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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
母さんと先生のあれやらこれやら
221/349

第221話:母帰宅待ちで料理、今日はお鍋です



 どうやら、エリ先生。


 うちに住み込みたいって言うのは、かなり本気っぽくて。


 一応、母さんに訊いてみてはもらえないかと。


 いったん、空き教室で解散して。


 先輩たちとあたしん()へと、移動。


 エリ先生はひと仕事終わらせてからの合流で。


 母さんの帰宅待ち。


 だけど、母さんが帰って来てから居候の話になると、母さんも仰天するだろうから。


 メッセージでかいつまんで、状況を連絡。


 したらば。


『わかったわ今日はわりと仕事も落ち着いてるから早めに帰るわね』


 とのことで。


 この流れはみんなで晩御飯になるから。


 食材の買い出しジャンケン。


 あたしは除いて、だけど。


「行こうか真綾」


 じゃんけんに()()()のは、おさげ子先輩。


「あれ? 負けた人が行くんじゃ?」


「真綾とデートできるんだもの勝った方に決まってる」


 うへぇ。


「デートって、ただの買い出しですよ?」


「いいのいいの行くよ」


 コートを手に、先行するおさげ子先輩。


「あ、はい」


「ツグミー、デザートも忘れずにねー」

「またこの()はもうまったく」

いひゃい(痛い)いひゃい(痛い)ひゃめへ(やめて)ひゃくひゃ(サクラ)ー」


 お留守番チームの、金髪子先輩と、ぱっつん子先輩。


 相変わらずの、コンビネーション?


「じゃあ、行ってきますね」


 おさげ子先輩には、母さんの自転車を使ってもらって。


 あたしは自分ので。


 さーっと、スーパーマーケットまで行って。


 食材とデザートを買って。


 帰って来れば。


「おかえりー」

「おかえりなさいまし」


 先輩たちはお勉強中、でしたか。


「デートはどうだった?」


 金髪子先輩が、おさげ子先輩に、問う。


 そんな問いはしないで欲しい気もするけど。


 おさげ子先輩は。


「寒いだけだった……」


 との、ことで。


 同感。


 天気はいいけど、真冬の夕暮れ時。


 自転車で走るには、寒い寒い。


「お料理はわたくしがお手伝いしますわ」


 とのことで、ぱっつん子先輩と、キッチンへ。


 人数居るし、寒いし。


 今日は……。


「お鍋かー、楽しみー」


 買って来た材料を見たのか、金髪子先輩もすぐに気付いたらしく。


「ミリ先輩正解、今日はお鍋ですよー」


 とか、言いながら、準備準備。


 してたら。


「買い物行って、お料理して、いやぁ、ホント、真綾はいいお嫁さんになれるよなー」


 ずこっ!


 危ない。


 包丁使ってる時に。


「ミリ先輩、急に変な事言わないでください」


「そうか、なるほど。結婚を前提に同棲するって話なら、居候と言うか同居もあり?」


「ツグミ先輩まで何言い出すんですかっ!?」


 危ない危ない。


 持ってた包丁、振り回すところだったわよ。


 もぉ。


 気を取り直して、お料理お料理……。


 と、思う間もなく。


「それよ、それ、それだわっ!」


 エリ先生、登場。


 それって、どれ?


 イヤな予感しか、しないんですけどぉおおおおお。









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