とても長いので読まなくても結構です
基本設定
・男女の他にα、β、Ωに区分され、合計六つのの性がある。
・起源は詳しくは不明ただし十五世紀半ばには既に存在していたことが判明している。
・αは全人口の十パーセント弱をΩは五パーセントほどを占める。その他はすべてβ。
・日本ではつい十数年前に同性婚が認められた。そのため三十代以降では差別が未だ根強い。
・婚姻は男女共に十六歳から可能だが両親の許可なしにできるようになるのは十八歳。
・αとΩは項から常に互いを誘うフェロモンが分泌されている。その量はときによって増減する。匂いは本人固有のものでαとΩは匂いのみで個人を識別できる。
・バース性は幼少期から成長期にかけて血液検査によって決定される。生まれて直後はバース性が不安定なので三歳児検診のときに最初の判定が行われその後は小学校入学式時、小学五年、中学二年の計四回検査がある。転校時は再度検査する。
α
・才能があらゆる分野に発揮されるバランス型なカリスマ。見た目や身体能力も優秀な者が多い。
・ほとんどのαはαから生まれるがβの者が双子や三つ子を身籠った場合はαが生まれる可能性が高い。
・男女共に精巣を持つ。
・髪と目は共に黒かそれに近い色。ごくごく稀に瞳の色が変わる。
・所有欲が強く本能的に好きになったら相手を自分のモノにしたくなる。また縄張り意識が高いので他のαの匂いを嫌う。
・高校まではα選抜コースがある。α性の者は試験なしで入れるがβやΩが入るためにはとても高難度の受験となる。なおこのコースに高校卒業まで在籍しているとα用の進学措置を受けられたり書類上も有利になる。
β
・男女共にごく平均的な性。
・人口は最も多い。
・β同士から生まれてる子どもは9割β。αのみで生まれることはない。Ωのみはごく稀。7割はβ同士で結婚する。
・髪や瞳は焦げ茶と薄茶色の間。
Ω
・男女共に子宮を持つ。筋肉や脂肪がつきづらく、男性も女性的な容姿な者が多い。
・月に一回発情期がある。その期間は発情のことしか考えられなくなるので日常生活が困難。大体小学生高学年から中学生になる間で始まる。個人差が大きく早いと十歳から、遅いと大学生の頃にファーストヒートを迎える。
・それを回避するためにほとんどのΩは抑制剤を服用する。多くのタイプは発情期前三日から一日二錠起床時。やや高価だが毎日続けて飲むことで発情期だけでなく特性まで抑え込める物もある。即効性のも存在するが副作用が強く嫌うΩも多い。保険適用品。医療期間から処方されるので格安。
・男性Ωの排卵は発情期のみ行われ、それ以外の時期は認識しない。フェロモン過多だと極まれに生理になる男性Ωもいる。経血の量は女性βやΩより少なく発情期の約一週間前になる。ちなみに女性αの経血はほぼ無いに等しく気づかない者も多い。
・髪の色素は薄くプラチナブランドや銀髪、灰色など。黒になることは極めて珍しい。瞳の色は宝石に近い。これは奴隷として売買されていたときに純度の高い虹彩のモノほど良いαに買ってもらえたためである。
番
・αとΩにのみ発生する特別な繋がり。αがΩの項もしくは首筋を噛むことで成立する。Ωの同意は必要ない。血中の成分が変化するため医療機関で検査や証明が可能。
・成立後はΩのフェロモンは番以外のαに効力を発揮しなくなる。一方でαのフェロモンは他のΩにも有効。
・一度番が成立するとどちらかが死ぬまで継続する。ただしαからの一方的な解消は可能でその場合はαに変化ないがΩは解消から一週間を境に元番についてのみしか思考ができなくなる。安定剤を服用しない限りこの症状は収まらない。効果の低い物は国より配布されるがそれ以降はαのみが入手可能でとても高い。そのため多くのΩは給付される安定剤に耐性ができると絶望の一途を辿る。元番のαが死亡すると段々とまともになるがそれを待てず自殺や犯罪に走ることも少なくない。
・番同士の結婚もしくは離婚、番の解消にΩの承認は不要。
・病院で証明書をもらったΩにはチョーカーかネックレスの着用が義務となっている。大抵αからプレゼントされる。ペンダントトップの中には高性能のICチップ発信タグになっており、αにはΩの位置がわかる。これを外で外すと違法行為。
・「運命」と呼ばれる世界に一人しかいない相手が存在する。一種の都市伝説に扱われるが実在しその相手と番うと通常の番とは血中分泌物が異なるものになるので医療機関で証明できる。年に数回ニュースになる。この組み合わせだとαが生まれやすく国から補助金が出る。(上限月に45万円。所得により違う)