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僕の物語― それでも、前へ ―  作者: シロイルカ
第1幕 それでも前へ
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第二章 ターニングポイント

結婚生活の中で、僕の人生を本当の意味で変えたのは、子どもの誕生だった。


最初の子どもができたと知ったとき、胸がいっぱいになるほど嬉しかった。二人でベビー用品を選び、名前を考え、少しずつ大きくなっていく妻のお腹を見ながら、「自分は父になるんだ」という実感が日に日に強くなっていった。あの頃は、毎日がただ幸せだった。


最初の出産は難産だった。生まれるまでに二十六時間かかり、その間ずっと僕は妻のそばにいた。陣痛が来るたびに背中をさすり、声をかけ、ただ必死に支え続けた。


ようやく生まれてきたのは男の子だった。無事に生まれてきてくれたこと、そして命がけで産んでくれた妻への感謝で、涙が止まらなかった。


それからの日々は激動だった。慣れない育児、終わらない夜泣き、休む暇のない毎日。それでも忙しさの中に、確かな幸せがあった。


だが、しばらくすると妻の心と体は限界を迎えた。育児ノイローゼになり、笑顔が消えていった。僕は仕事を休みながら、積極的に家事と育児に参加した。職場では心ない言葉をかけられることもあったが、家族を守るために歯を食いしばって続けた。


長男に発達障害があると分かったのは、それから少し経ってからだった。その現実に、妻はうつ状態になり、家庭は毎日が戦場のようだった。


妻が起き上がれない日は、僕が仕事を休んで家事と育児をすべて引き受け、そのたびに職場で頭を下げた。


長男が四歳になり、少し落ち着いた頃、二人目を授かった。だが妊娠中、妻は切迫早産で一か月の入院となった。僕は子どもの送り迎え、家事育児に加え、夜には病院へ洗濯物を届ける生活を続けた。


人生で一番大変だった一か月だったと思う。


それでも、二人目は元気に生まれてきてくれた。男の子で、とても育てやすく、家族が増える喜びを改めて教えてくれた。


その流れで、二人目が二歳のとき、三人目を授かった。三人目は一週間ほどの入院で生まれ、女の子だった。


女の子はまた違う可愛さがあり、抱いた瞬間、胸の奥が温かくなったのを覚えている。


こうして家族は五人になった。毎日は大変だったが、それ以上に、かけがえのない幸せがそこにあった。

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