開戦前夜
更新遅いし、短いしでごめんなさい
これからの展開にかなり迷っていました^^;
次話からはガッツリと更新させてもらいます
胸から放った蒼い光の本流によって男をお星さまにした直後、エネルギーがきれたかの様に元の姿に戻ってしまった。
さっきまで宝玉があった胸の部分を見てみると、蒼い線で『天』という字の様に見える模様が刻まれている。
「それは守護印だね。それもとびっきり上等なやつだ」
「守護印・・・って、お守りとかによく書いてあるやつですか?」
「うむ。だが人に刻まれているなど、聞いたことがないぞ」
シスターメリーと水佳、月詠がいつの間にやら俺の周りに集まって俺と同じように俺の胸の模様を眺めていた。
「この状況、つまり同志竜馬はお守りにでもなったということか?」
「ええっ!?竜兄ぃってお守りだったの!?」
「んな訳あるかぁ!!もうちょい真面目に考えられんのか、お前らは!!それに、水佳は何で俺を最初からお守りにしてんだ!?」
「ごめんなさぁぁぁぁい!!」
俺の突っ込みに水佳は頭を抱え、涙を浮かべながら謝ったが、月詠はニヤニヤと笑っている・・・こいつ、懲りてねぇな。
「おふざけはそこまでにしな、二人とも。竜馬もつまらない冗談を本気にしてどうするの」
「「「・・・すみません」」」
シスターメリーに一括され、月詠と水佳もまじめに話ができる雰囲気になった。
「まず、状況の整理から始めましょうか。色々あるけど、最初は何故ここに瀕死の重傷だった竜馬が回復して戦っていたか、それを本人から説明してもらいましょうか」
「オッケー・・・って、それってほぼ全部じゃ「つべこべ言わずにさっさと説明なさい」・・・はい」
反論する間もなく大剣を喉元に突きつけられ、俺はここまでに至る経緯を話した。
炎青の事も話したが、予想通り三人とも半信半疑だ。
「まぁいいわ、これで役者は揃った訳だし」、とシスターメリーは不適に笑みを浮かべながら呟いた。
「揃った?一体何が?」
俺はその呟きの意味が分からずに聞き返した。
そして、シスターメリーは呆れたように一つ溜息を吐いてから「決まってるじゃない、囚われの姫君を助け出しに行く為の戦力よ」と言った。
「えっ・・・!?協力してくれんのか!?」
「何驚いてるのよ、あんたは。それとも、あんたは助けに行く気が無かったの?」
「いや、そのつもりだったけど」
「ならOK、問題無しね。じゃあ作戦開始は今から10時間後の明日の早朝5時、敵のアジトの場所については手を打ってあるから心配はなし。そーゆうことで、私に竜馬と月詠にはそれまでに力のコントロールを叩きこんであげるから、覚悟しときなさい。」
そう言い残すと、シスターメリーはさっさと行ってしまった。
水佳も付いて行ってしまった為、残された俺と月詠は顔を見合わせ、共に溜息を吐いてこれからの戦いに備えるのだった。
誤字脱字があったら教えてください、すぐに修正します