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意地悪な鞄 ~あとがき~

 こんばんは、夜斗です。

 このたびは『精霊の見える喫茶店 ~意地悪な鞄~』を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 本作で『精霊の見える喫茶店』シリーズ第4作目。

 本当はもっと早く……7月に公開しようしようと思っていたのですが、入院やらPCの不調やらとアクシデントが多発してすっかり遅くなってしまいました。申し訳ない。

 さて、いつも通り今作の振り返りというか補足というか作者コメント的なモノを以下に。



『ミミックについて』


 ミミックと言えば、宝箱の姿で、動き出すと手と足が生えてきて、うっかり近づくと即死攻撃でモグモグされて……おっと、これだと一部のフロムユーザーにしかわからない。

 やっぱり、ミミックと言えばドラゴンクエストシリーズのモンスターが有名ですね。ミミックという名前は英語の『Mimic』という“真似る”や“似せる”という英単語からそのまま来ていて、実際にゲーム中では宝箱に真似て冒険者に襲い掛かります。宝箱に化けるという怪奇な化物でありながら、実は古い神話などには登場しておらず、結構新しい存在だったりします。ゲーム中では実際戦うとなかなか手強い半面、ドロップするアイテムが美味しかったりなどの特徴があり、事前に見分ける専用の呪文が存在していたりしますね。

 さて、本作のミミックはじゃあそんな物騒なモノ……じゃないのは既にご存知の通り。

 本作におけるミミックは、魔女の鞄を守護する番人、となっています。

 魔女の鞄って何ぞ? ってトコもありますが、これはとあるお話をモチーフと、ミミックの“宝箱”部分から作ったオリジナル設定です。

 常日頃、魔女と言う存在は自らの魔法を行使して不思議なアイテムを作り上げます。

 が、出来上がった特別なアイテムを普通の戸棚や鞄に仕舞っていては万が一の事があった時に困ってしまう。そのため、自分の作った成果を守らせるため、鞄などを媒体に精霊と契約を契りを結んで“魔女の鞄”が生まれた、という感じです。

 モチーフにしたお話でもトランクケースの姿をしていて、登場人物のほぼ全員がミミックの弱点を見つけられず、最後の最後に色香を振るうのが超苦手なサキュバスのお姉さんにくすぐられて鞄が開きます。

 気になった方は、是非「お留守バンシー」というラノベをお探しくださいまし(ステマその1


 ミミックの姿を盗賊風にしたのも、宝箱から連想したものが盗賊だったのでそれらしく。

 実際は開ける側ではなく守る側なのでどうかと思わんでもないのですが、ミミック自体も契約者を求めて短期間でなら旅をすることがあるのでこれでいいかと決定。

 約束を糧にと言う彼の言葉通り、ミミックは契約者との契約がある間は不老不死ですが、契約が無くなってしまえば数日で消滅してしまいます。

 ミミックの宿った鞄や箱などは想像を絶するほどの堅牢さを有し、どんなに力自慢の人間でも力で開けることは出来ず、カールグスタフだろうとRPGだろうと核兵器だろうと直撃しても朽ちることはありません。仮にダメージを負っても、“鞄(中身)を守る”という契約を全うすべく自己修復機能で一瞬でリカバリーします。



『裏(?)テーマ』


 ずばり“友達”。

 今作ではもちろん前作、前々作のような精霊との交流もありますがが、その一方で“友人”という要素も使っています。

 小夏さんは今回の精霊の運び手(俺がプロット上で使っている役割)で少し違いますが、妹には前作のお話をきっかけに仲良くなった歩ちゃんと、それから紘人くんという男の子が。

 そして姉には後輩であり親友(さて、姉はどう思っているのやら)を自負する未雨という女性が。

 妹は以前から本文中にもあるように誰隔てなく接するタイプなので友達は多いし、あっという間に友達を増やすぐらい社交性が高いです(寝起きはさすがに例外のようですが

 反面、どうやら姉は妹に似ず友人関係には難があるようで、自ら友人と言える存在も片手で数えられるほど少ないそうです。

 その中で、未雨という人は姉の学生時代の友人であり、姉の過去を知る数少ない存在。

 結構大事なポジションの人ですね。

 なお、未雨って名前は大昔に自分が携帯小説で書いていた主人公の名前を引っ張りだしました。



『“魔女”という言葉について』


 もしかしたらそろそろ気づかれてしまったかもしれませんが、作者こと俺はこの“魔女”ってキーワードが凄く好きです。

 それはもう、他のお話でもタイトルにしたり隙あらば“魔女”と言う用語を叩きこんだりするぐらいには好きです。

 が、何か特別な理由やキッカケがあるのかと聞かれればたぶん首を傾ぐと思われます。

 でも“魔女”ってつくだけで物凄くファンタジー感が強くなると思いませんか?

 それこそ、言葉の魔力ともいうべきか。

 悪役であれ、主役であれ、“魔女”というキーワード一つで濃厚なファンタジー感を醸し出せるので俺個人は大好きな用語です。


 というか、そもそもこのお話のプロトタイトルは『魔女の住まう喫茶店』でしたからね……



『その他』


・次回作案は既に頭の中にあります(すぐに書けるとは言ってない

 去り際に言っていた未雨の“お礼”の内容がすでに決まっていて、それに因んだお話になります。


・今回、何故か食べ物の登場回数が多い。

 特別意識したつもりは無いのに、ハーブティーから始まって、ホットケーキ、チョコプリン、ナポリタン、たまごボーロ、水餃子(エビ入り)、フレンチトーストと……シリーズ最多?

 つっても、ウンチクを語っているのはアップルミントティーとたまごボーロだけ。


・未だに名前が付かない主役。

 姉妹以外の登場人物には色々と名前が付きますが、今現時点でも姉妹に名前を付ける気はありません。

 妹は妹、姉は姉。これでよい。

 ……そうですね、何か天変地異でも起こってこのお話が5分枠のアニメにでもなったりしたら公募してみたいとは思ってますけど(世迷言


・黄金の太陽は超名作ですよ(ステマその2

 個人的に、演出やグラフィックはGBAの最高傑作と思ってます。

 DS……版……?


『総評』


 今回、1話1話の文章量が少し多い気がする。

 小夏さんの旦那さんのお話、裏テーマやら文章のバランスやら少しミスってる感じがなくもないし、本シリーズのメインテーマである“精霊”の印象や交流がやや薄め。これはいけない。

 それに比例してか登場人物が少し多く感じるが、大事な話はきちんと出来ているからここは問題なし。


 点数を付けるなら……また42点ぐらい。

 次は反省を生かして書く。



 と、そんな感じに振り返ったところであとがきはおしまいです。

 今回も最後の最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 次回作でお会いしましょう。











 ……あ、次のお話はいよいよ喫茶店の外に出ますよ。

 それでは。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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