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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
突発・女装男子大会
192/349

第192話:新学期、三学期、新年会



 三学期。


 一年最後の、学期。


 一番、短い、学期。


 一月から、三月まで。


 二か月と、半分くらいかな。


 三年生は、大学とか入学試験が、大変な時期だけど。


 一年生の、あたしは、のんびりスタート。


 始業式の後は、簡単なHR(ホームルーム)で、終了。


 午前中も、比較的早い時間に終了、と、なりますと。


 やはり。


 こうなり、ますよね。


 八時間目の面々で、いつもの空き教室に集合して。


 対面で、年始のご挨拶。


 いや、もう、お正月も、明けきってはいますが。


 新年、初のご対面、と、言うこともありまして。


 クラスでも、飛び交っていましたよ『あけおめことよろ』が。


 HRも終わって、先輩方、それに、先生といつもの空き教室。


 もはや、部室。


 八時間目部?


 ナニソレ。


 それから。


「よっし、それじゃあお昼ご飯、兼、新年会だぜー」

「ぉーっ」

「おーっ」

「園田さん、準備、できてる?」


「あ、はい」


 一応、先日、グループチャットで。


 やるぞー、って言われてたので。


 はいはい、って感じ、だけど。


 まぁ、もぅ、ねぇ。


 このパターンにも、慣れて来たから、予測もしてたから。


 食材やらも、大目に調達済み。


 学習する真綾ちゃん。


 偉いっ。


 んふふ。


 それにしても。


 先輩方、三学期いきなり、男装モードですか……。


 ずいぶん、お気に召しましたる、ご様子。


 そう言うあたしは、今日は女の子モードですけどね。


 そんな怪しげな面々が。


 ぞろぞろ、と。


 正門前の押しボタン信号を、青に変えて、渡って。


「どうぞー」


「邪魔するぜー」

「お邪魔さまー」

「お邪魔っ」

「いつも悪いわねーお邪魔しまーす」


 早速、分担して、準備。


 料理は、あたしの担当。


 制服のまま、エプロン装着。


 仕込みは前日に、ある程度済ませておいたので。


 ちゃちゃっと、加熱仕上げは、ぱっつん男先輩もお手伝いを、してくれて。


 男装してそのフリフリのエプロンは。


 ものすごく微妙だけど、なんかカッコカワイイ感じ?


 テーブルの方は、先生と他の先輩たちが食器やら飲み物やら、手際よく。


 勝手知ったるなんとやら。


 わいがや、準備自体も、楽しんで。


「じゃあ、改めまして」

「新年あけましてー」

「おめでとー」

「おめでとー」

「今年もよろしくー」


 テンション高く。


 かんぱぁい!


 お酒は、もちろん、無いけど、ね。


 当たり前っちゃ当たり前、だけど。


 先生は、飲んでも良いと言えば、良い。


 けど。


 お酒に弱いらしいし。


 お昼終わってからもまだお仕事らしいし。


 ある意味、エリ先生は、あたしたちに関わって、色々と優遇されてる?


 お仕事中に抜け出して、生徒宅で、宴会とか。


 まぁ、八時間目の内だと考えれば。


 生徒の監視、監督、ってことで済む、のかな?


 そんな、エリ先生。


「くそーわたしはこの後まだ仕事だこんちくしょーっ」


 お酒が入ってる訳じゃないけれど。


 新年早々、荒れてますねぇ、先生……。



 そんな東雲女子高校の生活も、再スタートな訳ですが。


 裏では。


 着々と。


 中学時代の、男子のお友達の女装計画が。


 進行中。


 この話。


 八時間目の面々に知られたら、またややこしいと言うか、大事になりそうなので。


 こっそり、と。


 ね。



 ね?





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