第102話:菅原さんにブラジャー強制装着
金髪子先輩宅のキッチン。
シズさんが昼食の用意をしてくれている、その脇で。
菅原さんを前に。
勢い、ブラウスのボタンを外して。
「ちょ、ちょ、園田さん、ちょっと何してるの!?」
そりゃあ、驚くのも無理はないかも、だけど。
ブラウスをぱーっと脱ぎ捨てて。
キャミソールも脱いで。
上半身、ブラジャーいち枚の、下着姿で。
「どう? 可愛いでしょ?」
背を反らして、胸を張って、そのブラジャーを菅原さんによく見えるように。
「あ、や、それは、可愛いのは可愛いんだけど……え? え?」
ドン引き、と言うよりは、面食らってるって感じ、かしら?
「んしょ……っと」
先ずは、ブラの中に入れてある『上げ底』を外して、と。
「ふゎぁ……それが中身……?」
「うん、『上げ底』て呼んだりしてるけど、結構、リアルでしょ? はい」
菅原さんに手渡してみる。
「ふゎぁ……あ、意外と軽い……それに、ふわっふわ」
「そうそう。だからあまり苦にならないのよ」
それから、背中に手をまわして。
背中側にある、ブラジャーのホックを外して。
片手で胸を隠しながら、外したブラジャーを。
「はい、これ」
菅原さんに、パス。
「ひぇぇ!」
強引に手渡されて、思わず手に取ってしまう、菅原さん。
ちょっと、あたふた?
あたしは後ろを向いて、キャミソールを被ってからブラウスも羽織る。
「ものは試しに、ブラ、着けてみましょう。ささ、脱いで脱いで」
「へ? あ? はぃ??」
ここは、勢いで、強引に。
菅原さんのワンピースの背中のジッパーを下げてあげて。
「上、はだけるだけでいいからね。あと、キャミソールもそのままでいいから」
菅原さんも、あたしの勢いに負けて、言う通りに。
「はい、手を前に出してー」
その手に、ブラジャーのストラップをくぐらせておいて、後ろに回り込むと。
「キャミソールの上からでいいの?」
「あー、一応、肌着だからね。今まで着てたやつだし、そのまま肌に触れるのは気持ち悪いでしょ?」
「なるほど……」
それを言えば、キャミソールの上からでも気持ち悪いかもしれないけど……。
ここは強引に。
背中側に回り込んで、ホックを止めると。
「ふゎゎゎゎ、何、この感触……」
うんうん。
初めてブラ着けると、圧迫感がすごい違和感あるよねー。
幸い、あたしと菅原さんのアンダーバストのサイズはだいたい同じくらいだったみたい。
菅原さんの方が、小さいくらい?
あたしだと、二段ホックの外側だけど、菅原さんは内側で行けそう。
ブラの下側を少し引っ張って、アンダーのラインの位置を整えて……。
「はい、これでカップの中に上げ底、入れてみて。Lが左で、Rが右、ね」
上げ底の裏側に、左右のマークが書かれてるので、それを確認して。
「こ、こう、かな?」
「もうちょっと、カップにぴったり収まるように傾けて……そうそう」
装着、完了。
「うんうん。いい感じいい感じ!」
左手で『イイネ』のマークを作りつつ。
右手でスマホのカメラ機能を起動。
「はい、こっち向いてー、背筋伸ばしてー」
「え? あ? はい?」
ぱしゃり。
「えーーー!? 写真!?」
「うん。データ送るから、アドレス教えて?」
あたふたしながらも。
スカートのポケットからスマホを取り出して、QRコードを出してくれる、菅原さん。
アドレスを教えてもらって、そのアドレスに今の写真を添付して、送信。
「はゎゎ……」
「ね? いい感じ、でしょ?」
さて、もうひと息!