第六話 誇り高き男
賭博など彼には似合わなかったのだ。
今回は違う。
彼の誇りを賭けた戦いが今、幕を開ける。
ノストラダムス
「なあ、ルナ?なんで俺たちはこんなデカいラーメンの前に座ってるんだ?」
ルナ
「youtuberって言ったらデカ盛りじゃない。あんた達クソニートなんだから、再生数くらい稼ぎなさいよ。」
アンゴルモア
「えー私もですか!?無理ですよ。こんなの食べたことないですもん!」
ルナ
「よくその程度の食欲で、世界を恐怖で陥れようと出来たわね。」
ノストラダムス
「俺たちのジャンルって陰謀論とかそういう系じゃないのか?」
ルナ
「黙りなさい。お前ら顔面だけは良いんだから、美味しそうにラーメン食べてれば良いの。分かった?返事は?」
ノストラダムス・アンゴルモア
「はい。」
店員
「それではスタート!」
ノストラダムス
(くそっ。ルナに逆らうことが出来ない。俺たちはルナに養ってもらっている身。ここでルナの言うことを聞かなければ「死」だ。やるしかない。やるしかないんだ。でも俺は!俺は誇り高きフランス人!麺を啜るなんて出来ない!!それはフランス人の魂を売ると同義!アンゴどうする!)
アンゴルモア
ズルズル。
「美味しいですー!」
ノストラダムス
「こいつ!!!もう!情けねえ。お前の魂はそんなもんだったのかよ!」
アンゴルモア
「いや、私の地元も麺啜りますし。それにしても美味しいです。魚介系のスープが最高です!」
ノストラダムス
「くっそおおおおおおおおおお!………………啜ると口の中で風味が広がるーーー!!!」
~30分後~
ルナ
「おい、フランス。食いきれや。」