聖竜の竜人ヴァイスとの闘い
皆、萎縮していた……。それほどまでに、聖竜の竜人であるヴァイスの力は凄まじかったからである。
それでも遠距離からの攻撃ならば安全に攻撃できる……そう、後衛職の魔法師などの天職に就いている少女達は、そう考えたのだ。
「火炎魔法!」
「氷結魔法!」
「雷撃魔法!」
多種多様な魔法攻撃が、竜人ヴァイスを襲った。炎、氷、雷などなどである。
「『聖なる光の壁!』」
しかし、どの魔法攻撃もヴァイスが放った聖魔法、『聖なる光の壁!』の前に、なすすべもなく霧散した。光の壁が現れ、彼女の身を護る。
「くそっ!」
「なんだよこいつは! 打つ手がねぇのか!」
召喚者の面々は嘆く。
「駄目だ! 奴はとんでもない怪物だ! とても太刀打ちできねぇ!」
「三雲君!」
可憐が来斗の名を叫ぶ。
「お願い! 力を貸して! この状況を何とかできるのは三雲君しかいないの!」
「言われなくてもそのつもりだよ……北条さん。このまま皆を見殺しにするなんてできない……」
来斗は融合スキルにより新たな属性を手に入れて、強化された聖剣エクスカリバーEXを鞘から抜き出し、構えた。
「……ほう。一人だけまだやる気があるようだな……これほど、種族としての闘争能力に差があるのに。人間のくせに見上げた根性だ」
バハムートはお茶を飲む手を止め、そう呟く。
「愚かな人間よ……まだ我々、竜人に歯向かうつもりですか」
竜人ヴァイスは僅かではあるが、憤りを覚えていたようだ。怒りの炎を静かに滾らせる。だが、人間の反抗などそれは竜人であるヴァイスにとって鼠が反撃してきたようなものだ。大した問題ではなかった。
「ライトさん……私も闘います」
ティアはそう言った。
「ありがとうティア、俺達の力であいつを倒すんだ」
「はい!」
「ほう……吸血鬼か……。その娘は……」
「吸血鬼ですか……。不死者の王」
ティアの姿を見ると、先ほどまで人間を軽視し、見下していたヴァイスもその表情を変えた。多少の警戒を示したのだ。
流石の竜人も吸血鬼に対してはそれなりの脅威として捉えていたようだ。明らかに態度が違う。彼女達にとって、人間はただの雑魚ではあるが、それでも吸血鬼という存在にはそれなりの脅威に感じているのであろう。
「行くぞ! ティア!」
「はい! ライトさんっ!」
来斗とティアは共闘し、竜人ヴァイスとの闘いを始めたのである。
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家にいるだけなのに世界最強! 外れスキル【建築】持ちの俺は実家を追放される。辺境で家作りをしていただけなのに、魔王城よりもすごい最強の帝国が出来上がってた。今更、実家を継いで欲しい? もう遅いっての!




