お人形 《ナイト》
「・・・・・・・・ヤッタ~ボクイイコダ~オネエサンダイスキ~」
「あっ!・・・まぁ、ちょっとは予想できたけど、ま、まさか本当になるって・・・!」
「ワァーナイトダー」
「ヤッホームーン~アイタカッタヨ~」
「フフッ、あら双子ちゃんなのになぜ、そっちの男の子は来ないのかしら?」
「お前のところなんか行くか!」
「そうよ!ルランまでも、そっちに行かせるわけないじゃない!」
「さぁ、クリアさんわたくしたちのお仲間のムーンとナイトを返しなさい」
ナイト!ナイト!も、もう・・・何でこっちに来てしまったのだろう。
でも、あとの3人は、大丈夫そうだし、もし、クリアが1人で解決してくれたら良いんだが、俺とナイトは操られている状態だから下手したら、俺らがシャイト達の敵になってしまうかも・・・
「フフッ・・・いやよ。」
「何、笑っているの?」
「いや、そうやって仲間を助けようとしている姿おもしろいな~って思って。」
「はぁ!俺らは、ムーンとナイトちゃんを助けるために頑張ってんだよ!」
「・・・何?あんたは、人と戦いたいの?」
「フフッ、私はムーンさんが欲しいだけ。」
「何で?」
「えっ?だって、異世界から来てるのよ?あっ、そっかエクスもシャイトも一緒のとこから来ているもんね?でも、良いのムーンさんだけで。」
「な、何で、それを知っている?」
「えっ?だって急にあなたたちが、落ちてきたの見てたもの。それから、あなたたちの方に、情報屋をたまに入れて、エクスも異世界から来たって知ったの。」
あっ、そうだったんだ・・・
ていうか、俺ら落ちてきたように見えてたんだ。あまりにも、周りの人の反応が弱かったから、最初は見えないようになってんだとすっかり思ってた。
そしたら、他にも俺らが落ちてきたのを見て居た人もいるのか?
あっ、クリアの俺の魔法がちょっとゆるくなった・・・
これだったら、心に語るとこが出来るかも。
「”今だったらいけるかも!”」
「ム、ムーン!?あっ!」
「あら、ムーンさん?いきなり何やっているのでしょうか?」
うっ!ま、また、きつくなった。ナイトの方は大丈夫なのか?
・・・ナイトもきつくなってしまったぽいな。
まぁ、ルランもまだナイトとそう変わらない年齢だしな。
間違えてもしょうがないけど、ナイトもきつくなったのはかわいそうだな・・」
「もう、めんどくさいわ。いつまで、立ち話をするの?疲れたわ。私は、向こうに行くわ。2人を連れてね。こっちには、来ないでくださいね?」
「な、ちょっと!何やってんの!」
「こちらには、来ないでください。」
「はぁ!何言ってんのよ!ちょっと、どいてもらうわよ!」
「??????」
バンッ!
ん?なんか、おかしい言葉言ってカードを出した。
しかも、結構硬そうで、広い。
うっ!?・・・あっ、そうだ俺は、ナイトと一緒にクリアにつり出されてるんだった!うっ!さすがに、シャイトやエクス達から離れるのは、危険かも、でもどうやってクリアから離れれば・・・・
・・・あ、あれ?ナイトは、妙に落ち着いてる。まぁ、魔法のせいっていうのもあるかもしれな・・・かったけど・・・。
それは、なさそうだな。
ナイトは、もしかして最初からクリアの作戦に気づいてた?
そして、それでクリアを利用した?
だってあいつも、魔法されてるはずなのに、今はすっかり隠し笑いしているしな。
「クリアサマ、チョッとマッてクダサい。」
「・・・どうしたの?ムーンさん?」
「サイラントクラッシュ。」
バーン
「ちょ!ど、どうなってるの!?」
「ナイト!」
「・・・しょうがない、
”神よ、闇よ、暗よ、今こそ誰が王か知るがいい、さぁ、我が使えるがよい こい 我が使えし者どもよ”」
「”私達は、我が身を捧げ、ナイト様をお守りします”」
「な、何で起きてるの!?」
やっぱり、クリアは俺に力を使いすぎてナイトの方は弱かったのか。
うっ・・・でも、やっぱり俺の方は、強くなったか。
・・・ヤバい、の、乗っ取られる!
・・・・・・