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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
どとぉの冬休み~山田くんの彼女と
183/349

第183話:山田くんのミツキさんの馴れ初めからの



 山田くんと、その彼女さんの、ミツキさん。


 三人で、ファミレスへ。


 席に着けたので、ドリンクバーセットのお昼ご飯。


 各自、ドリンクバーで飲み物を調達してから。


 自己紹介は先に済ませてるから、先ずは、あたしの、話。


「……って言う訳、なんですよ」


 さらっと、あたしがどうして女装しているか? って説明に。


 ミツキさんは。


「しの女がそんな事になってたなんて知らなかったわぁ」


 一応、ご納得、頂けたようで、何より。


 恐れていたのは。


『証拠を見せろ』って、裸にさせられるとか、ちょっと勘弁。


 声やノドボトケで判別して貰えたようで。


「って言うか、玄関あけたら目の前学校って、めっちゃイイじゃん。そっちのが驚きだよいいなぁ裏山だよー」


 あはは。


「あはは。それがあったんで、入学、したかったんですよね」


 ちょうど、あたしの話が終わる辺りで、料理が届き。


 食べながらは、少しお行儀が悪いところもあるけど。


「あたしにしてみたら、山田くんに彼女が出来たってのも、驚きなんだけど?」


 キリも良いところで、ここらで、切り返し、聞き返し。


「アタシの姉貴の彼氏がコイツの兄貴でさー、前から知り合いだったんだけどねー」


 ほぅほう、そんなご縁が。


「そうなんだよ、家族ぐるみの付き合いしてるから、オレとこいつも、なんか流れで、な」


 少し恥ずかしそうな山田くん。


 珍しい。


「それで? クリスマスに?」


「まぁな」

「家族合同でクリパやっててさ、なんか、皆にはやし立てられて?」

「勢いって、怖いな」

「イイじゃん、勢い。アタシ、そういうの嫌いじゃないし、それに……」


 それに?


「ま、まぁ、前から、アンタの事、ナントナク、イイなぁ、なん、て……」


 あー。


 真っ赤になったふたりを見て。


 聞くんじゃなかった、と。


 一瞬、思ってしまうけど。


 どうやら、お兄さんもお姉さんも、ふたりの気持ちに気付いてて。


 家族総出で、演出? してくれた、って感じかなぁ。


 なんか。


 イイネ。


 真っ赤になって、手が止まったふたり。


「ささ、食べよう食べよう、冷めちゃう、よ」


「お、おぅ」


「そ、そだねっ」


 そんな風に、お話は、少し中断して。


 お食事、お食事。


 ぱくぱく、もぐもぐ。


「んで、もうひとり居るんだって? 男の()


 おとこのこ。


 男のこ。


 男の()


 レイちゃんの事、だよね。


「レイちゃんの事も、話したの?」


 じとっと、山田くんを見てみると。


「いやいや、園田の話になったら流れであの子の話も出ちゃうでしょ」


 うーん。そうかな?


「しまったなぁ、その()も呼んでもらえばよかったや」


 いやいや、それもどうかと。


「そのこ……園子?」


「ちょっと、山田くん、何が言いたいのかな?」


「な、なんでも無い、うん、なんでも無いぞ」


 なんとなく、わかるぞ、うん。


「そうだ、レイちゃんと言えば、一緒にモデルのアルバイトもしてるらしいぞ」


 ぉぃ、山田っ!


 彼女だからって、いろいろ、バラすんじゃないわよっ。





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