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第八章 それでも生きている
不思議なことに、人は完全には壊れない。
泣きながらも朝は来るし、息は止まらない。何もしたくなくても、生きることだけは続いていく。
その中で僕は少しずつ思い始めた。
奪われた人生ではなく、ここから作る人生があるのではないか、と。
僕はもう十分に落ち込んだ。
十分に泣いた。
だから、もう立ち止まるのはおしまいにする。
きっとこれからも涙は流すだろう。
思い出しては、また落ち込む日もあるだろう。
それでも、進まなければ何も始まらない。
進まなければ、終わらせることもできない。




