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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
夏休み・もうひとりの少女:レイちゃんとアルバイト
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第119話:ゴスロリ姉妹の写真撮影



 白と白黒の、ゴスロリドレスの、双子女装男子。


 何その不思議ワード。


 雪人さんの演技(?)指導のもと。


 立ち位置、ポーズ、表情、などなど。


 ただ写真を撮るだけ、ではない、注文の多い撮影会。


 カメラを持つお姉さん。


 あたしたちの近くで、まぁるい大きな銀色のトランポリンみたいなものを持ってるお姉さんたち。


 まぁるい大きなトランポリンみたいなのは、レフ板、だそうで、光を当てる角度を調整しているんだって。


 そんな感じで、思ったより、忙しい!


 あたしひとりの撮影。


 レイちゃんひとりの撮影。


 交代でひとりづつ撮ったり。


 ふたり並んで、一緒に撮ったり。


 小道具を使った撮影も。


 ぬいぐるみを持ったり。


 バッグを持ったり。


 グラスを持ったり。


 そうそう、例の、豪華な椅子も、あった。


 雪人さんの写真に写っていた、例の、椅子。


 その椅子に座ったり、その椅子の横や後ろに立ったり。


 雪人さんの写真みたいに、椅子の座面にしなだれかかって、雪人さんの写真を再現してみたり。


 ふたりで撮る時は。


 単純に並んでるだけじゃなくて。


 レイちゃんが椅子に座ってる横とか後ろとかに、あたしが立ったり。


 逆転して、あたしが座ってレイちゃんが立ったり。


 背中合わせ。


 向かい合わせ。


 手を繋いだり、腕を組んだり、肩を組んだり。


 ひとつのぬいぐるみを引っ張り合う、とか。


 例の椅子だけでなく、ふたり掛けの、豪華なソファも用意されていて、それに並んで座ったり。



 白と、白黒の、ふたご女装男子の、図。


 いや、ほんと、何それ状態では、あるんだけど、ね。


 慣れないドレスで、矢継ぎ早に動き回っては、停止。


 しんどいし、疲れるけど。


 なんか、楽しい。


 レイちゃんとふたりだから、なおさら?


「大変だけど、楽しい、ね!?」


 レイちゃんも、同じ想い、みたいでよかった。



「おっけーおっけー、良い感じに撮れたよー。ちょっと休憩して、後半、着替えて別の衣装で撮るからねー」


 と。


 カメラを持ったお姉さんの指示で。


 いったん、撮影していた部屋から出て、向かいの、最初にお着換えした部屋へ。


「はふぅ、疲れたぁ」

「あはは、結構、しんどいねー」


 ゴスロリの衣装を外して、用意されていたラフな服に着替えて、ひと息。


「はい、お疲れ様。これ、飲んで」


 雪人さんが持ってきてくれた、冷たい飲み物。


 遠慮なく、ごくごく。


 ぷはぁ、生き返るぅ。


「最初はちょっとぎこちなかったけど、最後の方はノリノリで楽しそうだったね」


 雪人さんの、ご感想?


「そ、そうですか? ま、まぁ、最後の方はレイちゃんと普通に遊んでるだけみたいな感じでしたけど」


「そうよね。最初は緊張したけど、途中から楽しくなっちゃって、ね」


 レイちゃんが、あたしに目配せ。


「うんうん」


 あたしもウィンクで返す。


「後半はごく普通の衣装だけど、まぁ、同じ感じでいいから、ね」


「はい、了解です」

「はーい」


 後半戦に。



 つづく?





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