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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
二学期・あたらしい制服
137/349

第137話:真綾ちゃん、ステージに立つ


※ 『恋愛』要素が皆無のため、ジャンルを 『文芸・コメディー』 に変更いたしました。




 新スラックス制服の全校生徒、お披露目式?


 講堂の、その壇上。


 先輩たちと並んで。


 最初に呼ばれるんで、一歩前へ、と説明されてたけど。


「先ずは、女子着用のイメージとして、皆さんご存知、一年生は園田さんです!」


 『女子着用のイメージ』って。


 確かに、中身は女装状態、では、ある、けど。


(え? 女子?)

(園田さんって……)

(いやいや、なんか違う)

(でも、なんかアリ?)


 ほら、みんなざわめいてます、よ?


 えっと、そうだ。


 一歩前に出て、軽くおじぎをしてから。


 くる、くる、くる、っと、その場で一周、ゆっくり回転。


 再度、正面を向いて、おじぎして、一歩さがる。


「はい、こんな感じで、女性らしさを保ちつつも、動きやすくて冬は温かさも確保できそうですね!」


 みたいな。


「園田さん、ありがとう! では、続きまして……」


 生徒会長の、説明が続く。


「えっと、共学化についてはまだまだ不透明な部分もありますが、男子の着用イメージで、二年生の小坂さん、中原さん、大里さんのお三方、です!」


 先輩たちが、一歩前へ。


 中央に金髪男先輩。左におさげ男先輩、右にぱっつん男先輩。


 金髪男先輩が、あたしと同じように、くるくる、と、回転。


 左右のおさげ男先輩とぱっつん男先輩は。


 なんか男らしい? ポージング……。


 それを横目で見つつ、ふと、思ったけど。


 これって。


 文化芸術祭の出し物でやったらもっと盛り上がった、かも?


(男子……?)

(男子??)

(男の子……)

(ミリちゃんめちゃ可愛い)

(ショタだわ金髪ショタ降臨よ)

(それより男子バージョンのが人数多いってどゆこと)


 うん、講堂に集まった全校生徒のみなさん。


 漏れ聞こえる、感想。


 はっきりとは聞こえないけど、なんとなく。


(いいなぁ、わたしもズボンがよかったなぁ)

(来年度からってのが悔しいわよね)

(まぁ、今から半年だけって、もったいないし)

(わたしたちの声が届いた、って意味ではちょっと感慨深いね)


 とは、三年生の方面。


 来年度からとなると、三年生は卒業したあとの話。


 この新しい制服を着ることは、叶わず。


 ただ、スラックスタイプを要望していたのは、過去も含めて今年の三年生もって、ことなんだろうな。


 他の学校だと、スカートとスラックスを選択できるところが多いらしいし。


 しの女に関しては、やっと? って感じかも、だよね。


「はいそれじゃあ、大中小トリオのお三方、ありがとうねー」


「大中小トリオ!?」

「なにそれ!?」

「なんかオレたちそんな風に呼ばれてるらしい、ぞ?」


 そうなのか……。


 大里、中原、小坂、で、大中小、か。


 なるほど。


 身長も、そんな感じだもんな。


「と、言う訳で、今年度中はこの四人が時々、スラックスで通学するから温かく見守ってあげて頂戴」


 生徒会長の説明が少し続く中。


 あたしたちは、生徒会役員に手引きされて、舞台の端に移動。


 あたしと、おさげ男先輩は、舞台の左側へ。


 金髪男先輩とぱっつん子先輩のふたりは、右側へ。


「あと、この新しい制服だけど、サイズ限定だけど、試着できるようにするから詳しくは学内イントラウェブで確認して申し込んでね」


 ぉう、そんなサービスまで用意してるとは。


 共学化は別として、この制服に関しては本気っぽいね。


 いやまて。


 それにしては、話が急すぎない?


 裏で色々進んでいたのかもしれないけど。


 どうにも。


 雪枝さんの存在が……。


 気にしない方が、いいかな?



 それより。


 共学化の話は何処へ??




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