第1部第14話「親子」
親父・勝利との絡み多めのこの回は、まさに“親子”の物語。
未久のメイドデビュー、美沙都・静華まで巻き込む地獄メイド喫茶の嵐!
混沌の中で交錯する大人たちの関係と、それを見つめる勝己の視線は痛かった…
2013年6月29日
第14話「親子」
どうも、渡川勝己だ。
──俺は、どうも。
親父が好きじゃない。
いい加減で、
スケベで、
酒癖が最悪で──
なのに、なぜか憎めないというか、
周りから妙に“愛されてる”気がして、
それがまたムカつく。
よく言われる。
「親子は似るものだ」ってな。
だが俺は──
あんな“いい加減な大人”には、なりたくねぇ。
俺は、
子どもから──
「カッコいい」って、
心から思われるような父親になってやる。
──土曜日。
俺、渡川勝己の家。
……未久ねえが、
珍しくキッチンで家事してる。
勝己(……なに、明日、隕石でも落ちてくんのか?)
未久「朝ごはん出来たよ〜♪」
勝利「おーい勝己ー!!
未久ちゃんの料理だぞぉ!!」
──親父のテンションも、やけに高い。
勝己「……なになに。
ご飯、味噌汁、ほうれん草のおひたし、
卵焼き、ウインナー、オムレツ……って」
勝己(なんだよ。
やれば出来るじゃねぇか未久ねえ……!!)
勝己「未久ねえ、
ついにやる気になったのか?」
未久「うーん、いい加減がんばらないと、
“お姉ちゃん失格”だな〜って思ってさ♪」
勝己(……安心しろ。
とっくに“姉”としての役割は失格通り越してる。
容姿しか姉要素残ってねぇからな。)
勝利「うまいぞコレ!!おかわり!」
勝己「……いや、自分で取りに行け、親父」
勝己(……にしても──
なんで、親父は朝からこんなテンション高ぇんだ?)
未久「お料理ちゃんとやらなきゃって思ったのはね──
この前、りこちゃんが勝己くんに料理作ったって聞いたからなんだ〜」
──おいおいおい。
勝己(それ……気にしてたの……?)
──てことは?
もしかしてこれ、
俺のために“姉アピール”再起動したってことですか未久ねえ!?!?!
勝己(あっぶね!!揺れるな俺のハート!!
でもダメだ、未久ねえはいとこだから!)
──しかも俺には……
勝己(愛するりこがいるんです!!
もう将来も約束してるからな!!!)
※キスまでです、将来は約束してません。
勝己「……あんまりさ、
そんなに深く考えなくていいよ、未久ねえ」
未久「ありがと〜……って、あっ!
バイトの時間まであと少ししかないよ〜!」
勝己「……え、バイト!?
未久ねえが……!?」
──俺の中で、
“自宅警備員の居候”というパワーワードで長年定着してた未久ねえが、
まさかの社会に出る宣言。
勝己「どこでバイトすんの?」
未久「メイド喫茶キュンキュン♪」
──……キュンキュンて、おま──
勝己「りこのバイト先じゃねえかああああ!!」
勝己(あっっぶねぇ!
この町、人口のわりに世界狭すぎるだろ!!)
勝己「ま、とにかく──
この朝飯、残しておいて昼も食うからな。もったいないし」
勝利「なぁ〜にケチくさいこと言ってんだよ。
お前も食べ盛りだろうが!」
勝己「いや、親父は少し食う量考えろっての!!」
──だが。
……結局、おかずも白米も、全部。
親父が食い尽くした。
勝利「いや〜美味かったなぁ。ごちそうさま〜」
勝己「……未久ねえ、ありがとな」
──すると。
未久ねえが、
ほんの少しだけ──顔を赤らめた。
未久「じゃあ、
お皿洗うの──よろしくね♪」
勝己(……作るだけ作って、皿洗いは俺かよ)
──ま、いいか。
皿洗いを終えて、
ふっと一息つく。
今日は、なにをしようか
──うーん。
今日はりこフォルダの整理でもするか?
それとも──
メイド喫茶キュンキュンに、冷やかしに行くか?
……いやいや。
あそこの店、地味に高ぇんだよな。
──そんなとき。
勝利「おい、これ見ろよ勝己〜♪」
──親父が、
万札を10枚──つまり10万。
ドヤ顔でバッと見せてきた。
勝己「……なんだよ、いきなり」
勝利「O市の“ばん馬”で勝ったんだよ〜ん!!」
──……ああ。
なるほど。
朝からテンションおかしかった理由、それか。
ギャンブル大勝ちで浮かれモードだったんだな。
勝己「で? その金、どうすんだ?」
勝利「……施しだ」
──と、言って。
親父は、万札を3枚──つまり3万。
俺に手渡してきた。
勝利「無駄遣いすんなよ〜?」
勝己「……って、
親父が一番無駄遣いしてるだろうが!!」
──とりあえず、
親父にもらった万札は即座にサイフへIN。
勝己(これはいざという時の“りこ関連資金”にするしかねぇ……!)
──だが次の瞬間。
勝利「なぁ、勝己〜」
勝利「立花の店、行こうぜ?」
──……つまり、
メイド喫茶キュンキュンってことだなコレ。
勝己(いやだぁぁぁ!!!
なんで親父にりこのメイド服姿見せにゃならんのだよ!!)
勝己「……は?
なんで俺が親父と出かけなきゃいけねーんだよ」
──その瞬間、
親父は──なぜか。
俺に後ろから、抱きついてきた。
勝己「うおッ!? ちょ、何だよ!!」
勝利「な〜? 行こうぜ?
俺たち、“親子”だろ〜?」
勝己「どういう理屈だぁぁぁぁ!!!!!!」
──街中。
俺は親父と歩いていた。
……やだ、地獄。
と、そこで。
見えたのは──
クールなメガネのたわわ系才女、氷室静華センパイ。
勝己(げっ、氷室センパイじゃねぇか)
勝利「……おお、あのコ……知的だな。
数学教授の俺と通じる部分、あるんじゃないか?」
勝己(ねぇよ!!!!)
静華「あら。勝己──そちら、お父さん?」
勝己「ひ、氷室センパイ……」
勝己(……あんま親しくないフリしとこ。
変に関係バレたら、親父が面倒くさいことになる)
静華「“センパイ”呼び、やめなさい」
勝己「ッ!?(ああああああああ!!!!)」
静華「それより──うちのお風呂、壊れたから。
今夜、貸してもらえるかしら?」
勝己「静華ァァァ!?!?
今このタイミングでそれ言うのおおおおお!?」
勝利「ほぉぉぉぉぉ……しずかちゃんの、おふろ……!!
ぐふふふふ……!!!」
静華「──《サイレント・オーダー》。」
──その瞬間。
親父の聴覚と発声が、封じられた。
勝利「パクパクパクパク……(※声が出てない)」
勝己(たぶん今、
『どうなってんだこれ!?』って言ってるんだろうな)
──親父、完全に無音の魚類化。
……てか、
この状況、どうすんだよ……
──親父が、カバンからメモ帳とペンを取り出した。
勝己(……おいおい、まさか)
──そのままガリガリと書き始める。
勝己「なになに……?」
『どういうことだこれ!』
……かろうじて読める。
だが、字が壊滅的に汚ぇ。
俺よりも、高校生の俺よりも、字が小学生以下。
勝己「なあ、静華。
さすがにもう解除してやってくんね?」
静華「大丈夫よ。
私が離れたら、勝手に切れるから。」
勝利「パクパクパクパク……」
勝己(金魚かよ!!!!
エサ待ちモードの口元がうざかわいくて逆に腹立つ!!)
静華「──で。
お風呂、貸してくれないのかしら?」
勝己「いや、だからさ……
駅前の銭湯、行けよ。」
──そのとき。
静華が、
キリッとメガネをかけ直した。
静華「大門のこともあるから。
あなたと、今日は行動を共にしたいのだけど?」
勝己「……は?」
勝己(なんなんだよ今日……
本命ヒロイン以外、めちゃくちゃアタックしてくる日じゃねぇか!!!!)
静華「というわけで──
今日は私も同行するわ。」
──てってれー♪
静華が仲間になった!
勝己「じゃねぇわ!!!!
なんでメイド喫茶に親父と──
そしてなんでもないメガネと行動しなきゃなんねぇんだよ!!!!」
──そのとき。
勝利「かしいだろ!──おっ、声出た!!」
勝己「……親父。
今、なんて言ってた?」
勝利「おかしいだろ!!この展開おかしいだろ!!!
なんで息子がモテ街道爆走してんだよ!!!!」
勝己「こっちが聞きてぇよ!!!!!!!!」
静華「……メイド喫茶。
品のない客が集まるところよね。」
勝己(……はい、出た。
同行する人の口から最初に言っちゃダメなセリフNo.1!)
勝己「……なら、別に来なくていいぜ?
俺だって──
“女連れでメイド喫茶”とか、罰ゲームすぎて行きたかねぇしぃ?」
──そのとき。
勝利「いや、勝己──」
勝利「しずかちゃんを、連れて行きなさい。」
勝己「はあああ!?!?
なんでだよ!!」
勝利「そうすれば……」
勝利「りこちゃんはお前を“もっと”意識して、関係が深まる!!」
勝利「名付けて──
“見せびらかしの定理”!!」
勝己「……おい。
数学教授のくせに、クッソ頭悪そうな理論ぶち込むのやめろや!!!!」
──そして、俺たちは。
メイド喫茶キュンキュンの扉を開けた。
勝己(ああ……
ここ、最悪のパーティ固定RPGでレベル調整されてない魔王の城みたい……)
──その瞬間。
りこ「おかえりなさいませ〜♡ ご主人様ぁ♡」
勝己
──鼻血出るかと思った。
勝己(ヤバい……破壊力……!
後ろの二人とかもうどうでもよくなってきた!!!)
勝利「おかえりなさいませ、“お義父さん”ってのは言ってくれないのかな〜?」
りこ「えっ……えーっと、えーっと……」
──そのとき、
カウンターの奥から登場するのは──
オカマの名物店長、立花さん!!
立花「カァツトシィ〜!
そいつぁムゥリな相談さねぇ〜〜〜♪」
──だが、視線はすぐに静華に向く。
立花「おやぁ?160で……Fってとこかしらぁ?」
立花「それにクールメガネっ娘ぉ。ねぇねぇ?ヘルプ頼めなぁい?」
勝己(げっ、出た。立花さんの勧誘モード!)
立花「りことぉ……ダァブゥルゥエースゥ!!
狙お〜〜じゃないのぉぉ〜〜♡」
静華「……理解できないわ。」
勝利「えぇ〜!?
しずかちゃんのメイド服ぅ〜!?
ぜっったい似合うじゃん!!!アゼルバイジャーーーン!!!!」
勝己「うるっっっせええええええええ!!!!!!!」
──そのときだった。
奥から、メイドのひとり──川島さんが、
突然、腹を押さえて苦しみ出した。
川島「う、く……苦しい……!」
勝己「えっ……おい、大丈夫かよ!?」
りこ「川島さん……!?」
──りこは、川島さんの手を取って。
そっと、記憶を読む。
りこ「……川島さん。
お腹に、赤ちゃんがいるんですね。」
──場の空気が、ピタリと止まった。
立花「ばぁぁぁかなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
立花「そ、そりゃあぁ、ご法度中のご法度ぉぉぉなぁぁんさぁぁねぇぇぇぇぇぇ!!!」
──そう、メイド喫茶キュンキュンでは、
妊婦メイドは表に立てない。
“夢”を壊さないための、暗黙の了解──
勝利「……じゃあ、ヘルプが必要だなぁ〜♪」
勝己「……いや、お前そのテンションで言うことじゃねーだろ!!」
──すると。
静華「……やむを得ないわね」
勝己「……しずかちゃん!?
なに覚悟キメた顔してんの!?」
──静華は、
スッ……と髪をかきあげて、
立花の方に向き直る。
立花「おぉぉぉたぁぁすかるよぉぉぉぉ……!
新星爆誕!!クールメガネメイド枠、補充完了ぉぉぉぉぉ!!!!」
勝己「いやいやいやいや!!!!
なんで本当に“静華 in メイド服”の流れになるのおおおお!?!?!?」
──こうして、
氷室静華は──メイド喫茶キュンキュンの助っ人に入ることになった。
オタクA「いや〜……未久お姉さんが来てくれて嬉しいなぁ……♡」
未久「うふふ、わたしも会えて嬉しいよ〜♡」
勝己(……はい、出ました。
この人の十八番。“想ってもないのに、相手だけ勘違いさせる”系ムーブ。)
──そして。
バッ……と登場する、
クラシカルメイド姿の──静華。
静華「ご奉仕、させていただくわね」
──キラリ。
メガネ、クイッ。
勝己(キャラ立ってるぅぅぅぅ!!!!!!!)
オタクB「**クールメイド爆誕!!**やっべえ!!!一生推せる!!!」
勝利「いや〜さっそく、
ご奉仕お願いしちゃおっかなぁ〜?ぐふふふふ♡」
未久「伯父さ〜ん、それは違うお店だよぉ〜♪」
勝己「くっそおおおおお!!!
この場、誰にも制御できねぇ!!!!!!」
勝己「静華!!
親父にもう一回、ファギア使っていいぞ!!」
静華「……不要よ」
──冷静に言い放ち、
スッとコーヒーポットを構える静華。
勝己(なんだよこの空間!!
ツッコミ役、俺一人しかいねぇのおおおおお!!!!!!)
──その時だった。
カラン……とドアが開く。
???「すまない、電話を借りたいのだが」
勝己(げっ──)
美沙都さん!?!?!?!?
立花「170……スレンダー……カッコイイ系……いけるねぇえぇぇぇ♡」
勝己(なんで立花さんは、
一瞬で身長分かるんだよ!!人体レーダー搭載してんの!?)
美沙都「電話を使わせてもらえないか?」
未久「お姉ちゃーん♪ せっかくだから、メイド服着ようよぉ〜」
美沙都「なに!?未久……お前、こんな店でバイトをしてるのか!?」
未久「えへへ〜♪ 可愛いでしょ?」
立花「おやぁ?ミィィィクちゃんのお姉さんってことはぁ〜……
勝利の姪っ子ぉぉぉってことかぁぁぁい!?!?」
美沙都「……そうだが?」
立花「じつはバーやってた頃にぃ……
勝利に“ツケ”かぁなぁぁりぃぃあるんだよぉおおお!!!!」
美沙都「……それと私に何の因果がある?」
立花「伯父のツケは姪っ子が払うもんじゃないかいいいいいい!?!?!?」
勝己「いや!!おかしいだろその理論!!!!
経済崩壊するわそんなん!!!!!!」
勝己「ほら、電話は俺のスマホ貸すから、だからもう着替えなくて──」
未久「お姉ちゃ〜ん♪
着て着て着て着てぇぇぇ♡」
──5分後。
クラシカルメイド服、日焼け肌、170cm、超絶美人──美沙都、爆誕。
美沙都「……さっさと着たし、用事が終わったら帰るからな」
勝己(背高っ!脚長っ!肌焼けてて色気バグッてるぅぅぅぅ!!!!
……てか、なんでこれでメイド服似合うんだよ!!)
勝利「よ〜し、美沙都ぉ〜♡
俺のツケ、払ってくれぇぇぇぇえええ〜〜〜んんん♪」
勝己「親父!!!!情けないにもほどがあるぞ!!!!」
美沙都「伯父さん……今度覚えておけよ」
──あ、これ完全に。
キル・ザ・ブリンガー、発動予告です。
──客席で、
ひときわ写真撮影に夢中なオタクがいた。
オタクD「よりどりみどり……**今日はすごいな!!**パシャパシャパシャッ」
──が、料理は全然進んでいない。
美沙都「……おい。
とっとと食べるんだな。ここは食事の場所だ。」
勝己(顔こっっわ!!!!!!
メイドがしていい顔じゃねぇよそれ!!!)
オタクD「ぶ、ぶひぃぃぃ!!!」(←鳴き声)
美沙都「返事をしろ」
オタクD「は、はいっ!!ごめんなさいぃ!!」
(↑完ッ全に服従)
──一方、
未久ねえは──
オタクC「ふぅ〜、食べた食べた……」
勝己(あいつ、食い方きったねぇぇぇぇ!!!!
口の周りケチャップだらけじゃねぇか!!)
未久「お口のまわりが汚いよ〜♪
綺麗にしてあげるね〜♪」
オタクC「ま、ママァ……!?」
未久「はい、ハンサムになったねぇ〜♡」
オタクC「ママァアアアアアアア!!!!!!(号泣)」
勝己(……だれかこの地獄、止めてくれ!!!!)
勝利「いや〜、メイド喫茶って……楽しいな〜♡」
勝己「ちげえよ!!!!これ絶対メイド喫茶じゃねえ!!!!!!
これはもう、**“戦場”だ!!!!!!”」
──ふと見ると、
りこが、暇そうにしていた。
勝己「おーい、りこぉ〜!」
りこ「はいっ♡ ご主人さまぁっ♡」
──うわぁ……
来たよ天使。歩く癒し。人類最後の清涼感。
──その一方で──
静華「無駄口が多いわ」
オタクE「す、すみませんっ!!」
オタクF「反省しますっ!!」
美沙都「手ぬるい。
食事は10分以内に済ませろ。」
オタクE「ひぃっ!は、はいぃいいい!」
勝己(違う!違うぞ!!
メイド喫茶って、飲食メインじゃなくて!癒しの空間なんだよ!!)
──そんなとき。
オタクB「ケーキ……うっま……♡」
──フォークについたクリームを
ねっとり舐めとる。
勝己(……でた。一番見たくないやつ!!!)
静華「……汚らわしい」
オタクB「ぶ、ぶひぃいいい……!!」
美沙都「……不愉快だ」
オタクB「すっ、すみませんでしたぁ!!」
美沙都「つばをかけるな。公共の場だぞ」
勝己「おいいいいいい!!!!!!!!
なんの店だよこれぇええええ!!!!!!!」
──その後。
キュンキュン・スペシャルメイドチームの存在は、
瞬く間に噂となり。
結果──
オタク、殺到。
そしてこの日、
開店以来、過去最高の売上を叩き出したという。
──閉店後、店内。
未久「えー、初日なのにお給料いいの〜♡
オーナーありがと〜♡」
美沙都「……私も?
ツケの件はどうなった」
立花「勝利と勝己のおかげなんさねぇぇ〜♪
受け取りなぁ〜」
勝己「……え!?俺、なんかした!?!?」
立花「しずかちゃんを連れて来たことさねぇ〜♪」
勝己(……運び屋扱いじゃねーか!!)
りこ「ううっ……なんか……負けた気がする……」
静華「健気で、よかったわよ。鹿子さん」
りこ「わたし、普通にやってただけです!!
みなさんがおかしいんですよ!!」
勝己「ほんとそれ!!!!
なんで罵倒されるメイド喫茶が繁盛してんだよ!!」
美沙都「……甘ったれるな」
勝己「メイド喫茶じゃねぇだろもうこれぇええええ!!」
勝利「いや、メイド服着てりゃ、メイド喫茶だろ!!」
勝己「黙れやああああああああああ!!!!!!!!!」
──バンッ!
ジャーマン・スープレックス、炸裂!
勝利「がああああああああ!!!!」
──こうして、“伝説の地獄メイド喫茶”は幕を閉じた。
勝己(俺はもう……二度と来たくない……)
──夜、東谷・渡川家。
美沙都「今日は、私も泊まろう」
未久「わ〜い♡ お姉ちゃんと一緒ぉ〜♪」
りこ「……勝己くんは、わたしのっ!!」
静華「……さて。
お風呂を借りましょう。」
……なんだこれ……
──俺の部屋。
ヒロインたちがそれぞれのペースで、
距離を詰めてくる。
勝己「なんだこのハーレム状態!!!!」
──だが、これはまだ。
地獄の“前日譚”でしかなかったのだ。
──第15話へ続く!!!!!
親子関係って難しいですよね
次回は物語が動きます!




