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第25話:何が食べたい?



「で、先輩方。何か食べたいもの、あります?」


 一応、先輩。目上の方なので、若干の敬語はできるだけ。


「はいはいっ! ハンバーグっ!」


 金髪子先輩が、間髪を入れず。


 子供かよっ。


 あぁ、まぁ、確かに。見かけはお子様だけど。


「お二人もそれでよいです?」


 ぱっつん子先輩と、おさげ子先輩にも問うてみるが。


「ハンバーグ……別に構いませんわ。じゅるっ」

「ええ、それでいいわよ」


 ぱっつん子先輩……実際にヨダレが出てる訳じゃないとしても。


 じゅるってなんだ、じゅるって。


 ぱっつん子先輩も、好きなんだな、ハンバーグ。


「了解。んじゃ、ハンバーグ、と……」


 そんな話をしながら、スーパーに到着。


 カートにカゴを二個積んで、いざ。


 まずは、野菜果物のコーナーから。


 サラダ用と付け合わせ用の野菜をいくつか。


 っと、これも必要だな。


 と、伸ばした手を、がしっ、と、掴まれる。


「何をしようとしていますの?」

「それはコッチのセリフだ。手を放してもらえますかね?」

「何を買おうとしていますの?」


 ぱっつん子先輩がオレの手を掴んで離さず。


 まさか……。


「先輩、もしかして、ニンジン苦手っすか?」


「そそそ、そんな訳、ある訳ないじゃない訳ですわ」


 日本語バグってますぜ、ぱっつん子先輩……。


「あぁ……まぁ、だまされたと思って任せて下さいな」


 少々強引にぱっつん子先輩の手を振りほどいて、ニンジンをカゴに投下。


「うぅ……」


「ウチもニンジンはちょっと……」


 金髪子先輩も?


「子供じゃないんだから、好き嫌いはダメっすよ?」


「子供だモンっ」


 いいのか?


 まぁいい。策はある。


 ささっと回ってひき肉やらチーズやら、もろもろ、食材を物色。


「デザート、デザート、食後のデザートぉ」


 必要な食材を揃えたら、金髪子先輩がるんるんな足取りでスウィーツのコーナーへ。


 ぱっつん子先輩とおさげ子先輩も続くので、オレも仕方なく。


 各々、好きなスウィーツを選んで会計へ。


「ここは先輩であるわたし達が出しますね。二人とも、割り勘でいいよね?」


「まぁ、園っちに作ってもらう訳だし、いいよー」


「ええ、異論はありませんわ」


「んじゃ、一旦わたしが出しておくから、後で清算ね」


「あ。先輩、すみません。エコバック忘れた……レジ袋よろしく」


「ん、わかった」


 おさげ子先輩が代表でレジを済ませて。


 レジ後方で待ち構えたオレたち三人が清算済みのカゴを受け取って袋詰め。


 さて。


 帰ったら、だな。


 母ちゃんの分も入れると、五人前か。



 こんな大量に作るのは初めてだから、分量が微妙かもしれないが。


 いつもの三倍を目安に作れば大丈夫、かな?



 まぁ、いっちょ。



 やってみます、か。






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