服の調節
「ン?・・・えっ?男の人は、執事として・・・」
「私のお父様は、王様だけど王家の血はお母さまが持ってるらしいの・・・」
「それが?」
「お母さまが死んでから、お父様はお酒をずっと飲んでて・・・」
「使用人が、いなくなり始めてしまったの、そして執事も消えてしまい」
「なるほど、それを隠すために、執事を・・・」
「うん」
「なんだ、そんな事か?じゃあ、俺がエクス様?の執事になりましょう」
「・・・ー!///あ、ありがと」
「よかったわね、エクス。ていうゆか、そんな事だったら、私達に早く言えばよかったのに」
「ごめんね?王様に、口止めされてて・・・」
「まぁ、そらそうだろな。でもいいじゃないか?」
「そうだね、じゃ、その時はいつなの?」
「えっと、あさって・・・明後日!!」
「予想以上に早いわね・・・でも、服を買う余裕はあるから明日は、服を買うことにしましょう」
「そうだな・・・服って何ドーラするんだ?」
「そうね?何ドーラするかは、聞いときたいわ」
「そうだな~俺は、知らないよ」
「あたりまえだけど、僕も知らない」
「エクスは、知ってるか?」
「知らないけど、家にだったらあるよ?」
「それでいいんだったら、貸せるよ?」
「じゃあ、借りようじゃないか!」
「でも、僕や、ルランのサイズってある?」
「あ~確かに、あるのか?」
「ん~、分からないけど。調整したらいいんじゃない?」
「調整していいのか?ていうか、調整できんのか?」
「うん、要らないやつだったら、調整していいと思うよ?」
「じゃ、明日はエクスの家に行くんだね!初めて他人の家に行く!」
「僕もだよ?楽しみだね!」
「あっ!そっか、ナイトとルランは、初めてか。」
「うん、そうだよ!」
「あ~でも、良いのか?前って、大人数だから駄目だったんじゃなかった?」
「それは、大丈夫あれは家に泊まるのがダメだったっていう事だから」
「あ~なるほどな」
「じゃあ、良いのね!」
やはり、うれしいんだな。
みていると面白いな~
「じゃあ、お休み~」
「お休み~」
~朝~
「おは~」
「・・・よし、他のひとおこそ」
その前に、リビングに行こ!
な!?なんで、夜行性のやつも、朝系の人も起きてんだ?
「おはよう!!」
「早く早く♪いこいこ」
「あ~そうだな!でも、こんなに早く行って大丈夫か?」
「うん、だって、私の友達だもん!」
「そうか、じゃあ行こう」
「イェイイェイ!」
しかし、こいつらと、町をゆっくり歩くって、初めてだな~
今度、普通に町で遊びたいな~
「わぁ~ここが町?」
「うん?ナイトは、ここは初めてか?」
「うん、神の世界からこっちは、シャイトの担当地域だし」
「そうかじゃあ、今度遊びに来よう」
「良いの?」
「うん、だって私達だって、みんなで遊ぶの初めてだから」
「そうだ、そうだってなんでシャイトが仕切ってんだ?まぁ、行くし良いんだけど。」
「やった~」
「とりあえず、着きましたわよ」
「おかえりなさいませ。お嬢様、そちらの方々は?」
「私のお友達です。十分のおもてなしをして頂戴。」
「かしこまりしました。では、こちらへどうぞ」
「あ、ありがとうございます。」
「・・・なんか、この雰囲気いやだ」
「あら、ナイトさん。もっとやわらかくなってよろしいのです。」
「えっ、良いの?」
「よろしいですわよ。よろしいですわよね?」
「よろしいです。どうぞ、楽しくしていってくださいませ。」
「やった!」
「よかったな!」
「うん!・・・でも、やっぱなんか、ぎこちないや。」
「しょうがないだろ、な?」
「・・・うん」
「こちらですわよ。」
「本当に、なんでもあんだな」
「有りますので、どうぞお好きなのを」
「あら、ムーンさんはこちらへどうぞ」
「はぁ」
あっそっか、俺だけ
執事だもんな。まぁ、仮だけど、執事ってどんな格好なんだろうな?
・・・執事って、こんなおしゃれなレストランにいそうな格好なのか?
「どうでしょうか?サイズは?」
「えっと、ちょうどいいですよ。お嬢様」
「あら、まだいいのよ。あなたは、私のお友達なんですもの」
・・・・なんか、エクスのぎこちない笑いかた久々に見たな~
ナイトが言ってたように、俺もここ(エクスの家)嫌いだな。
エクスには、もっと俺らと一緒にいるときのような、笑い方の方がいいな。
「なぁ、エクスここは、お前の家だろ?だったら、俺たちと話しているようにしたらどうだ?」
「・・・駄目ですわよ。ねぇ?」
「いや、お嬢様、我々もお友達のように話をされ、ここがお嬢様の住み心地のよいお家になさってください。」
「ほら、良いって言ってんだろ?」
「でも、私はここの正式に血を受け継いだ者ではありません。それでも、良いのですか?」
「はい、お嬢様は、たとえ血が流れてないとしても、ここの当主が決めたお方です。」
「・・・失礼ですが、お前ら使用人も問題があると思うんだが?」
「えっ?・・・でも、ちゃんとお嬢様には、満足してもらえるようにしているのですが」
「俺が、言ってんのは『お嬢様』って言う呼び方だ。そのせいで、みんな緊張している、だから、エクス様だったら、一応お嬢様態度にはできるだろ?」
「で、ですが、よろしいのですか?私たちが、エクス様などと」
エクス・・・何で泣いてるんだろ?
さすがに、言い方を変えさせるのはいやだったかな?
「いい・・良いのですよ。私の事をエクスと申し上げても。」
「・・・」
にこっ
なんだ、うれし涙か!よかったよかった!
じゃあみんな、自分のサイズの服見つかったっぽいから。帰るか、んで、明日の準備だな。
「さぁ、帰るぞ!」
「はい、では。」
「行ってらっしゃいませ。エクス様!」
―家―
「はぁ~、ムーン!やりすぎでしょ!何なの?お嬢様でよかったじゃない!途中で、エクスも泣いちゃたし!」
「シャイト!私は、うれしくて泣いちゃたの。それに、あの家でエクスっていわれたことなくて・・・・すっごい嬉しかったの!」
「「・・・」」
「どうしたんだ?ナイトもルランも?」
「いや」
「エクスの家がでかいって知ってたけど」
「「あんなにとは!」」
どこかで練習でもしたかのようなセリフだな~
「前に、話してただろ?」
「確かに話してたし、俺は知ってたけど。さすがに、あそこまでとは。」
「うん、びっくりしたよ!」
「そう?まぁ、あしたよろしくね!」
「う~、明日が不安だよ~」
「大丈夫!いつも通りだったらいいから!」
「そう?じゃあ、頑張る!」
「そうだね!俺も、頑張るよ!」
「よし、じゃあ、今日は寝ようか!」
でも、俺も大丈夫な振りはしてたけど緊張するな~
さすがに、執事扱いだからな・・・エクスって呼び捨てにしないようにしないと!エクス様、エクス様、エクス様!・・・
―朝―
「おはよう」
よし、今日はエクス様の執事だ!エクスって言わないように、気をつけよ!エクス様だ!
「エクス様!行きましょ!」
「そうね!早く行きましょう!」
「うん!早く早く!」
「早く行こぜ!」
「ちょ、ちょっと待って、今日は馬車が来るから!」
「そうなのか?じゃあ、待っといた方がいいな」
がたんがたん がたんがたん
「なんか、来たよ?」
「ほんとだ!行こうじゃないか!」
・・・こ、こんな感じなんだ、馬車って
なんか、5人はきつそうな馬車だな・・・
でも、屋根付きか、すごいなこんなの、ゲームとか物語の中しか見たことないけど・・・初めて見た。
「どうぞ、エクス様。」
「あ、ありがと。ねぇ、ムーン、パーティの時だけでいいよ?その・・・エクス様っていう呼び方。」
「ああ・・・分かったエクス!」
・・・しばらくたつが一行につく気配がしない、揺られずぎて疲れたし。
一体どこにあんだよ、遠すぎだろ。ナイトとルランもくたくただし。
「・・・あっ!見えてきたよ!」
「えっ!・・・あっほんとだ!」
「じゃあ、エクス様についていこう。ルランとナイトは迷子にならないように手つないげよ?」
「うん、分かった手つなごルラン!」
「うん、はいナイトちゃん」
「・・・こうしてみると双子みたいだな。」
「確かに、ちょうど似てる服だしね!双子みたいな設定のまま行ったら?」
「たのしそ~!やろやろ!」
「・・・ま、まぁ、ナイトちゃんがやりたいんだったらいいけど。」
「じゃあ、行きますわよ」
・・・ほんと、エクスって家の事の時と、冒険の方で人格がガラッと変わるよな。しかし、会場がでかい、これって・・・あ~横長になってんだ。
日本でいうと、武道館?くらいのでかさでいいのかな?
いや、それよりでかいのか?
武道館が2個ある感じか?
「でかいね・・・ムーン、怖い・・・」
「大丈夫か?ルラン、ナイトの事守ってやれ」
「そのくらい分かってる!」
「まぁ、そうか・・・そうですよね。失礼いたしました。」
「ど、どうした?」
「急に、敬語を使い始めて?」
「ナイト様ルラン様、声を控えめに」
周りが、めっちゃ静かなのにここだけ、大声出してた・・・
そのせいで、他の人から見られてる・・・
恥ずかしいな~俺が、執事という設定が消えてしまう・・・
しょうがない、設定変更だ。