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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
新学年前の春休みっ
241/349

第241話:エリ先生のお引越し



 春休みに入って、早々。


 エリ先生の、お引越し。


 の。


 お手伝い。


 いろいろと分担して、配置に。



 あたしは、おさげ子先輩、ぱっつん子先輩と三人で、再建された先生のアパートへ。


 先生から鍵を預かって、お留守番、兼、届く荷物の、受け取り係。


 新品の家具やら電化製品やらが順次届くらしいので、それを受け取って、指定された通りに、設置。


 先生ご自身は、車で学校へ。


 学校で金髪子先輩と合流して、仮住まいの宿直室から、先生の私物を回収して、アパートへと運ぶ。


 仮住まいに置いてある荷物の量は、そんなに多くないらしく。


 先生の軽自動車に詰め込んで、輸送。


 てことで、アパート側で。


「さすが新築、キレイだね」

「ええ、広くは無いですが、独り暮らしなら充分ですわね」


 ぴんぽーん。


「あ、荷物、来たみたいですね」


 はぁい、と、扉を開けると、どーん、と、冷蔵庫。


 それに、洗濯機とか、テレビ? とかが、ずらり。


 あらかじめ先生から指示されていた通りの場所へ運び入れてもらう。


 一応、力仕事もできるように、と、体操服に着替えてるけど。


 さすがに、大きな家電品は、運送屋さんにお任せ。


 さらに、カーペットやカーテン等の、家財、それから、ラックや食器棚などの、家具。


 それらを次々と設置していたらば。


「おぉ、ほぼ揃ってるー」


 家主である、エリ先生が、お布団抱えて、ご帰還。


 金髪子先輩も、枕や小物を入れた段ボールを抱えてる。


「ありがとありがと、うんうん、助かるー」


 ご満悦、エリ先生。


 嬉しそう。


 火事で焼け出されて、不自由な暮らしを余儀なくされたとは、言え。


 真新しい部屋に、真新しい、家具、家財。


 少しウキウキしてしまう気持ちも、わかる。


「あ、真綾ちゃん、車にまだ荷物あるから、お願い」


 と、車のキーを渡されてしまうけど。


「はぁい、取ってきます」

「わたしも行くわ」


 おさげ子先輩と、ふたり。


 エリ先生の部屋は二階なので、階段を降りてアパート正面のガレージへ。


 先生の車にキーを向けて、ぴぴっと、解錠。


 後部座席やトランクに残っている荷物を取り出して、また施錠。


 おさげ子先輩と二人で荷物を抱えて、部屋へ戻る。


「ありがと、その辺に固めて置いておいてー」


 さすがに。


 家財や荷物が入って、さらに五人も居ると、一気に。


(せま)っ」


「引っ越しあるあるだねぇ。内見で部屋だけ見てると広く感じるけど、家財入れたら、あら不思議」


 なるほど。


「細かいところは自分でやるから、今日はホント、ありがとねー助かったわー」


 てきぱき、四人のお手伝いも、あり。


「お昼、ピザ頼んだよー。今日はさすがに、先生の驕りだからねー」


 わーい。


 大きなテーブルは無いので。


 部屋の真ん中にピザを並べて、輪になって。


 プチ、ピザ・パーティ。


 ある種、八時間目の、打ち上げ? も、兼ねて。


「四月からもまたしばらく、よろしくねー」


 そうでした。


 新学期、新学年になっても。


 この面子(メンツ)で、しばらく。


 新メンバーも、加わる予定。


 ただ、先輩たちは。


「一学期だけ、ですからね」

「夏休みには引退、かな」

「ウチは卒業までいひゃいいひゃいひゃふりゃいひゃいぃいい」

「まったくこの娘はもぅっ!」


 あはは。


 先輩たちが引退したら、あたしは……。



 むぅ……。



「そうだ、その前に、お花見だ、お花見。お花見いこー」


 あぁ。



 そんな話も、ありましたね。





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