2話
夜。
私達は、私服に着替え待っていた。ヒロには、説明をし終わったばかりだった。
「明帆の制服姿見たかったなぁ〜」
「明日ね」
ガチャ
ドアから愛美が帰ってきた。シーンとした空気になる。
「皆どうしたの?」
「ちょっと話しがあるから、着替えてこい」
「分かった」
不思議な顔で自室に行った。5分もしたら帰ってきた。
「なに?」
「売春したのか?」
「彰には、関係ないでしょ!」
「大有りなんだよ!2度としないって誓ったよな」
「しょうがないじゃん、寄ってくるんだから」
「でも、明日からは寄ってこないぞ」
「何で?」
「お前明日からあの格好で学校行けば意味が分かるよ」
「あの格好って十字架のピアス?」
「あぁ、行ったら意味が分かるよ。俺らと明さんも明日行くから」
「明さんも!?」
「あぁ」
「なんで?」
「明日あの格好で行けば意味が分かるから!」
そう。十字架のピアスはあの頃の委員会をさす。あの頃の委員会だけが付けていた十字架のピアス。中1なりたての愛美は噂は知らないが、中2から上は噂になっているらしい。十字架のピアスはあの頃の委員会の人だと。だから、写真関係なくピアスを見れば一目瞭然だ。
「分かったな」
「うん」
静かにリビングを後にした。
「修司、道具の準備とテープよろしく」
「あぁ、明日は久しぶりに暴れられるな」
「程々にね」
「はーい」
「ヒロさんも行く?明日暇だろ?」
「そうだな、俺は委員会関係ないが今日からメンバーに入れてくれるなら」
「大歓迎!歳の割には、制服似合わねーからホストの格好で」
「元ホストだぞ?」
「分かってるから」
「ピアスちょーだい」
「ちょっと待って、余りがあったから」
棚を捜すと、見つけた。
「じゃあ、はい」
「ありがとー」
「明日の7時に学校行って準備な。明さん達のチャリはないからヒロさんのバイクで」
「はいはい」
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
1日が終わった。
「ヒロ〜」
「うん?」
「おやすみのチューは?」
チュッ
「おやすみ」




