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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
まあやがまひた来年度
162/349

第162話:二学期終業お疲れ様会



 あーだ、こーだ、言いながら。


 二学期の終業式も終えて、今年も、もう、終わり。


 なんだけど。


 八時間目の終業式?


 と、言うか、打ち上げ?


 みたいな感じで。


 いつもの空き教室。


 机をテーブルのようにくっつけて。


 おやつにジュースを並べて。


「ほら、真綾さん、乾杯の音頭を……踊って」


「踊る!?」


 エリ先生、なんかいきなりテンション・マックスね。


 乾杯の音頭って、どんな踊りよ。


 まったく。


「えっと、じゃあ」


 缶ジュースを手に。


「それでは、みなさん、今年一年……と言っても、四月から……」


 四、五、六……。右も左もわからず右往左往の、一学期。


 七、八……。なんだか慌ただしい、夏休み。


 九、十、十一、十二。さらにも増して、慌ただしい、二学期。


「八か月、色々ありましたが……」


 いや、ほんと、色んなことがありすぎて。


 ひとつひとつ、挙げていくと、キリが無さすぎるから。


「お疲れ様でした。来年もがんばりましょう。乾杯っ」


 かんぱーい!


 今日は普通の女子の金髪子先輩、おさげ子先輩、ぱっつん子先輩、それに、エリ先生。


 この四人に、あたしを加えて、五人。


 手を伸ばして、缶ジュースを、カン、カン、と、触れ合わせながら。


「おつおつお疲れー」

「お疲れ様」

「お疲れ様でした」

「お疲れお疲れ」


「はい、お疲れ様、です」


 からの。


 ジュースをひと口。


 短い冬休みとは、言え。


 このメンバーでの企画(イベント)は、特に予定無く。


 次はもう、年明け、冬休み明けになるし。


 今年はこれが最後になるから。


 あ。


 と、思ってたけど。


「せんせー、大人のクリパに真綾ちゃん連れ込んで、ナニする気なの?」


 そうでした。


 金髪子先輩のおっしゃる通り。


 エリ先生のクリスマスパーティに、お呼ばれしてましたね。


「まさか、まさか……あんな事やそんな事を?」


 おさげ子先輩の、杞憂に、先生は。


「する訳ないでしょ。健全なパーティよ超健全な」


 おやつをぱくぱく、食べながら答えるけど。


 ぱっつん子先輩が、さらに。


「監視役として着いて行ってあげたいところではありますけど」


 とか、おっしゃって下さいますが。


「あはは、大丈夫ですよ、さすがに先生がそんな事できるとは思えませんし」


「ちょっと、真綾さん、さすがに、とか、そんな事って、どういう事、かしら?」


 もぐもぐ。


 あいかわらず、おやつをほおばりながら。


 まぁ、このおやつやジュースは、先生のオゴリだから。


 先生がいっぱい食べても文句は言えませんが。


「まぁ、その辺は当日のおたのしみってことで」


 そんな風に。


 わい、わい。


 がや、がや。


 八時間目の面々の、今年最後の、寄り合いも。


 終えて。


 冬休み、突入。


 そして。


 クリスマスパーティにも、突入?





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