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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
突発・女装男子大会
211/349

第211話:女装男子大会、終了です。が?



 女装男子諸君!


 発端は、山田くんと言うか、ミツキさん。


 ミツキさんが、彼氏の山田くんをイタズラに女装させたのが、きっかけ。


 いや、それを言い出せば。


 あたしか?


 それは、置いておいて。


 山田くんにとんでも女装を施したミツキさん。


 仲間内にその写真が出回ってしまい。


 ブチ切れた山田くんから、全員女装の刑、と。


 ミツキさんもノリノリで。


 招集された、男子たち。


 森本くん、若林くん、川村くん。


 川村くんを除けば、体躯の大きな男の子。


 どうしても可愛いと言うには、及ばず。


 かと言って、綺麗なお姉さんかと言うと、そこまでも及ばず。


 せいぜい、おばさん。


 おばさんに謝れ状態も。


 最後に。


 とんでも隠し玉。


 川村()()()


 あたしと同じくらいの背格好で、わりと小柄な事もあり。


 あたし持参の可愛い系のお洋服で、さらに。



 そんな、女装大会(?)も、お開きの、時間。


 最後に女装をしていた川村ちゃんを川村くんに戻している最中。


「なあ、園田」


「ん? なぁに?」


 川村くんが、何やら、あたしの貸した洋服を手に。


「こういうのって、いくらくらいするんだ?」


 へ?


「へ? 値段? あーその子はこれくらい、かな」


 手のひらを、じゃんけんパーの状態にして、提示。


「げ、やっぱり結構、するのな」


「その子は、例の『YUKI』さんとこのだから、ちょっとお高いかな? 『とりむら』とかならもっと安いのあるよ」


「ふむふむ」


 ?


 何だろう、と、思ってたら、レイちゃんが。


「川村ちゃん、はいズボン」


「サンキュ、って言うか、ちゃんはやめろ、ちゃんは」


 レイちゃんからジーンズを受け取りながら、まだ照れ続けの、川村くん。


「あはははー、タカシもあたしと一緒に女装して通学できれば面白いかなー、なんて」


「ば、ばか言うんじゃねぇよレイ」


 追い打ち、かけるねぇ、レイちゃんや。


 というか、普段は名前で呼び合ってるのね。


 ほんと、仲良しさんだね。


 同じ学校、いいな。


 なんて。


 言いながら、お着換えも終了。


 最後、リビングに再集合したら。


「はい、まぁやとレイもそこに立って立って」


 え?


「え? 何事? 何? 何?」


 ミツキさんにせっつかれて。


 リビングの片隅に、連行されて。


「はい、ポーズ」


 訳もわからず、写真を撮られる。


「今さらあたしの写真撮って、何するの?」


 隣でうんうん、と、頷くレイちゃんと、ふたり。


 キョトンだよ。


「いや、バラバラに撮った写真、合成して集合写真みたいにしようかな、って」


 はい?


 森本くん?


「そんなこと、できるの?」


「あぁ、オレのパソコンのアプリ使えば、わりと簡単にできそうなんで、ちょっとやってみるわ」


 ほぇー。


「ほぇー、すごーい」


 レイちゃんも、びっくり。


 確かに、森本くんって成績もよかったし、そういうの得意そう。


「いやぁ、持つべきは友だねー」


 バンバン。


 ミツキさんが、慣れ慣れしくも、森本くんの肩を叩く。


 ミツキさんにかかれば、誰だってお友達?


「いてて。できたら送るからアドレス教えてよ」


「おい森ぃしれっとヒトの彼女のアドレスゲットしようとすんじゃねえオレが転送するわ」


「あはは」

「きゃはは」

「うははははは」


 そんな、こんな。


 楽しく、騒がしく。


 ひょんな企画(イベント)も、終幕。



 お疲れ様、でした!





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