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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
まあやがまひた来年度
153/349

第153話:今日の午後から工事が入ります



「はい、皆さん、試験お疲れ様でした。明日から冬休みまでは午前授業になりますが、その前にお知らせがあります」


 二学期の期末試験の、最終科目が終わった後の、SHR(ショートホームルーム)


 クラスの中は『試験も終わったし、早く帰って羽を伸ばしたい』ムードながら。


 担任の先生がおっしゃるには。


「もう、見た人も居るかもしれないけど、校内サイトのお知らせを見てちょうだい」


 はて。


 学校支給のタブレットを立ち上げる。


 最初に表示される、校内サイトの、お知らせ。


『校内工事のお知らせ』


 最新のお知らせ記事。


 さっと読んでみるのと、先生の解説が、同時。


「詳しくは読んでもらうとして、簡単に言うと、この後、午後から校舎と講堂の間の通路のあたりに工事が入るから、近くを通る時には注意してね」


 なるほど。


 何の工事だろう?


 と、詳しく読んでみると。


『トイレと更衣室の増築』


 何でまた、急に?


 と、さらに詳しく。


『来期からの新入生への対応の為』


 って、生徒の人数が増えるの?


 はて?


「それじゃ、今日はこれで終了ね」

「きりーつ」

「礼」

「はい、散開、おつかれさま」


 SHR(ショートホームルーム)も終わって、今日の学校が、終わる。


 はずが。


「園田さんはこの後、残ってください」


 なぜか、あたしだけ?


 教室に残る、と言うよりは、また、どこかに拉致される模様。


 担任に連れられて教室を出ると、向かっているのは、おそらく職員室。


 からの、また校長室かな?


 案の定。


 職員室でエリ先生、教頭先生も合流して、校長室へ。


 校長室で校長先生も合流、って形は。


 なんかデ・ジャ・ブ。


 あ。


 今日は、先輩たちが、ご不在?


 あたし、だけ?


 校長先生が先導する形で、校長室から、応接室へ。


 促されて、ソファに腰かける。


 校長先生、担任、そして、エリ先生も、一緒に。


 ただ、教頭先生だけは、応接室の扉を開けて、外……廊下の方へと出て行ってしまった。


 はて?


「もうすぐいらっしゃると思うから、少し待って、ね」


 校長先生から、直々に。


「あ、はい……」


 もうすぐ。


 誰が来るのやら?


 言葉通り、少しの間、待機。


 地味に、空気が重い。


 先生たちも、校長先生にお呼び出し、とか。


 気が重いに違いない。


 まぁ、あたしの場合。


 入学前もそうだったし。


 この間の新制服の時のこともあるし。


 この学校で、特殊な存在な事もあって、色々と。


 そう、色々と。


 何もすることが無い待ち時間。


 ふ、と。


 入学前にここに来た時から、入学して、これまでの事を思い出してしまう。


 ぼぉっとしていたら、隣に座っているエリ先生が。


(園田さん、何か聞いてる?)


 小声で話しかけて来る。


(何も聞いてないですよ。エリ先生も聞いてないんですか?)

(相変わらず、ね。もぉ、困ったモンだわ……)


 あはは。


 あたしも、だけど。


 エリ先生も、学校側に振り回されてる感が、ありあり。


(工事の件は聞いた?)

(あ、それはさっき聞きました)

(トイレと更衣室って、まさか……)


 うん、それはあたしも思った。


(この状況もだし、あたしに関係ありそうな感じですよねぇ)

(だよねぇ……なんでわたしまで……ぶつぶつ)


 本当に『ぶつぶつ』って言うひと、初めて見ました聞きました。


 そうこうしていると。


 トントン。


 応接室の扉がノックされ。


 校長先生が『どうぞ』と返すと。


 扉を開けて、教頭先生が、戻って来られる。


 意外な人物を、連れて……。





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