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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
新学期・新八時間目
322/349

第322話:休日にひとりぼんやり写真を眺めてみたり



 週末の、休日。


 土曜日、母さんはいそいそとお出かけ、お泊り。


 エリ先生との交際? も、何気に順調なご様子で。


 エリ先生が頻繁に家に来たり、泊まったりするのは色々と問題。


 なので、母さんがエリ先生のお宅へ、って感じかなー。


 そうなると、ひとり、お家に取り残される、あたし。


 お気楽と言えば、お気楽に、のんびりと、ぼんやりと、過ごす。


 ちゃんと、家事とか、宿題とかはやった上で、だけど、ね。


 んー。


 暇だったので、ここ最近のメッセージのやりとり、特に送られてきた写真なんかを見返してみたり。


 変わらず、仲良く幸せそうな、山田くんとミツキさん。


 変わらずと言えば、男子の面々も、なんだけど。


 大きく変わったのが、川村くん……川村ちゃん。


 本当に、女装して通学し始めたって。


 レイちゃんや雪人さん、それにあたしの影響もあって。


 写真を見るかぎり、お花見で会った時より進化してるっぽい。


 学校ではちょっとした騒ぎになったみたいだけど。


 そもそも、ふたりの通う工業高校は、授業はだいたい、学校指定の作業着な事が多いらしく、そんなに違和感は無かったみたい。


 なるほど、そこも見越して、って事だったかもしれず。



 雪人さんファミリーも。


 こうやって、並んでる写真からは、その幸せがにじみ出てる。


 母ふたり、子ふたり、孫ひとり、いや、アカネさんのお腹にもうひとり、か。


 少し変わった家族構成、なんだけど。


 これって、場合によると、あたしの家も近い状態(母ふたり)になる可能性が、無くも無く。


 母さんとエリ先生が、どうなりますやら?



 家族、と、いえば。


 ユイナおねえちゃんは、あの後無事に実家に帰り着いて。


 当たり前と言えば、当たり前なんだけど。


 昨今の、交通事情を鑑みれば、もらい事故とか、怖いもんね。



 もうひとりの、叔母さん、サヤカさんには、しばらく会えてないなぁ。


 母さんとエリ先生の事を知ったら、おじいちゃんおばあちゃん、それに叔母さんたち、どう思うのかな?


 あたしは、雪人さんたちの事を知ってるのもあって、特に反対とか拒絶したりとかするわけじゃないとしても。


 他の人は?


 うーん。


 こればっかりは、ね。



 それから。



 お花見の時に撮った写真を、何気なくスライドして見てたら。


「河崎さん……」


 思い出すと、少し恥ずかしい側面もありながら、ホンダさんのお仲間の中では、いちばん印象に残ってる、お姉さん。


 あ、いや、強烈な関西弁のお姉さんとか、母さんのライバル(?)だったお姉さんとかも、別の意味で印象に残ってたりはするけど。


 あの迷彩服のおばあさんも、すごかったよね……。


 そんな中でも、河崎さんのことは、なんか、なんだろう?


 折に触れ、思い浮かんでしまうのは、何故なんだろう。


 身長も同じくらいで、同じお団子頭で。


 物静かで、物腰柔らかく、でも、情熱的なところもあったり。


 ほんのわずかなやりとりだったにも関わらず。


 中身的には、ある意味、濃厚だった、って事なのかなぁ。



 それから。


 三人の、先輩たち。


 金髪子先輩。小坂ミリィ先輩。


 おさげ子先輩。中原ツグミ先輩。


 ぱっつん子先輩。大里サクラ先輩。


 エリ先生も含めて。


 『八時間目の特別授業(カリキュラム)』の、メンバー。


 なんだ、かんだ、一年間。


 一緒に、色々。


 最初は、とっつきにくい感じもあったけど。


 なんか、すぐに打ち解けてたような?



 来週から、新たに一年生も参加する事になる。


 七ちゃん、九ちゃんのトランスジェンダー女性の他に、男子に慣れていない女子も、ふたり。


 女子ふたりは全くどんな子かわかんないし。


 七ちゃん、九ちゃんも面接で会っただけだし、ね。


 実際には、どんな子たちなのか……。


 はて、さて。




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