METORO
ビルは空に登るを辞めた
空に限界を感じたからだ
外に出る事はできても
空に住む事はできなかった
次に人は地下にビルを沈めた
地下という身近でありながら謎大き大地へ
人はメスを入れ始めた
地下深くにあるというマントルを超え
核の側に寄り添うビルは常に軋み悲鳴を上げていた
重力の特異点で人はダンスを踊る
地球すらも遊び道具にして
核すらもただのエネルギーとして
やがて地球から地面はなくなり、核だけが残る
上下左右の概念はなくなり、空も消え去ってしまった
それでもビルの拡張は収まらない
人の欲望は肥大化していく
いつしか核が崩壊してもただの花火にしかならないだろう
今日もビルは伸びていく