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不死鳥(フェニックス)の闘い

キュエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!


破邪の腕輪(リング)の『解除魔法(ディスペル)』の効果で、自動蘇生を解除した上でも、『不死鳥(フェニックス)』の脅威は健在であった。


けたたましい叫び声を上げて、こちらを威嚇してくる。そして、その巨大な口を大きく広げた。


 放たれたのは炎の息吹(フレイムブレス)だ。凄まじい勢いで、不死鳥(フェニックス)は口から炎を吐いた。


「危ないっ! ライトさんっ!」


 ティアは聖女として習得していた聖魔法を放つ。


「聖なる光の(ホーリーウォール)!」


 ティアの魔法の効果で、来斗の前に神々しい力を放つ聖なる光の壁が展開された。それが盾のように、来斗の身を危機から守る。


 来斗に向けて放たれた『不死鳥(フェニックス)』の炎の息吹(フレイムブレス)が、ティアの放った『聖なる光の(ホーリーウォール)』によって防がれた。


「ナイス! ティア!」


 来斗は『聖剣エクスカリバー改』を構える。この剣には本来の属性である聖属性の他にも、基本属性である四大属性の効果が付与(エンチャント)されている。


 不死鳥(フェニックス)の弱点属性はその見た目通り水(氷)属性だ。


 だから、来斗が『聖剣エクスカリバー改』に発現させる属性は必然的に決まっていた。


 来斗は手に持っている剣に氷結魔法(コールド)の効果を発現させる。剣が真っ青に染まる。氷結魔法(コールド)の効果を剣が帯びたのだ。


「行くぞっ! 食らえっ! 氷結剣っ!」


 来斗は不死鳥(フェニックス)に斬りかかる。弱点属性による攻撃は不死鳥(フェニックス)にとって有効にダメージを与える事ができた。


 キュエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!


 不死鳥(フェニックス)が悲鳴を上げ、怯んだ。


「今だ! ティア!」


 来斗は叫ぶ。


「は、はい! ライトさんっ!」


 ティアは魔法を放った。放ったのは当然のように水(氷)属性の魔法である。


究極氷結魔法(フロストノヴァ)!」


 放たれたのは氷系でも最上位魔法だった。絶対零度の凍てつく凍気が不死鳥(フェニックス)を襲う。


 キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!


 不死鳥(フェニックス)は一瞬にして凍り付いた。そして、断末魔のような悲鳴を上げる。


 HPが0になったのだろう。不死鳥(フェニックス)は塵になり、跡形もなく消えていった。


「ありがとう……ティア。君のおかげだ」


「いえ……ライトさんが解除魔法(ディスペル)をかけてくれたおかげです……。あの効果がなければ不死鳥(フェニックス)は幾度となく蘇ったでしょうから」


「そうかもな……というかそうだったろうな。それより……目的のアイテムが手に入りそうだ」


 不死鳥(フェニックス)はアイテムをドロップする。それは不死鳥(フェニックス)の羽根だ。


 灼熱の羽根。しかし、不思議とその羽根は触っても全く熱くなかったのだ。


 来斗は経験値に加え、レアアイテムである『不死鳥(フェニックス)の羽根』を入手する事に成功する。


「これをどうするんですか?」


「……これと、もう、もう少し素材となるアイテムが必要だ。だけど、大体はこれで終わりだ。不死鳥(フェニックス)を倒すのが大仕事ってだけで……」


「ふーん……そうなんですか」


「後の素材となるアイテムの場所は大体わかってる……ティア、ついてきてくれ」


「は、はい! わかりました!」


 こうして、二人は残る素材を集めた。『マンドラゴラ』であったり、『世界樹の葉』であったり。どれもそれなりのレアアイテムであったが、この世界を二週目プレイ中の来斗にとっては集めるのはそれほど難しい事ではなかった。


「ふう……揃ったか」


 素材アイテムを揃えた来斗はいよいよ、目的のアイテムを作り出す。


「揃いましたけど……これからライトさんは一体、何をなさるおつもりなんですか?」


「作るのさ……霊薬エリクサーを」


 来斗は力強い言葉でティアにそう告げた。





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