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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
1章 ポンコツ気味の女神からの信託と勇者一行
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三度目の神託

 女神との定期更新が終わって3ヵ月程が経過した。


 私達は特に大きく生活が変化する事無くその日を過ごしていた。


 その日、私は作業室で“マナサーベル„等のマナを使った装備の点検をしていた。


この“マナサーベル„とは、大気中にある魔法の元となる“マナ„を集めて生成、そして剣のような形にする装備だ。


 「失礼します。お姉様、私の“マナスナイパーライフル„の整備をして貰いたいのですが。」


 “マナスナイパーライフル„__これは、“マナサーベル„と同じようにマナを集め、その集めたマナを発射する武器の事だ。


 そして他にも、マナライフル、マナマシンガン、マナバズーカがあり

防具では“マナシールド„という物がある。


 マナシールドは魔法攻撃だろうが物理攻撃だろうがだいたいの攻撃から身を守る事が出来る強力な装備である。


 ちなみになぜ地球にあるような実弾を発射する銃を作らなかった理由は、結果的にマナを使った方が最終的には安く付くと考えたのと、一々弾を作る必要がないからである


 また銃の構造については昔、構造が解ら無いのであれば発射工程全てを魔法で代用しようとしたが、結果的にトリガーを引いてから発射される時間に致命的なタイムラグが生じてしまうためお蔵入りになった。


 「どれどれ…」


 そう言って私はメルナが持っている1メートル、のスナイパーライフルを手に取り、中を確認した。


 そして私はすぐに中を開けて原因を探し、すぐに見つけた。


 「お姉様、壊れていませんか?」


 メルナは不安そうに言うと私は安心させるように

 

 「大丈夫よ、壊れてはいないわよ。

 ただマナを外から取り込む機械の調子が悪いみたいだから修理するわね。」


 そう言って私は倉庫に部品を取りに行った。


 そして倉庫の扉を開けて部品のストックを見つけて、作業室に戻ろうとしたその時。


 「なんだこれ?指輪と手紙?」


 物音がしたかと思うと近くの棚にさっきまで無かったはずの指輪と手紙があった。


 指輪は、オパールのような丸い宝石が付いてある指輪なのだが、こんな物作った覚えも、貰った覚えもない。


 不信に思い、一緒に置かれていた手紙の封を破って開けたてみると、中には、紙が入っていてこんなことが書かれていた。




  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


  クロノスへ、

 この手紙を開けた瞬間に神託を下ろす。


  女神より。


 ____________________



 「女神!あいつまた伝え忘れて“神託„とか言って誤魔化したな!」 


 『聞こえますか?クロノス。』


 「うわっ!」


 いきなり耳元で声が聞こえその場に尻餅をついてしまった。


 『もう一度言います、クロノス聞こえますか?』


 私は一瞬パニックになったが、すぐに落ち着きを取り戻せた。



「聞こえているぞ。そしておい女神!神託ということは、またお得意の…『クロノス、一度しか言いませんからよく聞きなさい』おい!こっちの話をちゃんと聞け!」


 私はそう抗議したのだが女神は無視をして話を続けた。


 『クロノス、あなたに神託を下ろします。

 クロノス、あなたにはイザン帝国が召還した転生者の“スキルを„回収して貰います。

 ちなみにスキルの回収方法は、転移者の意識が無い間に、手紙の近くにあった指輪に魔力を通すと、スキルを回収ができます。

 わかりましたか?クロノス。では貴方の健闘を天界で祈っています。』


 「ちょっと待てって!…まったく!雰囲気と、言い方だけは神託みたいなんだから…」


 そう愚痴を言うと、これからの予定を考え始めた。





 その頃、メルナは作業室でぼやきながら、スナイパーライフルを眺めながらこうぼそりと呟いた。


 「お姉様、帰って来るのが遅い…」







マナシールドの補足

マナシールドは最高で縦1メートル、横50センチ程の膜のような物を生成する装備

だが、大きさを最高にしても体全体を守ることはできない






スキルについての補足


スキルは極一部の人が貰える適性

これを持っていると、持っていない人より強くなったり(物理や魔法)、物を作る速さが早くなる、作った物の強度が強くなる等の効果がある


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