屋だよ。』


アレイ『ここが…』



実は中は綺麗とかあるかなとか思ったけどそんな事ないな…。でもトイレは兼用で1つあるし、ボロいけどベッドもあるから、生活するのに困ることはあまりないだろう。幸い季節は夏だから、外で水浴びとかすれば風呂は必要ないしな。

寒くなる前に、この小屋を出られるようにしておかないと。


マーノ『3号室だからね。しっかり覚えておきな。まあ今は他に誰も利用者が居ないから間違えても問題は無いんだけどね。』


アレイ『分かりました…。』



雰囲気的に分かってはいたけど、やっぱり他に利用者は居ないのか…。ちょっと不気味だけど、今は耐えよう。


マーノ『じゃあ私は帰るけど、何かあったら言いにくるんだよ。』


アレイ『帰る…って、マーノさんは何処に住んでいるんですか?』


マーノ『そこだよ。』



マーノさんが指差した場所には、3・4階建ぐらいの、豪邸があった。

マーノさんがまさかの大金持ちだったとは…。


アレイ『そうですか…。じゃあまた。』



マーノさんも帰ったし、今日はもう寝るか。


このベッドの寝心地は…見た目通りだ。まあなんとか眠れるだろう。

ラナ…可愛かったな。もう名前で呼び合える仲になれたし、今日の俺かなり頑張れたんじゃないだろうか。

明日は朝からギルドに行ってパーティからのスカウトがあったか確かめよう。運が良ければ、ラナとも会えるかもしれないし…。


アレイ『zzz…』


最後まで読んでいただきありがとうございます。

意見・感想等あればよろしくお願いします。

これからも頑張って更新していきますので、たまにのぞいていただけると嬉しいです。

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