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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
まあやがまひた来年度
157/349

第157話:セイなる夜はどう過ごす




 二学期の期末試験が終わって、冬休みまでの間は短縮授業で午前中のみ。


 午後はぶっちゃけ、先生たちの祭典……じゃなくて、採点期間。


 生徒の方は、帰宅部含めて、部活動などなど。


 そして、われらが、八時間目も。


 週に一度で、今日は一応、その曜日。


 二年の空き教室に集合。


 なんだけど、もちろんのごとく、エリ先生は、ご不在。


 採点で祭典(フィーバー)真っ最中の、模様。


 なので、先輩たちと、ただただ、ダベるだけの時間にはなってるけど。


「ハラ減ったー」


 金髪子先輩が、机の上で、伸びてる。


「さっさと終わらせて帰りにどこかでお昼ご飯にしますか?」


 おさげ子先輩も、早く帰りたそう。


「真綾んとこで食ってけばいんじゃね?」


 おぉおぃ、ぱっつん()せんぱーーい。


「と言うか、なんで大里先輩だけ、男装なんです?」


「ん? まぁ、気分?」


 三人セットだと思ってたけど。


 ここらへん、各自の気分で、って感じかな?


「クラスの子からリクエストされたりするしな」


「そう、なんですね……」


 そう言えば、あたしのクラスでも、あたしに『スラックスでー』とか言ってくる事、あるわね。


 ちなみに、今日は、スカート。


 なんか、スラックスより、スカートの方がしっくり来る……。


 ようになってしまってる!?


 うわぁあ……。


「で、お昼、いけるー?」


 金髪子先輩の、ツッコミ。


「あ、はい。材料はあると思うんで、作れますよ」

「わーい、真綾ちゃんの手作りおひる~」


 ずいぶんと、嬉しそうですね。


「わたしも手伝うわよ」

「はい、中原先輩、よろしくです」

「あぁ、でも、エリ先生も居ないし……活動報告書、どうしましょう?」


 いつもは、エリ先生が議事録よろしく活動内容を報告書に記入してくれてるんだけど。


 エリ先生が居ないと、自分たちで書かないと。


「そうだ、先輩方、クリスマスとかって、何かされないんですか?」


 冬休みの冒頭。


 企画(イベント)としては、クリスマスがあったよね。


「あぁ、クリスマス、ねぇ……」

「わたしたち三家族で集まってパーティしてるわね、毎年」

「そうか、それがあったな。親の兄弟とかオレらの従妹がいっぱい来るよな」


 それはそれは。


「じゃあ、学校関係のイベントは無理ですね……大晦日やお正月もそんな感じですか?」


「年末年始は、それぞれの家でそれぞれ、かな」


 なるほど。


 そうそう何度も寄り合うのは大変って事だよね。


「ですよね。あたしんちも、クリスマスはともかく年末年始は祖父母の家に行きますしねぇ……」


「クリパに真綾ちゃんとお母さんも呼べないかな?」


 お?


 おさげ子先輩?


「うーん、どうだろう……ママたちに聞いてみようか?」


 おそらくと言うか、やはりと言うか。


 パーティの会場になるのは、金髪子先輩のお宅、だろうな。


「あぁ、そうなると、あたしも母に聞いておきますね」


「うんうん。わかったらグループチャットで連絡するね」


「よし、じゃあ、今日の活動は『クリスマスの計画検討』、っと」


 ぱっつん男先輩が活動記録帳に、カキカキ。


「これ提出して真綾んちだな」

「はーい」

「ハラヘッター」


 あはは。


「あたし、先に戻って準備しておきますね」


「おぅ、よろしく、な」


 はいはい、と。


 冷蔵庫、何が残ってたかなぁ?





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