表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
真綾ちゃん下着を語る
146/349

第146話:真綾の下着レクチャー



 先生の引率で先輩たち、それにレイちゃんと、下着屋さんへ。


 来てみて、テンション上がっちゃったのか。


 やらかしちゃった?


「真綾ちゃん……すっごく詳しい、のね?」


 レイちゃんに言われて、はっ、と、する。


「あ、いや、その、えっと、ネットで調べただけ、だけどね」

「それでも、すごいなぁ」

「そっか、な?」


 レイちゃんとふたり、喋ってたら、先生が横から。


「勉強もそれくらい熱心に、って、真綾ちゃんって成績良かったんだっけ」

「あ、はい、まぁ、それなりには……」


 なんたって、男子で一番!


 とは、言わないけど。


「そう言えば、男子で一番だもんな、真綾は」


 あ。


 おさげ子先輩に言われてしまいましたが。


「おぉ! すげぇなっ!」

 

 いやいや、金髪先輩や。


「男子ひとりなんだから当たり前だろちょっと考えればわかるだろ」


 はい、ぱっつん先輩のおっしゃる通り。


 本題から逸れまくっているので、軌道修正。


 本来の目的へ、と。


「そ、それより、レイちゃんの下着探そうよ。レイちゃんどんなのが良い?」


「うーん、こんなにたくさんあると、どれが良いのかわかんないなぁ、真綾ちゃん、何かおススメ、ある?」


「そぅねぇ……ちょっとくるっと見て回ろうか」

「うんうん」


 と、言う事で。


 お店に展示されている下着をひと通り。


「うーん、ショーツとセットになってるのが多いのね……」

「そうねぇ、ブラ単品のもあるけど、ショーツセットも多いね」

「このショーツだと、ねぇ……」


 そうなのよね。


 セットのショーツって、もちろん女性用の普通のレングスだから。


 あたしたちだと、ちょっと小さすぎて、色々と問題が。


「値段にもよるけど、セットでショーツだけ使わないのもアリかな?」

「なんかもったいないから、やっぱりブラだけの方がいいかな?」


 気持ちは、わかる。


 そういえば。


「レイちゃんの学校は私服通学だし、下着の指定とかも特に無いんだよね?」

「うん。めちゃくちゃ派手とか奇抜なのはさすがにダメだけど」

「いいなぁ」


 うちの学校は、白限定だしなぁ。


 まぁ、下着チェックとかは無いので、淡い色で目立たなければ大丈夫って話もある、けど。


 などなど、とりあえず、ひと通り、見てまわっていると。


「うわぁ、これは……」


 うん。


 さすがに、これは。


 かなりオトナな女性向けの、かなりハイソな。


「値段もかなりするね」

「ブラ単品で二万とか三万って……」

「あはは。ここはもっとオトナになってから、だね」

「そうだねぇ、デザイン的にも、学生のわたしたちには無理ね」


 とか、見ていたら。


「大人でも無理よ、こんなの……」


 オトナのハズの、先生が。


 いや、見た目は幼女なんだけど。


 一応、年齢的には、オトナの、ハズ。


「安月給のわたしには、無理無理」


 などと、嘆いておられます。


 なので。


 デザイン的にも、お値段的にも、お手頃なコーナーへ戻って。


「どれか、気になるの、あった?」


 レイちゃんに訊いてみる。


「うーん、どれも可愛くて、どれも同じように見えちゃうんだけど……」

「あはは。だよね、みんなカワイイ子ばっかりだよね」

「ちょっと気になったんだけど……」

「ん?」


 何かしら?


「この『脇高』って、何かな? これが書いてあるのがわりと多いみたいなんだけど」

「あぁ、これは、ね」


 ちょうど目の前の脇高のブラを手に。


「ブラのベルト部分、脇から背中に回す帯状の部分が、広くなってて、この骨みたいなパーツが長めなの」

「それで脇高ってこと?」

「うん。この骨みたいなパーツで(サイド)をすっきり細く(スリムに)することができるの」

「ふむふむ」

「ふむふむ」

「ふむふむ」

「ふむふむ」

「むふふ、真綾、ほんとに詳しいんだな」

「ええ、本当に、わたしたち店員の出番もなさそうですね」


 !?


 先輩たちと先生はともかく。


 もうひとり、居る!?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ