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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
入学式ともうひとりの母さん
309/349

第309話:母さんとエリ先生のなれそめ



 衝撃のニュース。


 母さんと、エリ先生が、お付き合い!?


 なんでまた、って言う理由と、なんでそんな急にって、タイミング的な理由。


 根堀葉堀と訊きたいような、訊きたくないような。


 しかも、それをまた、母さんったら、あたしに告白して来るとわ。


 最近、お母さんに振り回されてる、感が、ひしひし。


 母さんの説明によると、なんでも。


 昨日、母さんとエリ先生とふたり、帰路の車中。


 なんやかんや、大盛り上がりだったらしい。


 エリ先生の事だから、傷心の母さんを慰めようと、あれこれ。


 母さんも、ホンダさんの事は、元の実家の話もあいまって、スパっと、吹っ切れたみたいで。


 雪枝さんと美里さんの話に感化されたようで、ふたり、意気投合。


 母さんの方は、わかる気もするけど。


 よりにもよって、エリ先生。


 先生の方も乗り気だと言うか、先生の方が乗り気だったって話みたいで。


 本当、何がどうしてそうなった!?


 って。


「あぁ、半分冗談だけど、半分本気でね」


 と、明るく、軽く。


 昨日の母さんは、何処へやら。


「半分、ごっご遊び? みたいなところもあるんだけど、お試ししてみようかって、話になってねー」


 だ、そうです。


 何、このノリ。


 いいのか、それで、大人たち。


 あー、いや、エリ先生、見かけは、アレだけど、一応、立派な成人。


 大人の女性(ひと)では、あるから。


 場合によっては。


 お試しのつもりが、上手く転んで、ってなったら。


「エリ先生が、お母さん……」


 学校で、先生の事を『お母さん』って呼んじゃう事案。


 どうか、それだけは、ご勘弁。


「とりあえず、あたしが在校中は、お手柔らかに……」


 やめろ、とも、言えず。


 がんばってね、とも、言えず。


 ものすっごく、微妙な反応にしかできませんし。


「先生本人はともかく、先輩たちに話ちゃっても大丈夫なの?」


「んー、当面は内緒にしておいてもらえるかな?」


 そりゃそうですよね。


 先輩たちから、他の先生たち、校長先生とかにバレたら、大変そうな気もする。


『教師が、在校生の保護者と!?』


 スキャンダル?


 だよねぇ。


 ただ、これまでの流れで考えると。


 エリ先生自身は、結構、家に出入りしてるし。


 火事で焼け出された時は、お風呂に入りにしょっちゅう来てたし。


 交流、交友関係の面で見れば、その後も懇意にしていても、おかしくは、無いのかもしれない。


 本来なら、女性教師が、教え子の男子の家に、しょっちゅう出入り。


 こっちはこっちでスキャンダル、なんだけど。


 あたしが信頼されているのか。


 先生が信頼されているのか。


 両方、って可能性も、あるけれど。


 裏を返せば、こいつら何もできないだろう、と。


 甘く見られてる可能性も、無きにしも非ず。


 うん。


 嬉しいやら、悲しいやら。


 あたしの中の、男の子モードが炸裂したら、どうなるやら?


 炸裂、しない、させないように、してるけど、ね。


 母さんは、お試しとも言ってるし。


 ふたりがどうなるか、生温かく見守るしか、無いよね。



 はて、さて。






※続けて、あと1話、一時間後ですw



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