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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
3章 背中を任せられる人(笑)
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暗殺者

「っ!」


私はこめかみに向かって飛んで来たナイフを、顔を反らすことで回避をした。


外れたナイフの方はそのまま飛んで行き、原山の股関ギリギリの所に刺さった。


……運がよかったね。


とはいえ、今は少し可哀想だけど原山には構っていられなかった。


「『アイスアローっ!』」


私はナイフを投げて来た方向に氷の矢を放った。


この時、私は絶命した時の声が返って来ると思っていたが、次に返って来たのは「チッ」という舌打ちと、黒装束を着たヒョロヒョロの背の高い男だった。


「中々できる見てぇだな、クソガキ。」


その男の顔にある大きな傷痕から連想させるような、荒い言葉使いで私を挑発するように話す。


「何の用?」


それを聞くと、男の方はすぐに「ケハハハハッ!!」と笑い出した。


「まさか心辺りがない訳無いだろ?

どこぞの馬鹿トリオが行方不明になっちまってなぁ。

そいつの捜索にワザワザ駆り出されたんだよっ!」


男は喋るに連れて期限が悪くなっていき、ついには腰に装備してあったナイフを私に投げつけた。


「ちょっと!」


私はこの攻撃もサッとよけ、外れたナイフはまた原山の方に飛んで行き、今度は頭頂部の髪を切り裂き、まるで円形脱毛のようになりながらも、直撃はせずスレスレの所に刺さった。


「でも、収穫があるとすれば、お前みたいな強いクソガキと、そこに寝ている角の生えた女と黒髪の女に会えた事だな。」


そう言いながら、ニィと気色の悪い笑みを浮かべた。


「今降参したら、三人とも優しく遊んでやるから安心して良いぞ。」


「断固断る!“アイスアロー„!」


私はあの気持ち悪い男の口を塞ぐため、先手必勝で放った。


「おっとアブねぇ。」


男はその攻撃を易々と回避をした。


「残念だなぁエルフのガキ。俺はそんなの当たらねえんだよ。」


「じゃあ試してみる?“アイスアロー„!」


私はもう一度“アイスアロー„を放ったが、今度は飛ばす本数が違い、三十本の“アイスアロー„を放った。


この瞬間、勝利を革新したが、なんとあの男は最低限の動きと、人間離れした動きですべてを避けてしまった。


「……あんた本当に人間?」


「人間だよ!でもそこ辺りにいるようなゴミ虫見てぇな人間じゃなくて、“飛び道具完全回避„のスキルを持っているのさ!」


そう男は誇らしげに堂々と言う。


「今度はこっちから行かせてもらうぜ。クソガキ、耐えられるかな?」


そう言うと、私に向かって高速で走って接近、蹴りを入れようとしたが、その攻撃は空しく空を切っただけであった。


「なっ!」


驚く顔を横目に私は反撃に顔面パンチを入れ、吹き飛ばす。


「ウカツな奴ね。接近戦が苦手なんて一言も言ってはいないわよ。」


そう言って、メルナが枕元に置いている剣を拾い、吹きとばされた男の近くに行った。


「っ!……っ!……」


男は何かを喋ろうとするが脇に刺さった木の痛みと顎が完全に砕けていて何も話せないようだ。


「何か話してくれそうだったら回復させようと思ったけど……」


私の目の前で憎しみやら何やら負の感情を向け続けている男をみる。


「せめてもの情け、楽に殺して上げる。」


男の首をメルナの剣でスパッと切り落とした。




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