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神の血引いた俺、ジジイになるまで戦うってよ  作者: あーちらいおん
第1部「渡川勝己(とがわかつみ)高校生編」その2
15/22

第1部第14話「親子」

親父・勝利との絡み多めのこの回は、まさに“親子”の物語。

未久のメイドデビュー、美沙都・静華まで巻き込む地獄メイド喫茶の嵐!

混沌の中で交錯する大人たちの関係と、それを見つめる勝己の視線は痛かった…

2013年6月29日

第14話「親子」




どうも、渡川勝己とがわかつみだ。

──俺は、どうも。

親父が好きじゃない。

いい加減で、

スケベで、

酒癖が最悪で──

なのに、なぜか憎めないというか、

周りから妙に“愛されてる”気がして、

それがまたムカつく。

よく言われる。

「親子は似るものだ」ってな。

だが俺は──

あんな“いい加減な大人”には、なりたくねぇ。

俺は、

子どもから──

「カッコいい」って、

心から思われるような父親になってやる。



──土曜日。

俺、渡川勝己の家。

……未久ねえが、

珍しくキッチンで家事してる。

勝己(……なに、明日、隕石でも落ちてくんのか?)

未久「朝ごはん出来たよ〜♪」

勝利「おーい勝己ー!!

未久ちゃんの料理だぞぉ!!」

──親父のテンションも、やけに高い。

勝己「……なになに。

ご飯、味噌汁、ほうれん草のおひたし、

卵焼き、ウインナー、オムレツ……って」

勝己(なんだよ。

やれば出来るじゃねぇか未久ねえ……!!)

勝己「未久ねえ、

ついにやる気になったのか?」

未久「うーん、いい加減がんばらないと、

“お姉ちゃん失格”だな〜って思ってさ♪」

勝己(……安心しろ。

とっくに“姉”としての役割は失格通り越してる。




容姿しか姉要素残ってねぇからな。)

勝利「うまいぞコレ!!おかわり!」

勝己「……いや、自分で取りに行け、親父」

勝己(……にしても──

なんで、親父は朝からこんなテンション高ぇんだ?)

未久「お料理ちゃんとやらなきゃって思ったのはね──

この前、りこちゃんが勝己くんに料理作ったって聞いたからなんだ〜」

──おいおいおい。

勝己(それ……気にしてたの……?)

──てことは?

もしかしてこれ、

俺のために“姉アピール”再起動したってことですか未久ねえ!?!?!

勝己(あっぶね!!揺れるな俺のハート!!

でもダメだ、未久ねえはいとこだから!)

──しかも俺には……

勝己(愛するりこがいるんです!!

もう将来も約束してるからな!!!)

※キスまでです、将来は約束してません。




勝己「……あんまりさ、

そんなに深く考えなくていいよ、未久ねえ」

未久「ありがと〜……って、あっ!

バイトの時間まであと少ししかないよ〜!」

勝己「……え、バイト!?

未久ねえが……!?」

──俺の中で、

“自宅警備員の居候”というパワーワードで長年定着してた未久ねえが、

まさかの社会に出る宣言。

勝己「どこでバイトすんの?」

未久「メイド喫茶キュンキュン♪」

──……キュンキュンて、おま──

勝己「りこのバイト先じゃねえかああああ!!」

勝己(あっっぶねぇ!

この町、人口のわりに世界狭すぎるだろ!!)

勝己「ま、とにかく──

この朝飯、残しておいて昼も食うからな。もったいないし」

勝利「なぁ〜にケチくさいこと言ってんだよ。

お前も食べ盛りだろうが!」

勝己「いや、親父は少し食う量考えろっての!!」

──だが。

……結局、おかずも白米も、全部。

親父が食い尽くした。

勝利「いや〜美味かったなぁ。ごちそうさま〜」

勝己「……未久ねえ、ありがとな」

──すると。

未久ねえが、

ほんの少しだけ──顔を赤らめた。

未久「じゃあ、

お皿洗うの──よろしくね♪」

勝己(……作るだけ作って、皿洗いは俺かよ)

──ま、いいか。

皿洗いを終えて、

ふっと一息つく。

今日は、なにをしようか

──うーん。

今日はりこフォルダの整理でもするか?

それとも──

メイド喫茶キュンキュンに、冷やかしに行くか?

……いやいや。

あそこの店、地味に高ぇんだよな。

──そんなとき。

勝利「おい、これ見ろよ勝己〜♪」

──親父が、

万札を10枚──つまり10万。

ドヤ顔でバッと見せてきた。

勝己「……なんだよ、いきなり」

勝利「O市の“ばん馬”で勝ったんだよ〜ん!!」

──……ああ。

なるほど。

朝からテンションおかしかった理由、それか。

ギャンブル大勝ちで浮かれモードだったんだな。

勝己「で? その金、どうすんだ?」

勝利「……施しだ」

──と、言って。

親父は、万札を3枚──つまり3万。

俺に手渡してきた。

勝利「無駄遣いすんなよ〜?」

勝己「……って、

親父が一番無駄遣いしてるだろうが!!」

──とりあえず、

親父にもらった万札は即座にサイフへIN。

勝己(これはいざという時の“りこ関連資金”にするしかねぇ……!)

──だが次の瞬間。

勝利「なぁ、勝己〜」

勝利「立花の店、行こうぜ?」

──……つまり、

メイド喫茶キュンキュンってことだなコレ。

勝己(いやだぁぁぁ!!!

なんで親父にりこのメイド服姿見せにゃならんのだよ!!)

勝己「……は?

なんで俺が親父と出かけなきゃいけねーんだよ」

──その瞬間、

親父は──なぜか。

俺に後ろから、抱きついてきた。

勝己「うおッ!? ちょ、何だよ!!」

勝利「な〜? 行こうぜ?

俺たち、“親子”だろ〜?」

勝己「どういう理屈だぁぁぁぁ!!!!!!」






──街中。

俺は親父と歩いていた。

……やだ、地獄。

と、そこで。

見えたのは──

クールなメガネのたわわ系才女、氷室静華センパイ。

勝己(げっ、氷室センパイじゃねぇか)

勝利「……おお、あのコ……知的だな。

数学教授の俺と通じる部分、あるんじゃないか?」

勝己(ねぇよ!!!!)

静華「あら。勝己──そちら、お父さん?」

勝己「ひ、氷室センパイ……」

勝己(……あんま親しくないフリしとこ。

変に関係バレたら、親父が面倒くさいことになる)

静華「“センパイ”呼び、やめなさい」

勝己「ッ!?(ああああああああ!!!!)」

静華「それより──うちのお風呂、壊れたから。

今夜、貸してもらえるかしら?」

勝己「静華ァァァ!?!?

今このタイミングでそれ言うのおおおおお!?」

勝利「ほぉぉぉぉぉ……しずかちゃんの、おふろ……!!

ぐふふふふ……!!!」

静華「──《サイレント・オーダー》。」

──その瞬間。

親父の聴覚と発声が、封じられた。

勝利「パクパクパクパク……(※声が出てない)」

勝己(たぶん今、

『どうなってんだこれ!?』って言ってるんだろうな)

──親父、完全に無音の魚類化。

……てか、

この状況、どうすんだよ……

──親父が、カバンからメモ帳とペンを取り出した。

勝己(……おいおい、まさか)

──そのままガリガリと書き始める。




勝己「なになに……?」

『どういうことだこれ!』

……かろうじて読める。

だが、字が壊滅的に汚ぇ。

俺よりも、高校生の俺よりも、字が小学生以下。




勝己「なあ、静華。

さすがにもう解除してやってくんね?」

静華「大丈夫よ。

私が離れたら、勝手に切れるから。」

勝利「パクパクパクパク……」

勝己(金魚かよ!!!!

エサ待ちモードの口元がうざかわいくて逆に腹立つ!!)





静華「──で。

お風呂、貸してくれないのかしら?」

勝己「いや、だからさ……

駅前の銭湯、行けよ。」

──そのとき。

静華が、

キリッとメガネをかけ直した。

静華「大門のこともあるから。

あなたと、今日は行動を共にしたいのだけど?」





勝己「……は?」

勝己(なんなんだよ今日……

本命ヒロイン以外、めちゃくちゃアタックしてくる日じゃねぇか!!!!)

静華「というわけで──

今日は私も同行するわ。」

──てってれー♪

静華が仲間になった!

勝己「じゃねぇわ!!!!

なんでメイド喫茶に親父と──

そしてなんでもないメガネと行動しなきゃなんねぇんだよ!!!!」




──そのとき。

勝利「かしいだろ!──おっ、声出た!!」

勝己「……親父。

今、なんて言ってた?」

勝利「おかしいだろ!!この展開おかしいだろ!!!

なんで息子がモテ街道爆走してんだよ!!!!」

勝己「こっちが聞きてぇよ!!!!!!!!」

静華「……メイド喫茶。

品のない客が集まるところよね。」

勝己(……はい、出た。

同行する人の口から最初に言っちゃダメなセリフNo.1!)

勝己「……なら、別に来なくていいぜ?

俺だって──

“女連れでメイド喫茶”とか、罰ゲームすぎて行きたかねぇしぃ?」






──そのとき。

勝利「いや、勝己──」

勝利「しずかちゃんを、連れて行きなさい。」

勝己「はあああ!?!?

なんでだよ!!」

勝利「そうすれば……」

勝利「りこちゃんはお前を“もっと”意識して、関係が深まる!!」

勝利「名付けて──

“見せびらかしの定理”!!」

勝己「……おい。

数学教授のくせに、クッソ頭悪そうな理論ぶち込むのやめろや!!!!」

──そして、俺たちは。

メイド喫茶キュンキュンの扉を開けた。

勝己(ああ……

ここ、最悪のパーティ固定RPGでレベル調整されてない魔王の城みたい……)






──その瞬間。

りこ「おかえりなさいませ〜♡ ご主人様ぁ♡」

勝己………………

──鼻血出るかと思った。

勝己(ヤバい……破壊力……!

後ろの二人とかもうどうでもよくなってきた!!!)

勝利「おかえりなさいませ、“お義父さん”ってのは言ってくれないのかな〜?」

りこ「えっ……えーっと、えーっと……」








──そのとき、

カウンターの奥から登場するのは──

オカマの名物店長、立花さん!!

立花「カァツトシィ〜!

そいつぁムゥリな相談さねぇ〜〜〜♪」

──だが、視線はすぐに静華に向く。

立花「おやぁ?160で……Fってとこかしらぁ?」

立花「それにクールメガネっ娘ぉ。ねぇねぇ?ヘルプ頼めなぁい?」

勝己(げっ、出た。立花さんの勧誘モード!)

立花「りことぉ……ダァブゥルゥエースゥ!!

狙お〜〜じゃないのぉぉ〜〜♡」

静華「……理解できないわ。」

勝利「えぇ〜!?

しずかちゃんのメイド服ぅ〜!?

ぜっったい似合うじゃん!!!アゼルバイジャーーーン!!!!」






勝己「うるっっっせええええええええ!!!!!!!」

──そのときだった。

奥から、メイドのひとり──川島さんが、

突然、腹を押さえて苦しみ出した。

川島「う、く……苦しい……!」

勝己「えっ……おい、大丈夫かよ!?」

りこ「川島さん……!?」

──りこは、川島さんの手を取って。

そっと、記憶を読む。

りこ「……川島さん。

お腹に、赤ちゃんがいるんですね。」

──場の空気が、ピタリと止まった。







立花「ばぁぁぁかなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

立花「そ、そりゃあぁ、ご法度中のご法度ぉぉぉなぁぁんさぁぁねぇぇぇぇぇぇ!!!」

──そう、メイド喫茶キュンキュンでは、

妊婦メイドは表に立てない。

“夢”を壊さないための、暗黙の了解──

勝利「……じゃあ、ヘルプが必要だなぁ〜♪」

勝己「……いや、お前そのテンションで言うことじゃねーだろ!!」

──すると。

静華「……やむを得ないわね」

勝己「……しずかちゃん!?

なに覚悟キメた顔してんの!?」

──静華は、

スッ……と髪をかきあげて、

立花の方に向き直る。

立花「おぉぉぉたぁぁすかるよぉぉぉぉ……!




新星爆誕!!クールメガネメイド枠、補充完了ぉぉぉぉぉ!!!!」

勝己「いやいやいやいや!!!!

なんで本当に“静華 in メイド服”の流れになるのおおおお!?!?!?」

──こうして、

氷室静華は──メイド喫茶キュンキュンの助っ人に入ることになった。

オタクA「いや〜……未久お姉さんが来てくれて嬉しいなぁ……♡」

未久「うふふ、わたしも会えて嬉しいよ〜♡」


勝己(……はい、出ました。

この人の十八番。“想ってもないのに、相手だけ勘違いさせる”系ムーブ。)


──そして。

バッ……と登場する、

クラシカルメイド姿の──静華。

静華「ご奉仕、させていただくわね」

──キラリ。

メガネ、クイッ。

勝己(キャラ立ってるぅぅぅぅ!!!!!!!)

オタクB「**クールメイド爆誕!!**やっべえ!!!一生推せる!!!」

勝利「いや〜さっそく、

ご奉仕お願いしちゃおっかなぁ〜?ぐふふふふ♡」

未久「伯父さ〜ん、それは違うお店だよぉ〜♪」

勝己「くっそおおおおお!!!

この場、誰にも制御できねぇ!!!!!!」

勝己「静華!!

親父にもう一回、ファギア使っていいぞ!!」



静華「……不要よ」

──冷静に言い放ち、

スッとコーヒーポットを構える静華。

勝己(なんだよこの空間!!

ツッコミ役、俺一人しかいねぇのおおおおお!!!!!!)

──その時だった。

カラン……とドアが開く。

???「すまない、電話を借りたいのだが」

勝己(げっ──)

美沙都さん!?!?!?!?


立花「170……スレンダー……カッコイイ系……いけるねぇえぇぇぇ♡」

勝己(なんで立花さんは、

一瞬で身長分かるんだよ!!人体レーダー搭載してんの!?)

美沙都「電話を使わせてもらえないか?」

未久「お姉ちゃーん♪ せっかくだから、メイド服着ようよぉ〜」

美沙都「なに!?未久……お前、こんな店でバイトをしてるのか!?」

未久「えへへ〜♪ 可愛いでしょ?」

立花「おやぁ?ミィィィクちゃんのお姉さんってことはぁ〜……

勝利の姪っ子ぉぉぉってことかぁぁぁい!?!?」

美沙都「……そうだが?」

立花「じつはバーやってた頃にぃ……

勝利に“ツケ”かぁなぁぁりぃぃあるんだよぉおおお!!!!」

美沙都「……それと私に何の因果がある?」

立花「伯父のツケは姪っ子が払うもんじゃないかいいいいいい!?!?!?」

勝己「いや!!おかしいだろその理論!!!!

経済崩壊するわそんなん!!!!!!」





勝己「ほら、電話は俺のスマホ貸すから、だからもう着替えなくて──」

未久「お姉ちゃ〜ん♪

着て着て着て着てぇぇぇ♡」

──5分後。

クラシカルメイド服、日焼け肌、170cm、超絶美人──美沙都、爆誕。

美沙都「……さっさと着たし、用事が終わったら帰るからな」

勝己(背高っ!脚長っ!肌焼けてて色気バグッてるぅぅぅぅ!!!!

……てか、なんでこれでメイド服似合うんだよ!!)

勝利「よ〜し、美沙都ぉ〜♡

俺のツケ、払ってくれぇぇぇぇえええ〜〜〜んんん♪」

勝己「親父!!!!情けないにもほどがあるぞ!!!!」

美沙都「伯父さん……今度覚えておけよ」

──あ、これ完全に。

キル・ザ・ブリンガー、発動予告です。

──客席で、

ひときわ写真撮影に夢中なオタクがいた。

オタクD「よりどりみどり……**今日はすごいな!!**パシャパシャパシャッ」

──が、料理は全然進んでいない。

美沙都「……おい。

とっとと食べるんだな。ここは食事の場所だ。」

勝己(顔こっっわ!!!!!!

メイドがしていい顔じゃねぇよそれ!!!)

オタクD「ぶ、ぶひぃぃぃ!!!」(←鳴き声)

美沙都「返事をしろ」

オタクD「は、はいっ!!ごめんなさいぃ!!」

(↑完ッ全に服従)






──一方、

未久ねえは──

オタクC「ふぅ〜、食べた食べた……」

勝己(あいつ、食い方きったねぇぇぇぇ!!!!

口の周りケチャップだらけじゃねぇか!!)

未久「お口のまわりが汚いよ〜♪

綺麗にしてあげるね〜♪」

オタクC「ま、ママァ……!?」

未久「はい、ハンサムになったねぇ〜♡」

オタクC「ママァアアアアアアア!!!!!!(号泣)」

勝己(……だれかこの地獄、止めてくれ!!!!)

勝利「いや〜、メイド喫茶って……楽しいな〜♡」

勝己「ちげえよ!!!!これ絶対メイド喫茶じゃねえ!!!!!!

これはもう、**“戦場”だ!!!!!!”」








──ふと見ると、

りこが、暇そうにしていた。

勝己「おーい、りこぉ〜!」

りこ「はいっ♡ ご主人さまぁっ♡」

──うわぁ……

来たよ天使。歩く癒し。人類最後の清涼感。







──その一方で──

静華「無駄口が多いわ」

オタクE「す、すみませんっ!!」

オタクF「反省しますっ!!」

美沙都「手ぬるい。

食事は10分以内に済ませろ。」

オタクE「ひぃっ!は、はいぃいいい!」

勝己(違う!違うぞ!!

メイド喫茶って、飲食メインじゃなくて!癒しの空間なんだよ!!)





──そんなとき。

オタクB「ケーキ……うっま……♡」

──フォークについたクリームを

ねっとり舐めとる。

勝己(……でた。一番見たくないやつ!!!)

静華「……汚らわしい」

オタクB「ぶ、ぶひぃいいい……!!」

美沙都「……不愉快だ」

オタクB「すっ、すみませんでしたぁ!!」

美沙都「つばをかけるな。公共の場だぞ」

勝己「おいいいいいい!!!!!!!!

なんの店だよこれぇええええ!!!!!!!」





──その後。

キュンキュン・スペシャルメイドチームの存在は、

瞬く間に噂となり。

結果──

オタク、殺到。

そしてこの日、

開店以来、過去最高の売上を叩き出したという。




──閉店後、店内。

未久「えー、初日なのにお給料いいの〜♡

オーナーありがと〜♡」

美沙都「……私も?

ツケの件はどうなった」

立花「勝利と勝己のおかげなんさねぇぇ〜♪

受け取りなぁ〜」

勝己「……え!?俺、なんかした!?!?」

立花「しずかちゃんを連れて来たことさねぇ〜♪」

勝己(……運び屋扱いじゃねーか!!)

りこ「ううっ……なんか……負けた気がする……」

静華「健気で、よかったわよ。鹿子さん」

りこ「わたし、普通にやってただけです!!

みなさんがおかしいんですよ!!」

勝己「ほんとそれ!!!!

なんで罵倒されるメイド喫茶が繁盛してんだよ!!」

美沙都「……甘ったれるな」

勝己「メイド喫茶じゃねぇだろもうこれぇええええ!!」

勝利「いや、メイド服着てりゃ、メイド喫茶だろ!!」

勝己「黙れやああああああああああ!!!!!!!!!」

──バンッ!

ジャーマン・スープレックス、炸裂!

勝利「がああああああああ!!!!」

──こうして、“伝説の地獄メイド喫茶”は幕を閉じた。

勝己(俺はもう……二度と来たくない……)





──夜、東谷・渡川家。

美沙都「今日は、私も泊まろう」

未久「わ〜い♡ お姉ちゃんと一緒ぉ〜♪」

りこ「……勝己くんは、わたしのっ!!」

静華「……さて。

お風呂を借りましょう。」




……なんだこれ……

──俺の部屋。

ヒロインたちがそれぞれのペースで、

距離を詰めてくる。

勝己「なんだこのハーレム状態!!!!」

──だが、これはまだ。

地獄の“前日譚”でしかなかったのだ。

──第15話へ続く!!!!!



親子関係って難しいですよね

次回は物語が動きます!

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