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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
二学期・あたらしい制服
140/349

第140話:真綾のクラスに金髪男おさげ男現る



「おぉい、まぁやぁ、居るかぁ?」


 ひょっこり。


 顔を出したのは、金髪……男先輩?


 自分のクラスでお留守番役をしていたら。


 金髪男先輩が、やってきた?


「はい? ミリ先輩? どうしたです?」


「お、なんだ今日はスカートかい?」

「え、ええ、午前中はスラックスでしたけど、途中で着替えてきました」


 クラスの子たちのリクエストで……。


「ボクも居るぞ。それより、早くいかないと始まっちまうぞ?」


 おさげ子先輩も、続けて入ってくる。


 まわりには、一緒にお留守番してたクラスの子とか、クラスの出し物……『人物(まぁや)画』を見学に来てるヒトも、ちらほら。


 その子たち、そのヒトたちが、キャーキャー、黄色い声。


 軽く手を上げてそれを制する、おさげ子先輩。


 きらーん、って、効果音が、聞こえた気がする。


 どうやら、男子モード用に、眼鏡も作ったらしく、クールに。


 そのおさげ男先輩が。


「サクヤのクラスの合唱がもうすぐなんだ一緒に(ひやかし)にいかないかい?」


 あぁ、なるほど。


 そういえば、さっき校内放送で二年の合唱(コーラス)が、って、流れてたっけか。


「でも、あたし、お留守番が……」


 ひとりだけ役を放る訳もいかず。


 あとでビデオを見せてもらおう。


「そういわず、行こうぜサクヤのヤツをからかいに、な!」


 おさげ男先輩も『(ひやかし)に』って言ってるし。


 このひとたちは、まったく。


 そのおさげ男先輩が、あたしと一緒にお留守番してる子たちに。


「ねぇ、君たち。ちょっとだけ、真綾君をお借りしても、いいかな?」


「きゃー、ちょっとだけならいいですよ!」

「その代わり、終わったら戻って来てもらえますか?」

「大里先輩も一緒に!」


 えぇ……。


 先輩たちの事は、もはや、学校中に知れ渡ってるし。


 あたしと先輩たちの関係についても、かなり知れ渡ってしまってるし。


「わかったよ、じゃあ、真綾君、お借りして行くね」

「よっし、じゃぁ、行こうぜー」


 早速。


 金髪男先輩が、あたしの手を引いて来る、けど。


「あぁ、待って、待って、ミリ先輩っ、みんなごめんね、ちょっとだけ行ってくるぅううう」 


 ひぃいん。


 拉致。


 ひどい……。


 そんな感じで、連行された講堂。


 舞台(ステージ)には緞帳(どんちょう)が降りていて、客席側にはパイプ椅子が並べられて、結構、人が集まってる。


 その客席側の最前列、少し左寄りの方から。


「こっちこっち、こっちよ、ミリトくーん!」


 呼ばれてる、し……。


 おそらく、金髪男先輩のクラスメイトかな?


 数名、座席を確保してたらしい。


「ぉう、サンキュなー」


 その確保席へ向かうと。


「キャー、生まぁやちゃん! カワイイっ!」

「ミリトくんよりおっきいけど、なんかちっちゃめでかわいい!」

 

 で、監禁と言うか軟禁と言うか、何これ……。


「いいなぁ、ツグオくん、真綾ちゃんとお友達なんて」


 あら、おさげ男先輩のクラスメイトもいらっしゃる?


「ふっふっふ、君達も男装、してみるかい?」


 と、言うか。


 金髪男先輩も、おさげ男先輩も、そして、ぱっつん男先輩も。


 あたしと同じく、クラスの中では浮いた存在で。


 仲の良い友人とか、ほとんど居ないって聞いてたけど。


 あたしと同じく。


 新制服のお披露目やらの事もあったりして。


 この文化芸術祭もきっかけに。


 クラスのひと達と仲良くなれた、の、かな?


 うん、きっと。


 席のまわりで、わちゃわちゃしていたら。


 講堂内に、ベルが響き渡り。


「お、始まるな」


 ぱっつん男先輩、の。


 晴れ姿、お披露目、です?





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