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をかし(笑)  作者: 殉教者
2/2

甘味(笑)

スイーツ(笑)の江戸時代版

意味があっているかどうかは分からない

 ───それがし名をあいと申し奉り候。心中負傷せし腰元なれば、はなはだ寵愛受けしは必然にて、色恋執心せしむる愛され姫にござる♪

拙者が家臣、くノ一たる未樹殿、殿に隠れ遊郭に奉公仕る裕香殿。事の由ありて、浪人衆のお一人と相成り候らわん明菜殿。

 昵懇の友あれど、いかんせん寺子屋は退屈にござる。今日も今日とて未樹殿とささいなことで口喧嘩をいたし候。

おなご同士なれば、かようなことなきにしもあらずんば、心労掛かることはなはだ多し☆

 左様な時それがしは一人で城下を徘徊せむるに候わず。

精進せし己が忠義への褒美にござりますまい? これを武士道となむ申すに候わんや!

「おのれ三成めがー」・・。かくのごとくをつぶやきながらしつこき公家どもを軽くあしらう。

「その方、少々まろの話聞きたもれ?」どやつもこやつもかような台詞しか言上仕り申さず。

公家の男は見目麗しゅうなれど権勢わずかにもなかれば好み申さず。時流見定められんはこれ武家の面汚しに候わんや。

「かたじけない・・。」・・・またか、と徳川の姫たるわらわは思うた。奉答に及ぶ所存なかりたるは、

ちらりと公家の男のご尊顔を拝謁賜らん。

「・・!!」

 ・・・否・・・かような男子天下いかなる所に在り奉り候らわん! 神デウスの思し召しがそれがしを駆け巡り候・・。

 「・・(これはしたり・・!!・・これをば運命にあらんや・・?)」

男は恐れ多くも天子様に御座候。入内せしめらればお情けかけられるは恐悦至極に存じ奉り候。

「お許しくださりませー!」阿片をばきめなん。

「ガッシ!ボカッ!」それがし討ち死ににござる。甘味(笑)


大阪編

大阪府民ではないので意味があっているかどうかは分からない。


 ――うちの名前はアイや。脛に傷を負った女子高生やねん、って脛ちゃうわ! 心やがな! めっちゃモテる可愛い可愛い愛されガールや♪ ここは突っ込み入れるとこちゃうで。ほんま東京の兄ちゃんはかなんなー。うちの連れは援助交際やっとるミキ、学校に内緒で新地でキャバ嬢やってはるユウカ。なんや「おとんが働かへんからしゃーないねん」とか言ってヤンキーになってもうたアキナ。うちがいうのもなんやけど、ろくな友達おらんなー。

 友達おるゆーたかて学校っちゅーとこはほんまおもろないわ。今日もミキとしょーもないことで口げんかしてもた。あー腹立つ。一発どついたらな気ぃすまんわ。おっと、また話それよった。堪忍な。女という生き物はね、こういうことがあるからストレス溜まるんです。兄ちゃん、分かりまっか? そういう時に部屋の隅で丸まってうじうじ悩んどってもしゃーないやん。だからうちは一人で心斎橋歩くことにしとる。がんばった自分へのご放屁ってやつやな! ……な、なんやねん! おもろないなら、おもろないってはっきり言いなや! まあええわ。要するに、自分らしさの演出っちゅーやつ? 知らんけど。

「あー阪神また負けよった。なんやねんぼけっ! 藤川はメジャー行ってまうし、金本は引退やし、どないせーっちゅうねん! そんなんやからな。阪神電車かていつまでも新快速に客奪われたままやねん。あほちゃうかほんまに」・・。そんなことをぶつぶつ言いながらしつこい客引きの兄ちゃんを軽くあしらう。

「カノジョ―、ちょっと話聞いてくれない?」誰が聞いたるかいボケぇ! 女みたいななよなよした方言使いよってからに。気色悪ぅ。だいたいなんで大阪の客引きが東京弁つことんねん! 「カノジョ―」やないでほんま。びっくりするわ。あんたら薄いねん。もっと大坂商人の誇りをもって客引きせんかい! 等身大のうちを見てーや!

「すいません・・。」・・・まったかいな、とザイバツなうちは思った。シカトしよ思とったけど、ちらっとキャッチの男の顔見たった。

「・・!!」

 ・・・チャウ・・・ちゃうねん・・・なんか知らんけど今までの男とは決定的にちごとる。なんやスピチュリアルな感覚がうちの体を駆け巡った。「・・(めっちゃシュッとしてはる・・!!・・これ運命ちゃうか・・?)」

 男は芸人やった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめぇー!」ドラッグきめたった。

「ガッシ!ボカッ!ドカ!ドーン!バリバリバリ!ズキューン!ドワー!バーン!ドコ―!ズサー!パリーン!グフ!」うち死んでもた。ちゃんちゃん。スイーツ(笑)

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