4話
結局学校は、変わりの校長と新米教師を集めることに決定した。
私は、最近体の調子が悪い。目眩がしたり苦しくなったりした。
病院へ行くと癌だと告知された。1ヶ月もたないと。薬だけもらい、家に帰った。
「ただいま」
「おかえり」
「どうしたの?」
「ちょっと、病院に」
「具合が悪いの?」
「癌だって・・・。1ヶ月もたないって・・・」
「えっ・・・・」
「嘘だよね」
「嘘じゃない・・」
皆が悲しそうな顔をしている。
「だからさ、残りの時間楽しも?」
「楽しみたくないよ・・!だって、明日死ぬかもしれないんだよ?」
「ゴメン・・。寝るね」
そう言うと自室へと向かった。確かにいつ死ぬか分からない。念の為遺書を書いておこう・・・・
ヒロと愛美と修司と彰へ
読んでいる頃は死んでいるでしょう・・
私は、貴方達に出会えて良かったです。
ヒロと離れたくないです。
愛美達とも・・・
まだ、死にたくありません。
死ぬのが怖いです。
ヒロの事愛してます。
愛美は、幸せになって。愛せる人を見つけてください。どんな人でも暖かく見守っています。
彰は、将来の夢を見つけろよ。素敵な女性を見つけてね。
修司は、遊びすぎに注意してね。女性関係も。彰達と同様幸せになれよ。
猫達をよろしくね。
皆愛してるよ・・・
今までありがとう・・・
さようなら・・・
書き終え、眠りにつく。今日は、よく眠れそうだ・・・
8月3日PM11時・・・
星野明帆(34)死去
愛してる・・・・・




