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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
夏休み・男子に慣れよう:森本くん~男装チャレンジ
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第78話:エリ先生からご提案



『あ! 先生いいこと思い付いちゃった』


「え?」


 ウチが友人たちと撮った写真を、先生が見て。


 いい事。


 つまり。


 いや、いい事は、いい事か?


 イヤな予感が、かなりするけど?


『そのお友達の誰かひとりに来てもらって、みんなに会ってもらうのはどうかな?』


 ふむ。


 男慣れしていない、男性恐怖症に近いかもしれない三先輩、プラス、エリ先生。


 ウチじゃもう、男扱いされてないところもあり。


 純粋な『野郎』を、ひとり。


「四人ともじゃなくて?」


『四人全員だと圧がすごくなるから』


 なるほど。


「なるほど確かにいい考えかも?」


 ウチは納得ぎみながら、三先輩は。


『えー』

『うーん』

『それはどうなんでしょう?』


 やはり、乗り気では無く。


『先生も研修、もう少しで終わるし、夏休み中にどうかな?』


 連れて来るのは良いとして、学校には入れないぞ?


 別にどこかのファミレスとか喫茶店とかでもいい気もするが。


『もちろん、園田さんの家集合で』


 うわぁい。


 ウチの考えを読んでるのか、エリ先生。


 でもまあ、妥当っちゃ妥当か……。


 もう、先輩方や先生、それに男友達が家に来るのは別にやぶさかではない、し。


「いいですよ。みんなに予定聞いてまた連絡します」



「と、言う訳で」


 友人たちのグルチャの方で、概略を伝えると。


『いくいく逝きたい逝きたい』

『逝くなてか変換修正しとけ』

『ひとりだけって何だよ、誰だよ全員にしろよ』

『異議なし、ひとりづつ四回だな』


 まぁ、そうなるよな。


 もともと連中も三先輩には会ってみたいって言ってたし。


 エリ先生は、ともかく。


 家庭の事情、用事とかもあって、ダメな日もあれど、だいたい暇してるみたいなので、いつでもいけるとのこと。


 スケジュール共有アプリに予定を入れてもらって。


 そのスケジュールを元に、今度は。


「おまたせです。こんな感じで四人とも会いたがってて、四回やるってことで大丈夫です?」


『いいね。同じ男子と言っても人によって違いもあるだろうし』


 エリ先生は、ポジティブ前向きで。


『えー』

『四回もー?』

『それはちょっとダルいですわね』


 三先輩はネガティブ後ろ向き?


『いい機会なんだし、それに園田さんが通訳してくれるって』


 通訳ってなんだ、通訳って。


 まぁ、なんとなく意味はわからんでもないけど。


 直接会話したり、直接触れ合うのは、まだ難しいとしても。


 ウチが間に入ってコミュニケーションの手助けを、すれば?


 って。


「じゃあ、そう言うコトで先輩方と先生が都合つく日、スケジューラーに入れておいてくださいね」


 家の用事の確認なんかもあるだろうし。


 明日には、予定も決まる、かな?


『欠席したら内申に響くわよ?』


 響くと言うか、響かすんだろうな。


 さすが顧問。


『えー』

『ぶーぶー』

『✬無し』


 ✬?


 ✬無し?


 (ヒトデ)無し!?



 ぱっつん子先輩……


 そのヒトデと違う……よ?



 突っ込んだ方がいいのか。



『✬無しって何よ?』


 あ。


 エリ先生から、突っ込み来た。


『ひとでなし』


『おー』

『おー』


 おー、じゃ、無い気が、する。





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