表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
二学期・あたらしい制服
136/349

第136話:スラックス制服を全校生徒にお披露目



 テストケースとして用意された、スラックスタイプの新しい制服。


 いきなりあたしたちがこの新しい制服を着はじめたら、驚かれるので。


 いったん、生徒会に事前説明。


 さすがに生徒会役員メンバーも驚いてはいたけれど。


 もともと、生徒会から『スラックスタイプの制服が欲しい』、って要望を出していたこともあり、歓迎ムード。


 デザインも、比較的、好印象。


 ただ。


「共学になって、男子が着るとしたら、ちょっと可愛すぎる感じね」

「完全に女子用って考えると悪くないとは思うけど」


 との、意見もあるものの。


 全校生徒向けのお披露目も、実施。


 LHR(ロングホームルーム)の時間を全校集会に変えて、講堂で。


 生徒会長が説明している間に、あたしと先輩たちはお着換え。


 不思議な状態ではあるけど、先輩たちは中身男装、あたしは、中身女装。


 ただ、デザインとしては女子向けなので、ぱっと見た感じでは、先輩たちが明らかな男子、と言う風には、見えない。


 着替えた後、講堂の壇上袖で、待機。


 待機中に、生徒会役員さんから、この後の段取りについて説明を受ける。


 そうしつつも、生徒会長の説明が進んで。


 以前の『クジ引き』の時同様に、生徒会役員さんのビデオ映像を交えて生徒会長の説明。


 壇上にはマネキンも用意されていて、それをビデオカメラで撮ってスクリーンに映してるみたい。


 そうして、とうとう。


「では、実際に着用した状態をご覧いただきましょう!」


 壇上の生徒会長の、声がスピーカーから流れて。


「出番よ」


 舞台袖で一緒に待機していた生徒会役員さんに声をかけられて。


「行こうぜ」


 おさげ子先輩も、反応。 


「ほら、真綾、先行けー」


 金髪男先輩に、背を押されて。


「堂々と、胸張って行こうぜ」


 一番後ろから、ぱっつん男先輩の掛け声もあり。


 舞台袖から、短い階段を昇って、壇上へ。


 拍手と、歓声と言うか、ざわめきと言うか、どよめきと言うか……。


『まーやちゃーん!』


 って、誰だあああ。


 クラスの子たち、かな?


 とりあえず、自分のクラスの方に、ちょっとだけ手を振ってみる。


 ちらっと横を見ると、リアルタイムにビデオカメラの映像が、スクリーンにも表示されてる……。


 めっちゃアップで、めっちゃ恥ずかしいし緊張するんですけど!


 うぅ。


 リハーサル無しで、よくやるなぁ、と、自分でも驚くけど。


 壇上を半分ほど進んで。


 生徒会役員さんに案内された、壇上の中央付近に。


 ずらっと。


 先輩たちと一緒に、並んで立つ。


「はい、こちらが実際に着用テストをして頂く皆さんです」


 改めて、拍手、喝采。


「先ずは、女子着用のイメージとして、皆さんご存知、一年生は園田さんです!」


 へ?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ