表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
夏休み・男子に慣れよう:若林くん・山田くん~男装は下着から
92/349

第92話:パンツの種類レングスの種類



「パンツ……」

「男性用の、パンツ……」

「パンツですか……」


 若林くん()のリビングで。


 先輩方の男装用衣装を若林くんと山田くんからお借りしようと集まったところ。


 いきなり、ぶっ込まれる、山田くんの『パンツ』爆弾に若干呆然ぎみの先輩方。


「そう言えば、園田さんは、ブラもだけど下も女性用、履いてるんだっけ?」


 エリ先生が、その爆弾をこっちにパスしてきやがりまして。


「え? あ? はい、一応……今日は学校内じゃなしブラとお揃いの淡い水色の……って、それはどうでもいいでしょ?」


 自爆。


「そうよねぇ……本気で成りきるなら、そこも押さえておいた方がいいでしょうね」


 スルー、っすか……。


「男の子のパンツ……」

「オトコのパンツ……」


 少し混乱する金髪先輩とおさげ子先輩を余所に、ぱっつん子先輩が。


「男性のって、いくつか種類があるんでしたっけ?」


「えっと、大きく分けると、ブリーフ、ボクサー、それにトランクス、かな? ブーメランとかビキニとかもある」


 エリ先生も何気にお詳しそう?

 そして今度は。


「ふたりはどんなの履いてるの?」


 若林くんと山田くんに、爆弾パス。


「オレはボクサーっすね」

 と、山田くん。


「オレはトランクス派、ですね」

 若林くんはトランクス、と。


 ちなみに。


「園田さんは……ショーツか」

「ウチは、以前はトランクスでしたね」


 被せるように爆弾を無理やり奪って、エリ先生に投げ返してやるぅ。


 エリ先生はその爆弾を先輩方にばらまこうとする。


「形状的にはブリーフが一番女の子のショーツに近いから、違和感少なく履くならブリーフがおススメかな?」


 確かに、エリ先生のおっしゃる通り、普通のレングスのショーツとブリーフの形状自体は、似てるかもだけど。


「ボーイレングスのショーツとか、ボクサーに似たのもありますよね?」


「あぁ、まあ、確かにそういうのもあるけど、あんまり一般的じゃないよねぇ」


「そうですか? 身体にピッタリのボトムスとか着るならショーツの形が浮かないようにボーイレングスもアリですよ? アウターに響かないって意味ではハイレグのTバックが一番いいですけどさすがにちょっと恥ずかしいから……あちなみにレングスって鼠径部の角度のことねハイレングスレつまりハイレグは角度のきついショーツですけどノーマルレングスはそれより浅い普通のでボーイレングスだとほぼ水平でボクサーパンツに近いですねトランクスはショートパンツみたいな感じで締め付けが少ないんで自室でのんびりする時とかにいいんじゃないかと思いますよ?」


 身振り手振りも加えつつ、形を説明。

 したらば。


「……」

「…………」

「園っち……」


「園田さんが何かめちゃくちゃ語り出した……」


 あ。


 若林くんと山田くんも、目を丸くして。


 ドン引きしてますね……。



 やらかしちゃった?


「あーいや、まぁ、その、アレです、お好みでよいんじゃないでしょうかー」


 焦り。


「そうね。さすがに下着まで借りる訳にはいかないから、下着は後で買いに行くとして、下着より先にアウターを選びましょうか」


 エリ先生。


 年齢的には成人女性とは言え。


 その見てくれで、下着下着連呼はいかがなものかと?


 こちらが恥ずかしくなるですよ?


 とか、言いながら、ウチもパンツの名前連呼してましたが……。


 反省。


「じゃ、じゃあ、オレの持って来たのも出すわな」


 山田くんが動き出してくれて。


 部屋全体が、動き出す。


 若林くんご提供の洋服は、すでに積まれているので。


 山を分けて、山田くんの持って来てくれたお洋服。


 山田くんだけに。


 山だっ!


 …………。


 さておき。


 先輩方に、お似合いの? お気に入りの? お洋服が。


 見つかりますかしら?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ