恥の輪郭
恥の多い人生ですし、これからもそうです。
私の一挙手一投足すべて恥に刻まれるのです。
もっぱら無計画で流動な日々の中で微塵の自尊心を守ろうとするからそうなるのです。
俯瞰して後悔するのです、俯瞰した気になって後悔するのです。
僕は恥を捨てるには本を読みすぎました。
また、かく恥を恐れるほどの想像力がございません。
なので今日も体をよじります、恥は内臓の一部なので刻まれるたびきりきりと痛むのです。
酒や恋愛や手に余るお金はこの臓器の働きを鈍らせますが、僕はこれが弱ると実に調子が悪くなります。
こんな臓物でも体の一部で、何かの役割を果たしているようです。
なのでこれからもこのけったいなものと一緒によじれながら眠ります。