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神の血引いた俺、ジジイになるまで戦うってよ  作者: あーちらいおん
第1部「渡川勝己(とがわかつみ)高校生編」その1
4/22

第1部第4話「未久(みく)」

今日は暑い、暑すぎる……!

北海道ってこんなに暑かったっけ!?とツッコミながら始まる今回、勝己とりこの青春お出かけ回です。

ただし油断してはいけません。尊さと煩悩のサンドイッチをどうぞお楽しみください。


そして後半、ついに登場する“新たな爆弾”──未久ねえ。

一つ屋根の下、合法、タオル装備の大人の余裕──勝己の理性の防御力はゼロです!!



2013年 5月3日

第1部 第4話「未久みく

北海道──

とくに道東、それもここ十勝のゴールデンウィークの気候ってのは……極端だ。

真夏みたいにクソ暑くなったかと思えば、

冬に逆戻りかよ!って年もある。

冷たい秋のような雨が降ってくる年もあって、

「どっちつかず」なんて、むしろレアだ。

だが──

今年は、“夏”が来るのが早すぎた。

天気予報によると、O市の最高気温は──

32度。

……おいおい、5月だぞ!?

この東谷あずまやも、きっと同じくらいあるだろうな。

──というわけで、俺は家の中で涼んでいる。

りこもいる。

あ、安心してください、健全な関係です。

……え?フラグ?知るか。

リビングで俺は、

「外になんか出たくねぇ!!」と抗議中──という形だ。

勝己「ちくしょー……あっちぃ……」

すると、

りこが優しく、うちわで俺を仰いでくれる。

ぱたぱた──

風、ちょー気持ちいい!!!

りこ「ねぇ、勝己くん。

O市、行くんでしょ?」

勝己「気持ちよすぎて……行きたくねぇ。」

りこ「じゃあ、仰ぐのやめた。」

……意地張らないでぇぇぇ!!!

しかも、

よりによってこんな時に……!

築17年。

親父が建てたこの家のエアコンは、現在、故障中。

部屋は蒸し風呂。

汗ばんだ空気の中──

白いワンピースのりこが、

軽く汗をかいて、背もたれに寄りかかってる。

……透けてる。

たわわを守る、神の布が!!

こ、これは……地獄か……?

いや──

──天国だッ!!!(確信)

かくいう俺も──

高校1年の、健全な男子である。

つまり今この状況、

完全に“生殺し”なんだよ!!!

触りたい……

りこの、その果実を……!!

りこ「──鼻息、荒いよ?」

ッッッあぶねぇ!!

理性よ帰ってこい!!!

俺たちは、まだ付き合ってないんだから!!!

りこ「ねぇ、もう9時になるよ?

今からなら、9時30分の普通列車に間に合うって。」

勝己「わかった!

……わかりました!!行きます!!!(即答)」

──そうして、

俺たちは勢いのまま駅へ向かい、切符を買った。

そして──

りこが、俺の腕にくいっと手を絡めてくる。

あ、暑ぃ……

でもなんだこれ、

こんな美少女と腕組んで歩く俺、カップルっぽくね!?

勝己「……でへ、でへへへへへ……」

りこ「……笑い方、

変質者のそれだよ、勝己くん。」

プシュー……。

列車のブレーキ音とともに、

俺とりこは、ホームに滑り込んできた車両に乗り込む。

東谷あずまや駅は、出発駅から二つ目ってこともあって、車内はわりと空いている。

俺は、りこと並んで座った。

身長175センチの俺と──

150センチのりこ。

……この組み合わせ、どう見えるだろうか?

──きっと、“ベストカップル”だな!間違いねぇ!!(確信)

列車は静かに走り出す。

次の駅、**千景ちかげ**では、老人が一人、乗車。

その次のM町からは、なんかヤンキーっぽいのが4人ほど乗ってきた。

(M町ってわりと利用者多いんだけど、

今日に限っては、少ない方かもな。)

そんなことを考えているうちに──

**西O → 百厘台ひゃくりんだい**を経て、

俺たちの目的地──O駅に到着する。

降りた俺たちが向かうのは、駅前の中島屋 O店。

街中にあるこの中島屋、通称──“街中まちなか”。

(昔は西Oにもあったんだけどな。

今じゃ……ペンギンの支配下だけど。)

中島屋。

俺たちはいろんな店を回った。

インデ●ンカレーで腹を満たし──

ゲーセンでぬいぐるみを取って──

そして、なんとなく通りかかった

女性下着売り場のコーナー。

……その時、りこが言った。

りこ「ねぇ、勝己くんってさ──

子供の頃、マネキンのブラジャーの上から撫でてたって本当?」

勝己「まさか……

それ、お袋から聞いたのか!?!?」

……ぼんやりだけど、記憶にある。

そしてそのたびに、

「りこちゃんに言うわよ!」と叱られていた。

──お袋のやつ……

ほんっとうに言いやがったな!!!

勝己「……はい、そうですよ!

男はみんな、たわわが大好きです!!!」

りこ「……えっち。」

勝己「きましたァァァァァァッ!!!

“えっち”いただきましたーーーッ!!!」

──

そんなこんなで、俺たちは、

すっかり楽しんで東谷へと帰った。

りこ「また、行こうね!」

勝己「おうよ。

また行こうな。」





家に帰って、

玄関を開けた瞬間──

見慣れない女性ものの靴。

……は? 誰だよ?

お袋が履くには、

ちょっと若々しすぎる。

しかも中からは、

カレーの香り。

トントン……と包丁の音。

そして、

キッチンに立つ、長い茶髪の女性の後ろ姿。

──まさか……!

(まさか……親父の……

愛人!?!?)

しかも……

缶ビール、片手に持ってるし!!

料理しながら酒って、疲れた主婦か!!!

勝己「っ……

インビンシブル・インビジブル。

空気に“俺の知らない人間だったら殴る”役割を与えるッ!!」

……あれ?

殴らねえぞ……?

女性「久しぶりー、勝己くん♪」

その声で、わかった。

未久ねえ──深山(みやま)未久(みく)だ!!

勝己「未久ねえか!?」

女性はくるりと振り返り、笑った。

未久「フフッ。

わたしだよ〜♪ 未久お姉ちゃんだよ〜〜!」

──おいおいおいおい……

この人と、あの美沙都さんが姉妹!?!?

いやいや、

信じられねぇよ!!!

全ッッ然、違ぇタイプだろこれ!!!!!

昼にもカレーを食った俺は、

夕飯でもカレーを食うことになった。

未久「朱鷺子おばさんに頼まれたんだよ〜。

しばらく留守にするから、勝己くんのことお願いってさ♪」

おいおいおい……!

こんな、背は165くらいあって、

たわわもある、

結婚できる年齢のお姉さんと──

一つ屋根の下……だとッッ!?

勝己「なあ未久ねえ、たしか今、21だったよな?」

未久「うん、そうだよ〜。

だからお酒は、オーケー!」

……ヤバい。

この状況、全部合法……ッ!!

お、落ち着け……!

と、とりあえず風呂だ。風呂入って冷静になれ!

素数だ、素数を数えろ……!

2、3、5、7、11、13、17、19……

29、31、37……えっと……

57って素数だっけええええ!!!??

──そのとき。

ガラッ。

風呂の扉が、開いた。

いや違う、これは──

俺の理性の“トビラ”でもある!!!

最後のトビラが……!崩壊する!!

未久「頭、洗ってあげるね〜♪」

……未久ねえは、

ちゃんとタオル巻いて、完全対策済みだった。

……完全に、大人の余裕……。

しゃかしゃか、しゃかしゃか──

未久ねえが、優しく俺の頭を洗ってくれる。

勝己(……あ、気持ちいい……)

未久「かゆいところ、ありますか〜?」

よし……よし……!

美容院とかで一度は言ってみたかったアレ──今こそ解禁ッ!!

勝己「あー、ち●こ。」

未久「──頭の話だよ。

も〜〜、スケベっ!」

……ですよね〜〜!!!

マジレスされるよな、そりゃ。

でもなんだか……

未久ねえ、中身は小学生の頃と変わってないな。

俺が4年から6年まで、

一緒に暮らしてたあの頃と。

……そんな、どこか安心する感覚に包まれながら──

この時の俺は、まだ知らない。

未久ねえとの“一つ屋根の下”の生活が、

まさか──大人になっても続いていくなんてことを。


お読みいただきありがとうございました!


本話では初の“外出イベント”に加え、未久という爆弾が投下されました。

勝己の理性はギリギリ保たれてますが、この先どうなるのか……いや、どうにかなってしまうのか!?


ちなみに作者、書いててめちゃくちゃ楽しかったです。

未久ねえ、今後も出番あるのでぜひ覚えてやってください。


感想・評価・お気に入り登録、とっても励みになります!

次回もよろしくお願いします!

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