第280話:カミングアウト大会実施中
※明日の投稿はお休みとなります。第281話は、2/1公開です。
※話数と投稿日を合致させないと、予約日時の確認がやりにくいのですw
※カクヨムみたいに、カレンダ形式で予約できるようにしてほしぃいいいっ。
雪枝さんと、美里さんのカミングアウト。
女性同士の、って。
ふわぁ……。
LGBTQ、だっけ。
あたしの事もあって、学校でも倫理の時間に、さらっとそういった内容の説明が、あった。
あたしの事は、棚に上げるとして。
範疇としては、レイちゃんも、そうだよね。
それに、雪枝さんと美里さん。
なんだか、意外と、身の回りに、って感じもしなくは、無い。
「そうだったんですね……確かに、わたしも少し男性には苦手意識ありますし、うぅん、でも、女性ですか……」
母さんも、思うところはあるよね、きっと。
「そうねぇ、沙綾さんのお話も、少しお聞かせいただけるかしらぁ~」
「あ、はい。えっと……お恥ずかしながら……」
雪枝さんと、母さんの会話を。
あたしと、雪人さん、美里さんで見守る形に。
この人たちに、なら。
母さんの話をしても、問題無い、よね。
母さん自身も、その判断で。
語るは、母さんの、昔話。
と、言うか、あたしの出生秘話……。
そして、絡んで来る、母さんの、元の家。
母さんを、追い出した、家。
そっか、母さんの旧姓は、九重なんだ……。
「何、なに? なんの話~?」
うわ。
アカネさんを囲んで話をしていた女性陣が。
ひと区切りついたのか、こちらに興味を持たれたらしく。
アカネさんも含めて、皆さんやってこられて。
つられるように、男子チームも。
「わたしとぉ、美里の話をしたから~、今度はぁ、沙綾さんのお話、聞かせてもらうところ~」
「あ~、ウチらもアカネさんから雪江さんと美里さんの話、聞かせてもらったよー。真綾ママの話って……あ、例の話かー」
金髪子先輩に、他の女性陣も、うんうん、と。
ただ、レイちゃんとミツキさんは、きょとん。
なので、ミツキさんが。
「何の話?」
「あぁ、真綾ちゃん出生秘話?」
そう来ましたか、金髪子先輩……。
「ほぅほぅ、詳しくっ」
そして食いついて来られますね、ミツキさん、それにレイちゃんも……。
ちらっと見ると、男子チームは、少し遠巻きに、見てる感じ?
「うっ……さっきの事もあるし、では……」
母さんも、覚悟を決めて
語られますは、母さんの、東雲女子時代からの、お話。
大学生と合コンして、お持ち帰りされて、あたしが、って。
その後、実家を追い出されて、今の園田の家に引き取られた、と。
皆さんの、驚きの合いの手をはさみつつ。
母さんの語りが、終わり。
「なるほど、自業自得の部分もなきにしも非ずだけど、ずいぶんとご苦労なさったのね」
「まさかぁ、好きになった男性がぁ、元の家の関係者、だったなんてぇ……」
運命は、過酷よね。
雪枝さんは、そう結ぶ。
「それにしても、男性が苦手なわりに、あのホンダってヒトにはぞっこんだったみたいだけど?」
美里さんの、疑問に、母さんは。
「本多さんって、なんとなく、男性っぽくない感じがするって言うか、話していても、同性みたいな感じで気軽に話せたんですよね、だから惹かれたのかしら?」
いや、母さん。それって。
「それって、つまり、女性でもオッケーな感じじゃないです?」
「あ……」
母さんも、何かに気付かれたご様子で。
「うーん、どうかしら。本当の女性ともまた違うし……あぁ、でも」
母さんは、さらにまた別の何かに気付かれた模様。
「雪人さんや真綾みたいな男性なら、とっつきやすいかも、ですね」
あぁ……。
なるほど。
そう来ましたか。
※これ書こうとして、既出の整合確認したら、沙綾の昔話が、二回出てて、整合取れてなかった事に気付いてしまい、54話と171話を少し修正しています(自滅
※54話:母さんが先輩たちに自分の過去話をして注意喚起(大学時代→高校時代に修正)
※171話:母さんが真綾に過去話を再度(真綾が初めて聞いた風になってたを修正)
あはは……プロット無しのいきあたりばったりで書いてるから、過去話を忘れているとこういう事態になりかねず(自滅)