表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
女子会パジャマパーティ in 別荘
283/349

第283話:別荘にお泊り、先ずは一緒にお風呂



 色々あった、お花見バーベキュー大会の、後。


 皆さん、ご帰宅。


 あたしは……。


 何故か、先輩方と、別荘にお泊りコース。


 八時間目の活動内容について話し合おう、って事だそうですが。


 さんざん飲み食いしていたので、夕ご飯は、無しで。


 先ずは。


「うぅ、焼き肉くさーい、お風呂お風呂~」


 とのことで。


「じゃあ、みんなで一緒に入ろうか」


 どうぞどうぞ。


「いいね。四人くらいなら(みんな)で入れるよ、ここのお風呂っ」


 おぉ、わりと大きいめの、お風呂なのね。


 場所的に、温泉、ってことはなさそうだけど。


 ん?


 と、言うか。


 何か、不穏な発言が混ざってたような?


「それでは真綾(まあや)さんもご一緒に、お風呂に参りましょう」


 って。


 ぱっつん子先輩が、あたしの背を押して。


 金髪子先輩と、おさげ子先輩に、続いて、歩き出す。


 いやいやまてまて。


「ちょちょっと、ちょっと、待って下さい」


「何か問題でも?」


 金髪子先輩と、おさげ子先輩が振り返って。


 何言ってんだこいつ、みたいな顔をされても、ですね。


「いやいや、問題しかないでしょう」


「ふっ」


 呆れた、とでも言いたげな、金髪子先輩。


「気付かれたなら仕方ない……でも、これも八時間目の活動の一環って感じではあるんだけどなぁ」


「無理強いはよくないからね。とりあえずお風呂は免除してあげよう」


 前門の、金髪子先輩とおさげ子先輩。


「えー、つまんないですわー。真綾さんと一緒にお風呂、楽しみにしていましたのにー」


 後門の、ぱっつん子先輩。


「真綾、どうする?」


「後でひとりで入りますっ、お三方は、ごゆっくりどーぞっ!」


 とりあえず、脱出。


 逃げるが、勝ちっ。


「ちぇっ」

「またいずれ~」

「では、のちほど~」


 浴室に向かう先輩方と別れて、リビングへ。


 ソファに座って、テレビでも見てるしかないか……。


 金髪子先輩宅の、でっかいテレビ程でもないけど。


 ここのテレビも、園田家のよりは、はるかに大きいですね。


 リモコンもテーブルに置いてあったので、ぽちっと。


 チャンネルを切り替えても、うん、面白そうな番組は、やってないなぁ。


 ニュースのチャンネルにしておいて。


 結局、携帯端末で、ニュースとか、見たり。


 実際、テレビって、ほとんど見なくなったしねぇ。


 昔に比べて、放送局も減ったらしいし。


 ひと昔前に、いくつかの放送局が倒産したり、合併したりして、チャンネル数が徐々に減ってたり、する。


 それにしても。


 先輩方。


 あの口ぶりは、本当にあたしと一緒にお風呂に入りたがってた気配もあり。


 マジか……。


 それに、八時間目の活動の一環、って、どういう事なのか。


 この後……。


 あぁ、パジャマパーティ、再来?


 夏合宿で海辺の別荘に泊った時も、プチ、女子会、パジャマパーティ。


 あの時はエリ先生も一緒だったけど、結局、疲れて寝落ちしてみんなで一緒に寝てたっけな。


 思い返すと。


 あれもあれで、ひどかったよね。


 あたし自身が、何かしようとする訳ではないけど。


 やっぱり、年頃の男女が、って考えると。


 何気に、ヤバい気が、する。


 今日だって、ねぇ。


 シズさんがいらっしゃるとは、言え。


 母さんもエリ先生も。


 するっと許可したけど、さぁ。


 どうなっても、知らない、よ?



 いや、まぁ、あたしからはどうもしないから大丈夫、だけど。



 …………。


 何気に、怖いのは、その逆、だよね……。


 さっきのお風呂発言も、だけど。


 ちょっと警戒。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ