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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
新学年前の春休みっ
242/349

第242話:春休みにお花見のその前に



 そんな、こんな。


 いや。


 なにが? どんな?


 って感じもしますが、が、が。


 春休みに、お花見を、と。


 企画されたのだけど。


 何やら、大掛かりな事になってる模様でして。


 しの女の八時間目の五人が発端として。


 あたしの中学時代の男子のお友達四人。


 その関連で、菅原レイちゃんや、山田くんの彼女のミツキさん。


 お花見の会場となる場所までは、車で移動って事もあって。


 山田くんのお兄さん、金髪子先輩のお宅のお手伝いさんのシズさん、それに、あたしの母さんも。


 さらに。


 どこから話が漏れたのか?


 雪人さん方面にも、声がかかったようで。


 なんか、どえらい、大所帯……。


 それでも、なんだかんだと、みなさん、この一年の中で、顔見知り同士が、ほとんどと言うのも、すごい、かも?


 はぁ。


 ほんと、いろんな事があった、一年。


 その、総決算、って感じの企画(イベント)になりそうな予感。



 そんな、春休みのお花見の、直前。


 母さんに、ふと、思った事を聞いてみた。


「もしかして、雪人さんたちにお花見の話したの、母さんじゃない?」


「んー? わたしが直接じゃないけど、間接的に伝わった感じかしら?」


「どゆこと?」


 聞けば。


 なんでも、学校から母さん伝手で、母さんの会社に、生徒手帳の制作が発注されたんだとか。


 同時に、スラックスタイプの制服は、雪人さんと言うか、雪枝さんの会社に、発注。


 発注自体は、少し前に終わってたらしいんだけど、調整とかで時々学校に来てたらしい。


 たまたま、ふたりが学校ですれ違う瞬間があって、世間話をしていた時に、エリ先生が母さんにお花見の事で話しかけたらしい。


 車に乗せるメンバーの分担をどうするか、みたいな感じで。


 そしたら、雪枝さんが『何それ、面白そう』なんて感じで食いついた、って事、らしい。


「だったら、母さんも、えっと、例の、ホンダさんだっけ? 誘ってみたら?」


 その後、どうなったのか、まだ聞いてはいないけど。


 進展も、後退もしていないの、なら。


 進展への手助けにも、なるの、なら。


 って。


 浅はか、かな?


 と、思ったら、母さん。


真綾(まあや)っ!」

「はいぃ!?」


 急に叫ばないで……びっくりしたなぁ、もぉ。


「ナイスアイディアっ! 早速っ!」


 あ。


 食いついた感。



 そして、さらに。



 混沌(カオス)なお花見な、予感。



 でも、何故か、その前に。


「あら? ユイナちゃんからだ」


 え?


 母さんが携帯端末で、おそらくホンダさんに連絡を取ってたと思ったら。


 全然、別の人からの、連絡。


 ユイナちゃん。


 ユイナおねえちゃん。


 母さんの、妹の、ひとり。


 母さんの妹は、もうひとり、サヤカさんもいらっしゃるけど。


 あたしから見ると、サヤカさんもユイナさんも、どちらも、叔母さん。


 なんだけど、ユイナさんを『おばさん』と呼ぶと怒られるので。


 ユイナおねえちゃん。


 今は、大学院生、らしい。


「おねえちゃんが、どうしたの?」


 母さんが携帯端末の文章を読み上げる。


「明後日、(うち)に寄っていいか、って」

「え? そりゃまた、急だね……」

「まぁ、いつものコト、だけど。真綾に会いたがってるわ」


 うはぁ……。


「まぁ、いいけど」

「じゃあ、オッケーしておくね」

「うん」


 お花見の前に、ひと企画(イベント)




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