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僕の物語― それでも、前へ ―  作者: シロイルカ
第2幕 リアルモノローグ
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第四章 めぐりあい

僕は弁護士を探すと決めた日、とりあえず有名どころから当たることにした。幸い、京都にはそういった事務所が多くある。全国にオフィスを展開している法律事務所にも複数依頼をかけ、日程を調整した。

可能な限り証拠を集め、資料を整理して事務所を訪ねた。通されたのは、とてもきれいで整頓されたオフィスだった。静かな空間の中で、僕は話す内容を頭の中で何度もまとめながら、弁護士が来るのを待っていた。

しばらくして現れたのは、感じの良い女性の弁護士だった。落ち着いた物腰で、いかにも仕事のできるキャリアウーマンという印象を受けた。

話が始まるとすぐに、家に届いた書面を手渡し、これまでに集めた不倫相手との経緯や状況をまとめた調書も提出した。

弁護士はまず丁寧に話を聞き、書類に目を通した。そして現状を整理したうえで、「今後の方針を定め、それに沿った形で調停を進めていきましょう」と提案してくれた。費用はおよそ100万円ほどになるという。

僕は即決だった。

「お願いします。」

迷いはなかった。

子どもに会える可能性が少しでもあるのなら、安いものだと思った。

僕が求めているのはただ一つ。

子どもに会うこと。たとえ電話でもいい。とにかく声を聞いて、無事でいることを確かめたい。それだけだった。

子どもが子どもらしく生活できているのか。

健やかに、笑って過ごせているのか。

僕のすべてはそこにあった。

弁護士にこれまでの思い出を話しているうちに、気づけば何度も涙がこぼれていた。泣くつもりはなかった。

だが、大人の都合で子どもたちが友達とも会えなくなり、卒園アルバムにも載ることができず、下の子のバレエの発表会もなくなり、バレリーナを夢見ていた道が途絶え、みんなで一生懸命続けていた空手も辞めることになった現実を語るうちに、どうしても感情が抑えられなかった。

これから、これから楽しいことがたくさん待っているはずだった子ども時代。

その時間を守ってあげられなかった。

その現実に、あとからあとから涙があふれた。

弁護士は静かに、そして優しく言った。

「来年には、また違った一年が過ごせますよ。」

その言葉を、僕は完全には信じきれなかった。だが、否定もできなかった。

もしかしたら、本当にそうかもしれないと思えた。

僕は深く頭を下げ、事務所を後にした。

外の空気は、思っていたよりも少しだけ軽く感じた。

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