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彼に問うたメールはこう。
「あたしが明日いなくなったら泣く?」
彼からの返信はこう。
「人が死んでも泣かないように決めてる。」
「じゃあ悲しむ?」
「そりゃあ、なるんじゃない?」
あたしが明日、今のあたしじゃなくなったら、悲しむ?
思考も言葉遣いも服装も、何もかも変えたら、悲しむ?
キミが好きなあたしがいなくなったら、泣いてよ。
泣いてよ。
JR新宿駅でのお別れは、知らないあたしへと変化させた。
目頭が熱い。
あたしのことだけ見ててよ。
このままほっとくつもりなら、知らない。
あたしがいなくなってもいいなら、泣いてよ。
キミの好きな「あたし」ではもういれないの。
現実と虚構が、感情的に混ざりあう。
明日あたしはいない。
徐々に変わっていく。
気付いたら、もういないの。
キミの、膝の上が好き。
キミの、イジワルが好き。
キミの、温かい手が好き。
でも、あたしが好きなものは全て、お別れのハグも、ほっぺたへのキスも、あたしだけのものじゃない。
そんな彼に、報復。
あたしがあたしでいられるはずはなくて。
傍にいられもしなくて。
ねぇ。
明日、あたしがいなくなってたらどうする?