道
私は佐々日悠莉
私は本当にどこでもいる
ちょっとやんちゃな女子高生やってます。
「ゆーちゃん。
今日、どっか遊び行こ。」
「れーちゃん。
今日って彼氏とデート入ってないん?」
「ああ…。それは別れた。」
「はあ!?
まだ1週間半しか経っとらんよ。」
「なんか…部活ばっかで構ってくれないの。
寂しくなっちゃって。ゆーちゃんといたいのー。」
「これ何人目?12人目じゃん?」
「いーのいーのー。」
この子は大親友(ずっ友な?)の
安城怜那
遊び仲間?みたいなもんじゃないかな。
本当に仲良くて互いの家に泊まるほど!
ちなみに私は彼氏いないれき2年!!
中3の時に彼氏と別れた。
2年しかもたなかったよ…。怜那よりましか。
「ゆーちゃんも彼氏いないじゃん?
一緒にゴーコンしよーよー。」
「は…?うちらはもういいじゃん。
オトコで遊んでるもんじゃんか。」
「そーいえばー
紺ちゃん来るって言ってた。」
「紺田?
もうやめーや。」
「狙ってたんじゃないん?
ほら、彼氏と別れてまで好きな…紺ちゃ…。」
「行く!!こうなったら一筋で紺田狙う!」
――紺田は私の人生を変えてくれた人――
昔の私はきゃっぴきゃっぴなギャルだった。
メイク盛って、髪染めて…耳開けて
本当にダメダメなギャルだった。
ピロリンッ『ゆぅち!今日遊ぼ☆w
佐倉もぃるし☆☆wwwww』10:27
おっ。あーちゃん。
スッスッスッスッ…
『ぉけ。
今日23時までオーケーだぉ。
ゲーセン行く?それとも佐倉ん家?』10:28
ヒソヒソ…「あのギャル連中ヨユーで
授業中にLIMEしてるよ…。」
「ああいうギャルはダメなんだよなァ。」
先生もクラスのみんなも私を怖がって
誰も叱ろうともしない。そう自由なんだよねぇ。
でも…「佐々日悠莉さん。
授業中の携帯は禁止されているはずですけど。」
「…こんな学校で授業してる方が疲れるって。
頭痛いんでそーたいします。これでいーっしょ?」
ガタッ!!
――…頭かったいな―
タッタッタッタ!!
「佐々日悠莉!!
本当にその道を通っていいのか?
先生も我慢しきれないって言ってたし。」
「紺田に何がわかんの!?
頭かてぇんだよ!!!」
「そうか。それはありがたい。
その前に…。退学を命じる」
「は!?やめてよ!
彼氏いんだから!!」
「カレシ?というのは
レオさんのこと?
じゃあ…この画像はなんだ。」
え…何この女…。
レオに気安くさわんじゃねぇよ…。
二股?え…。
「何これ…信じらんない!!!
もうイヤアアアア!!!!」
その日から私は学校を休んだ。
誰も見舞いに来ない。寂しい部屋。
中1の時親元を離れてマンション借りて住んでる。
(元父(母が離婚する前の夫)のコネで)
こんな広い部屋で一人…か。
寂しい…。
1人…一人…私はひとり?
いや…イヤアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!