表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
女子会パジャマパーティ in 別荘
284/349

第284話:お着換えは男の子用



 何故か突然、予定外で。


 先輩たちと、別荘に一泊することに。


 その先輩たちが、先ずは入浴を済ませ。


 パジャマ姿で、リビングに再登場。


「はぁい真綾(まあや)、次、お風呂どうぞ~」


「はい、いただきます」


「あと、これ、着替えね」


 と、おさげ子先輩から、手渡される、紙袋。


 そういえば、予備があるって言ってたっけか。


 確かに、紙袋の中、さらに買ったままのポリ袋に入った状態の、これは下着かな。


 中を、見てみたらば。


「え? これって……」


「今日は、それ着ておいて、ね」


 いやいや。


「男物じゃないですか、こっちのパジャマも!」


 いやいや。


 えーっと。


 どゆこと?


「詳しくは、後で、ね」

「今夜は男の子、真綾くんの出番だ~」

「ですわね」


「はぁ……」


 ???


 絶対、何か企んでる。


 うぅむ。


「あと、髭剃りも禁止ね」


「はぁ……」


 まぁ、とりあえず。


 逆らわず。


 言われた通りに、しておこう。


 髭は剃るなって言われたけど。


 体毛どうしよう……。


 とりあえず、浴室へ向かい。


 脱衣所で、着ているものを、脱いで。


 バスルーム。


 確かに、広い……。


 四人でもゆったり入れそう。


 入らないけど!


 そんな広い湯船に、ひとり。


 ちょっと贅沢?


 っと。


 普段のルーティンで、髭剃り、体毛処理と思ったけど。


 カミソリが無い……。


 仕方ない。


 言われた通り、処理抜きで……なんか違和感あるけど、しょうがない。


 身体は洗って、髪もシャンプーして、と。


「はふぅ……」


 今さら、男に戻れ、と?


 うーむ。


 何を考えてらっしゃるの、やら。


 少々、いや、多いに不安もありつつ。


 お待たせしても、って事もあり、適度なところで切り上げて。


 お着換え……。


 おさげ子先輩が用意してくれた、衣類。


 トランクスと、Tシャツ、それに、男性用の、パジャマ。


 ブラは……着けない方がいいんだよね、これ。


 うぅ。


 なんか、心もとない、けど。


 仕方ない。


 ノーブラで、Tシャツを羽織って。


 ショーツと違って、トランクスも、なんかヒラヒラして、心もとない。


 パジャマは、まあ、男女で大きく差は無いだろうけど、と、思ったら。


 おぅっす。


 ボタンの合わせが、逆っ。


 と、()(にく)い……。


 色も女の子風ではなく、地味な男性用。


 可愛くないぃっ。


 こうなると。


 伸ばした髪が、違和感。


 乾いたら、後ろでくくっとくか。


 脱衣所の、姿見に、その姿を映してみるけど。


「んんん……」


 右向いて、左向いて、正面からも。


 やっぱり、胸のふくらみが無いのが、すごく違和感あるなぁ。


 でも、そうか。


 そもそも、って事で言えば。


 これが、本来の、姿。


 あるべき、姿?


 んー。


 ドライヤーで、髪もある程度乾かしつつ、そんな事を考えて。


 髪が乾いたところで、後ろでお団子にして。


 リビングへ、戻る。


 戻ると……。


「……あれだけ食べて、まだ食べますか?」


 先輩方、リビングで、デザート? の、スイーツを。


「女の子にはスゥイィーツ用の胃があるのよ。別腹ってやつ」


 ウチ、男の子だから、そんなもん、ねーっすよ……。



 でも。


 おいしそう。


「ささ、真綾もここ座って、食べれ食べれー」


 仕方ない。


「いただきます」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ