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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
夏休み・中学時代の男友達
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第72話:中学時代の男友達に写真送ってみた



 エリ先生に撮ってもらった写真。


 ん。


 なかなかの出来栄え?


 取り急ぎ。


 合宿の時の水着集合写真をちょこっと編集して。


 先生、先輩方のお顔をちょこっとモザイクして顔バレしないようにして。


 中学時代の友人のグループチャットに貼ってみるテスト。


 タイトルは『合宿に行ってきた』みたいな。


 入学当初に一度、『しの女』の制服姿で痛い目を見てはいるけど。


 今のコレなら?



 しばし、後。


 ぽつり、ぽつりとメッセージが。


『え?』

『何?』

『園田?』

『なにげにヤバくね?』

『この黒の水玉ワンピの娘が園田?』


 集合写真なので、少し小さめに映っているから、ドクロは水玉にしか見えず。


「そそ。黒のワンピースがウチだよ」


『マジ?』


「まじ」


『言われたら確かに面影あるな』

『他のコのモザイク無しバージョンpls』


「それはNG」


『ちっ』

『やっぱりハーレムじゃん』


 そう来るか。


 ならば。


 用意していた次の写真を。


「ほれ」


『え?』

『え?』

『これも園田?』


 エリ先生に撮ってもらった、撮りたてホヤホヤの写真。


 正門脇、学校名の『東雲女子』の文字の前で記念写真風。


「だよ」


『えぇええ?』

『やべぇ……女子にしか見えねえ』


 ふふり。


 そして、追撃。


「これもどうかな」


 同じように正門前、校舎をバックに少し斜めに立ってるやつ。


『てかなにこれ胸とかお尻とかマジヤバ?』

『どうやってるんだ』

『なんか詰め込んでるんだろう』


「専用の詰め物があるのよ」


『そこまでするか』

『どんだけww』

『頭もカツラか』


「あー夏になって暑くなったからエクステ」


『ほぅほぅ』

『エクステとカツラってなにが違う?』


「エクステはつけ毛だね」


『ほぅほぅ』

『それはいいが、園田』


「ん?」


『いや、園田さん、オレと結婚してくれ』


 ぶっ。


『山田だめだ帰ってこいそこは行っては行けない場所だ』

『そうだぞ山田』

『オレはまあやちゃんと結婚するんだああああああ』

『ああああ若林までっ』


「じゃあ、これも」


 ぽいっ、と、追加写真。


 前かがみ上目遣いバージョン。


『うおおおおおおおおおおお』

『やべえええええええ』

『はぁはぁはぁはぁ』


 わはははは。


『オレ今から園田ん家行くわ』

『オレも逝くっ』

『しの女の真ん前だよな』

『確か』


「クンナ」


『えー』

『結婚は冗談としてもナマで見てみたいな』

『だな』

『ナマだとまた違った趣が・・・』


「言い方っ!?」


『ナマの方がよかったらどうする?』

『そん時はマジプロポーズ』


「すんなっ! それと言い方っ!」


 まぁ、本気で来る事はないだろう。


『なぁ夏休みのどっかで一回集まろうぜ』

真綾(まあや)ちゃんは制服で』

『まあやちゃん……』

『まーやちゃん……』


 中学の時は、この名前でイジられたことはなかったんだけどな。


 今さら感もあるけど。


 こいつらもイジると言うよりは、悪ふざけだろうし。


「だったら、ウチがお世話になってる女装専門ショップに遊びに行くか? ちょうど買いたいものもあるし」


『おぉ!?』

『女装専門ショップ……』

『そんなのがあるんだ』

『なにそれワクワク』


 そんな、こんな。






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