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僕の物語― それでも、前へ ―  作者: シロイルカ
第三幕 ネバーエンディングストーリー
22/25

幕間 夢

ある日、夢を見た。

家族がいた頃の夢だった。

みんなが一緒にいて、

同じ時間を過ごしていた。

何をしていたのかははっきり覚えていない。

ただ、一緒にいた。

それだけで幸せだった。

次男が僕のところに来た。

そして抱きつきながら言った。

「お父さん、お父さんに会いたかった」

その言葉を聞いた瞬間、胸が締めつけられた。

僕は何も言えず、ただ抱きしめた。

強く抱きしめた。

腕の中には、確かな温もりがあった。

夢なのに、現実よりも現実のようだった。

――目が覚めた。

朝だった。

しばらく動くことができなかった。

頬が濡れていることに気づいた。

涙が出ていた。

夢の中では、確かに家族がいた。

触れることもできた。

声を聞くこともできた。

でも、目が覚めると何もなかった。

静かな部屋と、現実だけがあった。

悲しいという言葉では足りない。

苦しいとも少し違う。

ただ――

虚しかった。


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