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思いつきの短編

うつらうつらと恐怖が過ぎる

作者: 無音

首をもたげてうつらうつらと眠ってる。

布団の中で眠れればもっと気持ちの良いものだろう。

頭がガクンと揺れている。

起きたら首筋が痛いだろうに。

椅子に座って眠ってる

気持ちよさそうに眠ってる


首が揺れているのは寝ている間に夢の中で誰かが揺さぶっているから

そういう仮説を立てて、博士に夢をコントロール装置を開発してもらった。

博士によると「夢だと意識して考えられるようになれば自分の夢の中もコントロールできるだろう」という話だった。


装置を付けて眠ってる。

いつも通り椅子に座って眠ってる


夢の中で揺さぶっていたのは幼馴染のK子だった

これはこれでなんだかいい気分だ。

ラノベの主人公のように起こされたい。

そんなどうしようもない夢を見ていたのだった。

夢の中での出来事はしょせん夢

分かってはいるがそれでもこの揺さぶりは心地よいものだった


いつも寝るとき揺れている

夢の中で揺らしているのはK子

いつまでも起きないと揺らされて


博士は知っていた。

そんなK子はいない事

彼が夢で見ているのは幻想で

起こされてるのに心地よい眠りなんて


K子は何を思ってる?

自分はいないと知っている。

それでも必死に起こしてる


そろそろ起きるかと目を覚ますと

そこは教室の机上

博士の作った装置さえも

夢であったかのよう


やっぱり布団で寝るべきだった

首筋が痛い

夢か現実か

境界が薄れた白昼夢


音が鳴り気づくと

目の前に置かれた紙は

さっとなくなり現実に戻る


あぁ、これは補習だな…

やっと目が覚めた。

夢は夢

ちゃんと起きましょう。

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