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玄関ダッシュ五秒の女子高にオレひとり  作者: なるるん
夏休み・もうひとりの少女:菅原レイちゃん
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第104話:菅原さんのアルバイト面接のアポイント



『雪人さん、こんにちは。HPに出てたアルバイトの事でお話したいんですけど今時間よろしいですか?』


 携帯端末のメッセージアプリを使って、雪人さん……『女装専門ショップ・YUKITO』の店長さんに、メッセージ。


 こんな事ができるのも、いろいろとご縁のたまもの。


 忙しい人だろうから、すぐには返信は来ないだろうし。


「えと、ここの店長さん、よく知ってるから、ちょっと問い合わせてみるね」


「そ、そうなんですね……」


 菅原さんにもひと言、声をかけておいて。


 返信待ちの間に。


 と、言うか、本来の、目的。


「シズさん、ばたばたとすみません。お手伝い、します」


「もうよろしいですか? では、一品、お願いします。わたくしの方は仕込みを終わらせましたので、直前に仕上げることにいたしますね。それまで他の家事を片付けてまいりますので。では」


「はい、キッチン、お借りします」

「よろしくお願いいたします、お嬢様方」


 そう言って、キッチンを後にする、シズさん。


 残る、女装男子ふたり。


「んふふ。お嬢様、だって。お店から返事来るまで、お料理しましょっか」


「お嬢様……」


 菅原さん、ちょっと嬉しそう?


 そんな菅原さんには、野菜の皮むき器……ピーラーを手渡して。


「皮むき、できる?」


 材料は、シズさんが揃えてくれていて、先に水洗いもしてくれている模様、なので。


「うん、これならやったことあるよ。やってみる」

「じゃあ、ジャガイモの皮むき、お願い」

「わかったわ」


 あまり慣れていないのか、おぼつかない手つきながら、菅原さんもジャガイモの皮を剥いてくれる。


 あたしは包丁を使ってニンジンの皮を剥いて、カットまで。続けて玉ねぎも剥いてカット。


 菅原さんが皮を剥いたジャガイモももらって、ひと口大に、カット。


 シズさんが白身魚の切り身を仕込んでるみたいなので、こっちは野菜メインの肉なし肉じゃが。


 などなど。


 作業をしていたら。


『ぴこーん』


 携帯端末の、メッセージ到着音。


「あ、返事、来たかな?」


 画面を覗いてみると。


『今、大丈夫だよ』


 あわてて手を洗って、拭いて、端末をタップして。


『電話しますね』


 メッセージを送ってから電話機能を起動。

 アドレス帳からお店の番号へ通話すると、ワンコールで。


『はい、お電話ありがとうございます、YUKITOです』


「あ、雪人さん、こんにちは。あたしです、園田です」


 菅原さんにも聞こえるように、スピーカーモードにして。


『やぁ、真綾くん、お久しぶり』


「お久しぶりです。えっと、早速なんですけど、アルバイトの件でご相談が……」


 あたしが電話をかけているのを、すぐそばで見守る菅原さん。


「実は……」


 簡潔に菅原さんの事を伝えると。


『いやぁ、誰も来なかったら、真綾くんに頼もうかなとか思ってたんだ』


「そうなんですか?」


『うん。一応、その子の面接できればと思うんだけど、明日の午後とか、いけるかな?』


 菅原さんと顔を見合わせると。


 菅原さんは、コクコクと、頷いているので。


「えっと、本人すぐ横に居るので、変わりますね」


 と、菅原さん本人に、バトンタッチ。


 一瞬、ビクッとした菅原さんは、でも。


「あ、えっと、す、菅原です。初めまして、よろしくお願いします。えっと、明日午後、お時間は……」


『あぁ、どうも、初めまして、佐川です。そうですね、午後ならいつでも大丈夫ですけど、二時くらいが有難いですね』


「わ、わかりました。明日の午後二時、ですね」


『場所、わかるかな?』


 菅原さんが、あたしをチラっと。


「あたしが案内するんで、大丈夫です」


 乗りかかった、船。


『おっけー、了解。一応、形式だけになると思うけど、履歴書持って来てね』


「わ、わかりました。用意しておきます」


『じゃ、明日、よろしく、ね?』


「はい。お忙しいところ、ありがとうございました」


 ぽちっ、と、通話終了。


 菅原さんと言えば。


「はぅうう。緊張、したぁ……」


 あはは。


 明日は、またさらに?





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